土佐犬

高知県の天然記念物!土佐犬の性格・大きさ・病気などをご紹介

日本を代表する犬種の一種でもある土佐犬は、高知県の伝統的な闘犬として天然記念物に指定されています。今回は闘争本能が強いものの、人懐っこい一面もある土佐犬について、歴史や性格、大きさや飼い方などをご紹介します。

土佐犬

著作権者:Pleple2000さん、ライセンス:CC by-sa Pleple2000

土佐犬の基本データ

土佐犬の大きさ55~60cm
土佐犬の体重37~90kg
平均寿命10年以上
原産国日本

伝統的な闘犬として有名な土佐犬の歴史

1994年5月20日に高知県の天然記念物として指定された土佐犬ですが、その歴史は古く、起源は14世紀ごろの鎌倉時代~室町時代までさかのぼります。
土佐藩士の士気を高めようと、もともと山でイノシシ狩りとして活躍していた土佐犬(現在の四国犬)が闘犬として起用されました。

明治時代に入ると、土佐犬(現在の四国犬)をベースにマスティフやブルドッグ、グレートデン、ブルテリアなどより闘争心のある闘犬を目指して交配した結果、現在のような大きな体をした土佐犬(土佐闘犬)に改良されました。
マスティフの特徴が強く出ていることから、海外では「ジャパニーズ・マスティフ」と呼ばれています。
なお、土佐犬は祖先犬が土着していた犬種で、日本で飼育されてきましたが、マスティフなどとの交配があったことから日本犬(純粋な和犬)6種には含まれていないようです。

現在、闘犬は先進国を中心に動物愛護の観点から禁止になっていますが、日本では法的な規制がありません。闘犬の是非について論争があるものの、文化財や観光資源といった面が優先されているようです。
飼育は自治体によっては禁止されていたり、届け出が必要になったりする場合があります。

怖そうに見えて実は飼い主に忠実な土佐犬の性格

  • 勇敢で恐れ知らず
  • 攻撃的
  • 疑い深く神経質
  • 聡明で飼い主に忠実

闘犬用として作り出されただけあって、闘争本能から勇敢恐れ知らずの性格をしています。
特にオスがメスをめぐって戦うときに攻撃的な一面を見せます。
何かの拍子に闘犬としての本能をむき出しになることもあるので、子供や高齢者がいる家庭には向いていないでしょう。

また、疑い深く、神経質な性格でもあるので、知らない人やワンちゃんには警戒します。そのため、多頭飼育は不向きです。

とはいえ、実は基本的には穏やかで人懐っこい土佐犬。聡明で飼い主には忠実なので、飼い主が土佐犬の性格をよく理解することが重要です。

土佐犬の飼い方としつけのポイント

土佐犬は闘犬目的に作り出されたので、知識がなく興味本位だけで飼育することは難しい犬種です。
ケガを負わせるような事故が起きないように責任を持って飼育する必要があります。
具体的に何に注意すればいいのか、事前に確認して飼育を検討しましょう。

運動量が豊富!散歩中はしっかり管理を

1日2回、1回60分以上の散歩を誰もいない場所で

体が大きい土佐犬は、豊富な運動量が必要になります。散歩は1日2回、1回60分以上は必要になるでしょう。
運動不足によってストレスが溜まると、攻撃的な気質から周りの人間や物に危害を加える可能性が出てきます。ストレスはワンちゃん自身の病気にもつながるので、しっかりと運動をさせましょう。

また、土佐犬は警戒心が強いので散歩や運動をさせる際は、誰もいない場所を選ぶ必要があります。でも、誰もいないからと言って絶対に放し飼いにはしてはいけません。周りの人間や動物にケガをさせないためにも、散歩中も管理をすることが大切です。

一般的な家庭では飼育が難しい場合も

土佐犬は闘犬の気質を優先して繁殖させた犬種なので、一般家庭で飼育することは難しい場合があります。今までに、飼い主の不注意から起こった事故もあったようです。

土佐犬を飼う場合は、頑丈なケージを用意して簡単には逃げ出せないような環境にする必要があります。首輪やリードなども強い力に耐えることができるものを用意してください。

