ホワイトスイスシェパードドッグってどんな犬?歴史や魅力は?犬種の性格・毛色・子犬の安い地域もご紹介
photo by Annicks
警察犬で有名なジャーマンシェパードにホワイトがいるのをご存知でしょうか?正式にはシェパードと別の犬種ですが、美し過ぎる容姿と家庭犬としての素晴らしい素質を持つホワイトスイスシェパードドッグは、世界中にファンを持つ人気の犬種です。そんなホワイトスイスシェパードドッグの歴史や魅力、犬種の性格や子犬の安い地域などをご紹介します。
ホワイトスイスシェパードドッグってどんな犬?
ホワイトスイスシェパードドッグの魅力
- 真っ白の白い被毛はオーラがあり神秘的
- 丈夫で健康的な肉体を持っている
- 穏やかで子供にも優しい
犬種のルーツでもあるジャーマンシェパードの身体的な欠点を改良したホワイトスイスシェパードドッグは、とても丈夫で健康的な体を持っています。
活発で運動パフォーマンスも高いため、アクティブな飼い主にとっては一緒に運動をするのも楽しみのひとつです。混じりけのない純白の被毛には、他の犬種にはない輝かしいオーラがあり、歩く姿はとても美しく優雅で、その姿を見ているだけでも癒されます。
シェパードと聞くと、軍用犬のイメージが強いですが、ホワイトスイスシェパードドッグはジャーマンシェパードよりも穏やかで子供とも優しく遊んでくれます。
とても愛情深く寛容で、見た目も性格もとにかくエレガントなホワイトスイスシェパードドッグは、思わず自慢したくなるような魅力的な犬種です。
ホワイトスイスシェパードドッグの歴史
ホワイトスイスシェパードドッグは、その名の通りスイス原産の犬種です。犬種が純血種として正式に登録されたのはここ数十年のこと。
祖先犬は警備や麻薬捜査、人命救助などで活躍するジャーマンシェパードで、シュっとした顔つきや引き締まった体はよく似ています。
ジャーマンシェパードには度々白毛の子犬が産まれていましたが、軍用犬に使われることはありませんでした。そんな白毛のシェパードに注目したアメリカやカナダのブリーダーを筆頭に、ホワイトシェパードの繁殖が本格的にはじまったのが1970年代のことです。
ホワイトスイスシェパードドッグの基礎となったのは、アメリカ生まれの「ロボ」という名のホワイトシェパードで、ロボをはじめ世界各国のホワイトシェパードの子孫を中止に純血犬種として繁殖が行われました。
ホワイトスイスシェパードドッグを繁殖する際には、ジャーマンシェパードの足腰の弱さを改良し、性格を穏やかに、そして被毛をより白く美しくしました。
日本に輸入されたのは1990年代です。現在はホワイトシェパードの愛犬団体も設立され、人気の犬種となっています。
ホワイトスイスシェパードドッグの性格・性質
<3つのポイント>
- 上品
- 服従心が高い
- 熱心で責任感がある
流れるようなしなやかな動き、落ち着いた様子、見た目の美しさからにじみ出る上品さは、犬種が生まれ持った自然なもの。使役犬としての能力が高く、服従心の高さと運動神経の良さを活かし、主人の期待にきちんと応えてくれる優秀な犬種です。
どんなことにも熱心に取り組み、与えられた役目を果たす強い責任感を持ちます。ジャーマンシェパードと同じ高い能力を持っていながら、軍用犬から排除されていたことが不思議なくらい、あらゆる可能性と実力を兼ね揃えています。
訓練のときとは違い普段の様子はとてもリラックスしており、家族を優しく見守ってくれる愛らしい犬種です。
ホワイトスイスシェパードドッグの飼い方と注意点
ホワイトスイスシェパードドッグは服従心が高いとはいえ、従うべき人間であるかどうかをしっかりと見極める賢い犬種です。きちんと主従関係を築くためにも、子犬の頃から基本的なしつけが必要となります。
また、攻撃的になることはありませんが、見知らぬ人や危険だと感じた人には強く警戒することもあります。体が大きくスピードもあるため、万が一相手に向かっていくようなことがないように散歩の際にはリードをつけて大人が管理しましょう。
その他、ホワイトスイスシェパードドッグは家族との時間を大切にする犬種ですので、できれば室内飼いが望ましいです。室内飼いなら美しい被毛が汚れることもありませんし、まめにスキンシップをとることができます。
また、室内で飼う場合は広いスペースを確保してあげることや、散歩を欠かさず行うことが重要です。
ホワイトスイスシェパードドッグのお手入れ
ホワイトスイスシェパードドッグの被毛はダブルコートです。被毛は換毛期に生え変わる柔らかい下毛(アンダーコート)と、硬くて密に生えている上毛(オーバーコート)の2層になって生えています。
ブラッシングは週に1回を目安に行い、春~夏、秋~冬にかけての換毛期は毎日行いましょう。シャンプーは月に1度のペースで行い、ちょっとした汚れが気になるときには濡れタオルなどで拭いてあげてください。
また、ホワイトスイスシェパードドッグは立ち耳で通気性が良いため汚れが溜まることは少ないかもしれませんが、ブラッシングと同時に耳の汚れチェックも行いましょう。
その他、定期的に爪が伸びすぎていないかの確認も必要です。
ホワイトスイスシェパードドッグにまつわる噂
★ジャーマンシェパードよりも遺伝性疾患が少ないって本当?
