ウィペット

時速80㎞出ることも!俊足ウィペットの魅力とは?犬種の歴史・飼い方の注意点・毛色・子犬の安い地域などもご紹介

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車並みのスピードで走ることもある、運動神経抜群のウィペットという犬種を知っていますか?今回はドッグスポーツなどでも活躍する人気の犬種、ウィペットの歴史や魅力、犬種の性質や飼い方の注意点、子犬の価格についてもご紹介します!

ウィペットってどんな犬?

ウィペット

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ウィペットの魅力

  • 優雅でバランスの良い体つき
  • 優しくおっとりとしている
  • 被毛はお手入れが簡単で、臭いが少ない
  • 毛色の種類が豊富

ウィペットは細長い手足とスリムな体で存在感を発揮し、小さな顔、大きな瞳、三角の耳が印象的です。バランスのとれた体はとても優雅で品があります。

ウィペットの体はスピードを出すためや、猟の際に機敏に動くために作られたともいわれており、スリムながら筋肉で締まった頑丈な肉体は犬種の特徴です。
時速80kmも出ることがある俊足の持ち主で、ワンちゃん同士が競争するドッグレースでも活躍する犬種としても知られています。

また、ウィペットは家族思いの優しい性格とおっとりとした表情で、日本国内でも多くの家庭で可愛がられている人気の犬種です。
被毛のお手入れが簡単なことや臭いが少ないことも、ウィペットが家庭犬として可愛がられている理由のひとつ。室内で飼ううえで臭いが少ないのは嬉しいですよね。
毛色のバリエーションが豊富でおしゃれなところもこの犬種の魅力です。

ウィペットの歴史

ウィペットはエジプトの壁画や彫刻にも残されている、グレーハウンドという古い犬種から派生しました。ウィペットのスラリとした手足や長い首、小さな顔はグレーハウンドそのもので、とてもよく似ています。

グレーハウンドはもともとウサギを追う狩猟犬として活躍していましたが、ヨーロッパの広い範囲に渡ってからは狩猟能力の高さが評価されて、逃げ足の速い鹿の狩りにも使われました。また足の速さを活かして、当時の娯楽であったワンちゃん同士を競争させるドッグレースの主要犬種としても活躍したようです。

1700年代のイギリスでは、グレーハウンドが猟犬として多岐に渡り活躍していましたが、その中でも体が小さい個体はウサギやネズミなどの害獣駆除犬として使われました。この小型のグレーハウンドが、ウィペット誕生のきっかけです。

小型のグレーハウンドと、羊のような容姿が特徴的なべドリントン・テリアや、ウェスティの愛称で知られるホワイト・テリア、ウィペットに似たマンチェスター・テリアなどの混血によってウィペットが生まれました。

細長い手足や体のラインが鞭(むち・Whip)に見え、走る姿はまるで馬を鞭打つ様だとして「ウィペット(whippet)」という名がつけられたそうです。

ウィペットの性格・性質

<3つのポイント>

  • 優しい
  • 活発
  • 友好的

ウィペットは愛情深く献身的で、賢く訓練しやすいことから、家庭犬としても非常に優れている犬種です。
優しく大らかな性格のため室内では基本ゆったりと過ごします。ただ、もともと猟犬であることや運動好きであることから、1歩外に出れば目の色を変えて活発な一面を見せてくれるでしょう。

また友好的な性格であることから、先住犬がいた場合にもすんなりと環境に馴染むことができるため、多頭飼いにも向いている犬種です。子供とも上手に遊んでくれるので、ファミリー向きの犬種でもあります。

ウィペットの飼い方の注意点

ウィペットはとても友好的な性格で、他のワンちゃんや子供とも上手に遊びます。ただ、かつてはウサギやネズミを噛み殺す能力が高かったことから「スナップ・ドッグ」と呼ばれていたほど噛む力が強い犬種です。
突然物を投げたり叩いたりするような、行動が読みにくい幼児期の子供と遊ばせるときは、突然のことに驚いて噛みつかないように大人がしっかりと管理・注意しましょう。

また、昔から狩猟犬や競争犬として活躍していたことから「追いかける」習性が強く残っています。時にはバイクよりも速く走ることができるウィペットを、フェンスのない場所でノーリードにするのはとても危険です。
動くものに反応して突然走り出し、思わぬ事故に巻き込まれることもあるため、散歩の際は必ずリードを使用するようにしましょう。

その他注意することは温度管理です。ウィペットは被毛が短く冬の寒さを苦手としています。冬場は毛布や洋服などを使用して温度調節をしてあげましょう。冬場の室温は20〜25℃が適温です。

ウィペットのお手入れ

ウィペットの被毛は短く、滑らかな肌触りのスムースコートです。短い毛が抜けて肌に触れるとチクチクするため、獣毛ブラシで週に1度ブラッシングを行い、抜け毛を取り除いてあげましょう。
シャンプーは月に1回ほどで十分です。散歩などで被毛が汚れた際には濡れタオルで綺麗に拭いてあげると良いでしょう。

また、爪のケアも必要です。活発的によく走る犬種ですので、散歩の際に爪は自然と削られていきますが、万が一長くなっている場合はカットしてください。

ウィペットにまつわる噂

★ウィペットは噛み癖が強いって本当?