また、地域によって土佐犬の飼育を禁止している場合があります。飼育を検討している場合は、条例などをきちんと確認しておきましょう。

土佐犬を飼う責任を持つ

どんな動物でも飼い主が責任を持って育てなければなりませんが、土佐犬の場合はケガをさせてしまう事故が発生する可能性を考えるとより一層の責任が必要です。

今の生活環境で飼育できるか、近隣の住民は理解があるかなどよく検討したうえで飼い始めなければなりません。

飼い始めてからもきちんとしつけや管理を行い、土佐犬の生涯に責任を持って育てていく覚悟を持ちましょう。

飼育する費用が高額に

土佐犬は大型犬で、頑丈な設備を用意したり、餌が多く必要だったりするため、飼育するのには費用がかかってしまいます。病気を発症したときはその治療費も必要になるので、金銭的に余裕がなければ飼育は難しいでしょう。

飼い始めた後に金銭的に焦らないためにも、飼う前に土佐犬の生涯でどれくらい費用が必要になるのか計算し、一緒に暮らす家族の理解も得てから迎え入れましょう。

興奮時にも制御できるようにしつけを

主従関係を明確にする

攻撃的な一面がある土佐犬も、はっきりと主従関係を築いていれば飼い主に対して甘えます。その従順さを身につけるためには飼い主がリーダーであることを認識させ、子犬のころからしつけることが重要です。

土佐犬の訓練は、生半可な気持ちではできません。専門の訓練士からアドバイスをもらうなどして土佐犬の深い知識を持ち、土佐犬と根気強く向き合える十分な時間が必要になります。

主従関係を明確にしていると上手くしつけることができるほか、土佐犬にとってもストレスが溜まりにくい傾向があるので小さいうちから主従関係を築くことが大切です。

子犬のころから慣れさせる

土佐犬はしつけによって飼い主に忠実に育ちますが、中には扱いが難しい性格になる場合があります。

なるべく見知らぬ人やワンちゃんに対して警戒心が高まり攻撃的にならないよう、子犬のころからさまざまな人やワンちゃんとのふれあいを設け、社会性を身につけさせておくとトラブル防止につながります。

また、体に大きな負担がかかる運動は注意が必要です。子犬のころは体が形成されている途中なので、滑らない地面を選ぶなどしてふれあうようにしましょう。

毛色は何種類?お手入れ方法は?

基本はレッド・フォーン・ブラックの3色

  • レッド
  • アプリコット
  • フォーン
  • ブラック
  • ブリンドル

土佐犬の毛色はレッド、フォーン(金色のような中に黒色が混ざった毛色)、ブラックを基本とし、中でもレッドが多くを占めるようです。
そのため、土佐犬といえば、レッドの毛色を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。

それら3色のほかに、アプリコット(淡赤色)やブリンドル(虎毛)が存在します。
胸や足に白い斑が若干出る場合もあります。

毎日軽くブラッシング

土佐犬は上毛(オーバーコート)と下毛(アンダーコート)の2層構造になっているダブルコートの犬種ですが毛は短く、硬い毛質をしているので、長毛種のワンちゃんと比べるとそこまで抜け毛は気にならないでしょう。
ですが、「換毛期」になると通常より抜け毛が多くなるのでケアは必要です。
1日1回、軽く全身をブラッシングすると日常の抜け毛は気にならないようになります。
ブラッシングをすることで、血行が良くなるほかコミュニケーションにもなるのでおすすめです。

耳掃除も忘れずに

土佐犬は垂れ耳も特徴的です。垂れ耳の犬種は耳の中の風通しが悪く、真菌や耳ダニが増えやすい環境になっています。
外耳炎にならないよう、定期的に耳掃除を行いましょう。
ただし、耳掃除をし過ぎると耳の中が傷つき、菌が増える場合があるので注意が必要です。

かかりやすい病気(皮膚・消化器・関節・循環器・生殖器・その他)

土佐犬

著作権者:Lilly Mさん、ライセンス:CC by-sa Lilly M

土佐犬はその体型から大型犬に多い関節疾患になりやすく、心臓病や皮膚病なども発症しやすい傾向があります。
体に負担をかけないように、肥満の予防に努めることも重要です。

皮膚の病気

皮膚炎

土佐犬は皮膚が弱い傾向があり、皮膚病にかかりやすい犬種です。ブラッシングのほか、濡れたタオルで垂れた皮膚の間や眼の周りなどを拭き清潔に皮膚を保つ必要があります。

また、アトピー性皮膚炎にもなりやすいと言われています。アトピー性皮膚炎はハウスダストやカビなどのアレルゲンが原因で起こる病気です。痒みを抑える薬を投与したり、アレルゲンを少しずつ体内に入れて慣らしていく減感作治療をしたり治療にはさまざまな方法があります。
アトピー性皮膚炎は体質が関わってくるので予防は難しいですが、アレルゲンをなくすためにこまめに掃除をするなどして環境を整えることは症状を軽減することにつながります。