ホワイトスイスシェパードドッグはジャーマンシェパードよりも足腰が長く改良され、筋肉量も多く丈夫な肉体を持っています。確かに遺伝性疾患が少ないといわれていますが、寿命が特別長い訳ではなく、他の大型犬と同じくらいです。
犬は時の流れが速い生き物ですから、生涯たくさんの愛情を注ぎ、悔いのない一生を送ってもらいたいですね。
★ホワイトのシェパードは昔、排除されていたって本当?
ホワイトスイスシェパードドッグの祖先にあたるジャーマンシェパードには、昔から白い毛色の子が定期的に生まれていました。
しかし、昔は白毛のシェパードが認められず、排除されていたといいます。ジャーマンシェパードは日本でも人気がありましたが、白毛の子犬は同じようにのけ者にされていたようです。
この事態を問題視したアメリカやカナダのブリーダーが、白毛の個体だけを集めて繁殖を始めたのがきっかけで、現在では世界中で人気を集める犬種にまで上り詰めました。
★ホワイトのシェパードにはいくつか種類があるって本当?
ホワイトのシェパードには「アメリカン・カナディアン・ホワイトシェパード」と、「ホワイトスイスシェパード」の2種類あります。
日本では全てをまとめてホワイトシェパードとする、日本ホワイトシェパード犬協会(JWSA)が設立されていますが、世界的愛犬団体のジャパンケネルクラブに正式に登録されているのは、ホワイトスイスシェパードドッグです。
原産国によって犬種のスタンダードが異なるのは、世界各国で繁殖が行われたホワイトシェパードならではの特徴といえます。
ホワイトスイスシェパードドッグをお迎えしよう!
photo by Emma_Ted
ホワイトスイスシェパードドッグの基礎データ
ホワイトスイスシェパードドッグの大きさ | オス:53~66㎝ |
---|---|
ホワイトスイスシェパードドッグの体重 | 25~40kg |
平均寿命 | 8~11年 |
原産国 | スイス |
ホワイトスイスシェパードドッグの人気カラー
- ホワイト
ホワイトスイスシェパードドッグの毛色はもちろん、ホワイト1色。
胴体や四肢はやや硬めの被毛で覆われているのに対し、頭と耳の毛はふわふわとして柔らかいのが特徴です。混じりけのない純白の毛色はとても優雅な印象で美しいですよね。
ミックス犬ってどう?
ホワイトスイスシェパードドッグのミックス犬には、トイプードル×マルチーズで「マルプー」といったようなメジャーなものはあまりないようです。国内ではホワイトスイスシェパードドッグ自体が珍しいこともあり、ミックス犬も少ないように感じます。
中にはウィペットやオーストラリアン・ケルピーといった犬種とのミックス犬も見られましたが、今後ホワイトスイスシェパードドッグの個体数が増えるにつれてミックス犬も増えていくのではないでしょうか。
賢く従順で、穏やかで愛情深いホワイトスイスシェパードドッグとのミックス犬ですから、ミックスした際には優秀な子が期待できるでしょう。純白の被毛がどう変化するのかも楽しみのひとつです。
ホワイトスイスシェパードドッグその他の特徴
ホワイトスイスシェパードドッグは白い被毛が印象的ですが、全体を引き締めているのが鼻、目、目縁の黒色です。黒色は濃くはっきりとしているものほど良いとされています。
季節の変化や体調不良によって鼻は褐色がかることもありますが、よりホワイトスイスシェパードドッグらしい優美さを持つ子を選びたいという人は、被毛の美しさに加えて目や鼻の色にも注目するといいでしょう。
女の子と男の子どちらが人気?
女の子・・・59%、男の子・・・41%
※ブリーダーナビしらべ
データによると、ホワイトスイスシェパードドッグは女の子の方が若干人気があるようです。
ジャーマンシェパードよりも手足が長くエレガントな印象のホワイトスイスシェパードドッグですが、女の子の方がその印象が強く、体のシルエットは美しい曲線を描いています。
一方、男の子は筋肉質な印象が強く、いかにも丈夫で健康的であることが見て取れるため、とてもクールです。エレガントで上品な女の子と、筋肉質で格好いい男の子、どちらも魅力的ですね。
ブリーダーからお迎え!ホワイトスイスシェパードドッグの子犬が安い地域トップ3
photo by FredCJ
1位 | 兵庫県 | 20万円 |
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2位 | 東京都 | 22万5,000円 |
3位 | 大阪府 | 23万円 |
全国平均 | 24万8,925円 |
※ブリーダーナビしらべ
ホワイトスイスシェパードドッグは人気の犬種ですが、国内での飼育頭数は少なく、子犬の購入はブリーダーからになります。ペットショップではほとんど出回ることがありません。
データによると全国平均は25万円程で、1位の兵庫県では20万円で売られています。血統や犬舎によっても価格や子犬の質は異なりますので、ブリーダーから親犬の性格や子犬の発育状況などの情報収集をしっかりと行い、実際に子犬の性格をよく観察するなどして、相性の良い子を見つけてみてくださいね。
※タイミングによってはお迎えできるワンちゃんがいない場合もあります。