ウィペットは子犬の時期に噛み癖が多く見られるようです。
ただし、多くの個体が成犬になると収まるようですので、それまでは噛まないように粘り強くしつけをしていきましょう。

また、ウィペットは歴史上、ウサギやネズミなどの害獣を噛んで仕留めていた犬種のため噛む力が強いです。流血するような噛まれ方をした場合には、ドッグトレーナーの元で指導を受けるといいかもしれません。

★ウィペットは興奮して抑えがきかなくなることがよくあるって本当?

ウィペットはサイトハウンドという種類の犬種です。サイトハウンドは視覚で遠くに動く獲物を捕らえ、足のスピードを活かしてハンティングしに行く猟犬のことを指します。
サイトハウンドのこの一連の動きは自らの判断で行うため、散歩の際に何かに反応して一度興奮してしまうと、周りの声が聞こえなくなり、興奮を抑えるのが難しくなってしまうことがあります。

そんな時は決してリードを離さず、声かけをするなどして愛犬の気持ちを落ち着かせてあげましょう。

★ウィペットはとても繊細でナイーブって本当?

ウィペットは人の行動や表情をよく観察しており、飼い主の気持ちを察して行動することができます。元気がないときはそっと駈け寄ったり、ときには遠くから静かに見守ったりすることもあるなど、繊細な心遣いができる犬種です。

人間のように考え行動できるウィペットはとても賢く、遊びがダイナミックな幼児やスキンシップが激しい来客など、面倒と感じた人に対しては無視したり、必要以上に相手にせず一人の世界観を繰り広げたりすることがあるようです。
とても人間味に溢れているところも、この犬種の魅力といえます。

ウィペットをお迎えしよう!

ウィペット

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ウィペットの基本データ

ウィペットの体高44~51㎝
ウィペットの体重11~18kg
平均寿命12~15年
原産国イギリス

ウィペットの人気カラー

  • ホワイト
  • ブリンドル(虎のような縞模様)
  • フォーン
  • ブルー

ウィペットの毛色はどんなカラーも認められています。ブリンドル×フォーン、ブリンドル×ブルーなど、いくつかの毛色がミックスされていてもOK。毛色の豊富さは犬種の魅力でもあります。
ウィペットの硬くて短い被毛は艶があり、どの毛色も光沢感があり美しいです。

純血種の登録などを行う世界的愛犬団体のジャパンケネルクラブ(JKC)では、毎年犬種別に犬籍登録頭数を公開しています。
2017年時点でウィペットは、133犬種中38位と、なかなかの人気犬種のようです。人気の理由のひとつは、毛色がおしゃれなところやバリエーションの多さでしょう。

ミックス犬ってどう?

純血種同士を掛け合わせることで生まれるミックス犬は、容姿も性質も完全には予測できないところが魅力的です。
ウィペットのミックス犬には、マルチーズとチワワで「チワマル」といったように、これといってメジャーなミックス犬はいませんが、意外とさまざまな犬種とミックスされています。

  • ウィペット×シベリアンハスキー
  • ウィペット×ボルゾイ
  • ウィペット×シェパード
  • ウィペット×ホワイト・テリア

ボルゾイのようにどこかウィペットと似た細身の犬種と掛け合わせることもあれば、可愛らしいウィペットに対してシェパードやハスキーなどの格好いい犬種と掛け合わせることもあるようです。他にも犬舎をあたっていけば、まだまだウィペットのミックス犬が見つかるかもしれません!

ウィペットその他の特徴

家庭犬として優れた性質を持っているウィペットは、普段の接し方に少し注意点もあります。
ウィペットは愛情深く飼い主や家族を大切に思ってくれる犬種ですが、飼い主や家族からの熱烈なスキンシップや愛情を頻繁に必要とする犬種ではなく、一人の時間も大切にしたいという一面を持ちます。

また、飼い主に褒められて喜ぶ、何か芸や訓練を取得して飼い主を喜ばせたいという性格でもないため、たくさんの訓練を覚えさせて愛犬との時間を楽しみたいという人には向いていないようです。

こうしたウィペットの性質を受け入れたうえで子犬を探すようにしましょう!

女の子と男の子どちらが人気?

女の子・・・36%、男の子・・・64%

ブリーダーナビの犬種別検索数より

データによると、ウィペットは男の子の方が人気があるようです。
記事の前半でもウィペットは大らかで優しく、飼い主や家族に対して愛情深く献身的な性格をしていると紹介しましたが、男の子の方がこの説明通りの性格をしています。
男の子の方が人気がある理由は、ウィペットならではの性格をより忠実に楽しめるからかもしれませんね。

一方、女の子は男の子よりも自立心が強いため、やや頑固な一面が見られるようです。穏やかな男の子か、しっかり者の女の子か、家庭犬として飼うにはどちらも魅力的で迷ってしまいますね。

ブリーダーからお迎え!ウィペットの子犬が安い地域トップ3

1位広島県10万5,840円
2位山梨県15万416円
3位福岡県16万5,000円
全国平均20万7,150円

ブリーダーナビしらべ

ウィペットはペットショップにはなかなか並ばない犬種のため、ブリーダーからの購入が基本となるでしょう。ウィペットの平均価格が20万円台に対して、1位の広島県では10万円近く安い驚きの価格で子犬を購入できます。

上記のランキングを参考にしつつ、ウィペットの子犬を選ぶ際は価格の他、目に輝きがあり元気いっぱいの子、もともと細身ですが中でも筋肉がしっかりついている子を選ぶようにしましょう。