消化器の病気

胃拡張・胃捻転

胃捻転・胃拡張は土佐犬のような大型犬に多くみられる病気です。
胃の中でガスが増えるので腹部が張る症状が見られ、胃が捻じれてショック状態になる場合があります。

死亡することもある危険な病気なので、早急に胃の中に溜まったガスを抜くなどの処置が必要です。ショック状態が落ち着いてから捻じれた胃を元に戻す手術が行われます。

はっきりとした原因は分かっていませんが、早食いや食後の運動などが考えられているため、数回に食事を分けたり食後すぐの運動を控えたりするなど食事の与え方には注意しましょう。

関節の病気

股関節形成不全

遺伝的に股関節に異常が起こり、横座りや腰を振るような歩き方といった特徴的な症状が現れます。

遺伝のほかに肥満によって関節に負担をかけてしまったことも原因となります。土佐犬は太りやすい体質なので、特に体重管理は注意が必要です。

股関節形成不全の治療には内科療法と外科療法があり、関節の状態や症状によって治療法が決められます。内科療法で症状が改善されない場合は外科療法が選択されます。

肘形成不全

肘関節の遺伝的な発育不全によって起こる病気で、痛みがあり足を引きずって歩く(跛行)などの症状が見られます。

土佐犬のような大型犬に多く見られ、成長期の子犬のころによく発症します。
遺伝のほかにも肥満や外傷なども原因に関わることがあり、太りやすい体質の土佐犬は体重管理と過度な運動をさせないことで発症のリスクを低くできると考えられます。

治療は鎮痛剤などの内科治療と並行して運動制限などで症状をコントロールしますが、状況に合わせて外科手術を行う場合もあります。

循環器の病気

心臓疾患

先天的に心臓に疾患を持っている場合もありますが、土佐犬は年を取ると心臓疾患の症状が現れることが多いです。咳が出るので風邪と思ってしまい、治療が遅れてしまうケースも少なくありません。
運動を嫌がったり散歩をしてもすぐに休もうとしたりする行動が見られた場合は、すぐに動物病院を受診しましょう。

心臓疾患は投薬や食事療法などで治療を行います。運動制限もして安静にすることが大切です。

生殖器の病気

膣過形成(メス)

大きくなった膣が体の外に飛び出す病気です。土佐犬のような大型犬によく見られ、3歳未満に多く発症します。

発情期にエストロゲンなどの女性ホルモンのバランスが崩れ、膣の内側が厚くなることで大きくなります。

発情期が終わるころに女性ホルモンが正常になると元に戻ることが多いようですが、動物病院を受診して獣医師の判断を仰ぎましょう。また、ホルモンバランスを崩さないよう、生活環境を整えて予防することも大切です。

病気にかからないように肥満には要注意

肥満は関節疾患や呼吸器疾患、泌尿器疾患など、さまざまな病気の原因となります。
土佐犬は太りやすい体質をしているので、きちんと肥満の対策をしておかなければなりません。

食事を欲しがるからと言って、運動で消費できないほど与えてしまうと食事の適量を超えてしまいます。食事の管理を徹底し、肥満を防ぐことで他の病気の発症も防止することができます。適正体重を把握し、十分な運動も行いましょう。

土佐犬をブリーダーから購入した場合の価格は?

ブリーダーさんからお迎え!土佐犬の子犬が安い地域ランキング

土佐犬

著作権者:Erick Drumss Hernandezさん、ライセンス:CC by-sa Erick Drumss Hernandez

1位京都府28万
2位
3位
全国平均28万

※記事執筆時点のデータ
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ブリーダーからお迎えするメリット

①健康的で社交性の高い子犬を迎えやすい

十分に衛生管理がなされているブリーダーのもとで生まれ育った健康的な子犬を探すことができます。

また、他にも子犬がいる環境で生まれ育っているため、社会性が身に付いた状態で迎えやすくなります。

さらに、基本的なしつけを受けていたり、適切な血統管理がなされていたりするケースが多いです。

②購入後のサポートも安心できる

子犬の見学を通してブリーダーの顔がわかり、信頼関係を築くことができます。
子犬の購入後も分からないことがあれば質問しやすくなり、安心してサポートを受けられます。

③購入金額を抑えられる

流通の中間マージンがかからないため、ペットショップから購入する場合にくらべて子犬の購入金額は安くなります。

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※タイミングによってはお迎えできるワンちゃんがいない場合もあります。