小さくて可愛いティーカッププードルってどんな犬?人気の性別やカラーは?ブリーダーさんから安くお迎えするには?
photo by shutterstock
手のひらほどの小さな体と、ぬいぐるみのような可愛さが特徴のティーカッププードル。小さなワンちゃんを好む日本で高い人気を誇ります。そんなティーカッププードルの毛色は5種類ほど存在しています。毛色のほか、歴史や魅力などをご紹介いたします。
目次
ティーカッププードルってどんな犬?
小さな体だけじゃない!ティーカッププードルの魅力をご紹介
- ぬいぐるみのような可愛い見た目
- 抜群の愛嬌
- 小柄なため、日本の住宅でも飼いやすい
- 豊富なカットスタイル
全体的にコンパクトな体、大きな瞳、カールした毛が魅力的なティーカッププードル。まるでぬいぐるみのような見た目をしており、幅広い世代から愛されています。潤んだ大きな瞳で見つめられると、思わずギュッと抱きしめたくなります。
ティーカッププードルは全犬種の中でも飛び抜けて小さな体をしているため、日本の住宅でも飼いやすいです。力もそれほど強くありませんので、子どもや年配の方でもお世話ができます。
可愛い見た目に加えて、抜群の愛嬌を兼ね備えています。どんな人にも友好的な態度を示し、フレンドリーに接してくれます。常に笑っているかのような表情を浮かべ、見ているこちらまで明るい気持ちになります。
長毛種であるティーカッププードルは、様々なカットスタイルで楽しむことができます。プードル種のカットスタイルは非常に豊富です。王道のカットスタイルからハイセンスなスタイルまで、それぞれに違った良さが秘められています。豊富なスタイルの中から、愛犬にピッタリのカットスタイルを探してみてはいかがでしょうか。
ティーカッププードルの歴史
ティーカッププードルの元となる「プードル」は、非常に古くから存在する犬種です。あまりにも古いため、原産国を特定するのが困難だといわれています。今のところ原産国として有力なのは、16世紀のフランスだという説です。当時プードルはフランスで高い人気を誇り、特に上流階級の婦人に愛されていました。「フレンチ・プードル」という愛称で呼ばれ、可愛がられていたようです。
その後プードルの小型化が進み、ミニチュアサイズのプードルが作り出されました。1754年~1793年頃には、すでに「トイプードル」が作り出されていたとされています。
トイプードルだけに留まらず、「タイニープードル」や「ティーカッププードル」といった極小サイズも誕生しました。タイニープードルやティーカッププードルは、小さなワンちゃんを好む日本で特に高い人気があります。
ティーカッププードルの性格・性質
<3つのポイント>
- 利口
- 明るくて陽気
- 人が大好きな甘えん坊
ティーカッププードルを含むプードルは、非常に頭が良い犬種です。警察犬として活躍しているジャーマンシェパードドッグ、盲導犬として活躍しているラブラドールレトリーバーを抑え、全犬種の中で2番目に頭が良いと言われています。言葉を理解する力、知識を吸収する力、飼い主さんへの服従心、どれをとっても文句なしです。しつけもしやすく、ワンちゃんを飼うことが初めての方に易しい犬種だと言えます。
人が大好きで甘えん坊なティーカッププードル。飼い主さんにはベッタリと甘えますので、愛犬と密にコミュニケーションを取りたいという方にピッタリです。初対面でも膝の上にちょこんと乗ってきたり、お腹を出して無防備な姿を見せてくれたりします。可愛い見た目をしている上に、甘えん坊なティーカッププードルはペットとして最適な犬種です。
ティーカッププードルは、明るい性格をしています。どんな人、どんな動物にも明るく接してくれ、とてもフレンドリーです。先住猫・先住犬がいたとしても、上手く対応できるでしょう。
ティーカッププードルの飼い方の注意
ティーカッププードルは、とても骨が弱いです。筋肉もほとんど付いていないため、「骨折」に気をつけなければなりません。ソファーやテーブルから飛び降りただけで、骨が折れることも。これくらいなら大丈夫だろうという油断が命取りになりますので、少しの段差でも登らせないようにしましょう。
ティーカッププードルには、臆病な一面があります。プードルは基本的に明るくてフレンドリーな性格ですが、体を小さくしたことによって臆病な性格が出てしまったようです。常にビクビクしているわけではありませんが、初めての環境に置かれるとパニックを起こしてしまう子がいます。できるだけ臆病な性格を抑えるには、子犬の頃からいろんな人や物、音、場所に触れ合わせることが大切です。
ティーカッププードルのお手入れ
ティーカッププードルの特徴であるクルクルとした毛は、絡まりやすくて毛玉ができやすいため、ブラッシングが欠かせません。1度毛玉が出来てしまうと解すのが大変ですし、毛玉が大きくなればなるほどブラッシングの際に痛みが伴います。愛する我が子に痛みを感じさせないためにも、毎日のブラッシングを怠らないようにしましょう。
放っておくと毛が伸び続けるティーカッププードルは、月に1回のカットが必要です。伸ばしっぱなしのボサボサだと可愛さが半減してしまいますので、定期的にカットしてあげましょう。ティーカッププードルのカットスタイルは非常に豊富です。クマのぬいぐるみのような「テディベアカット」、頭全体が丸いフォルムの「アフロカット」、顔の毛を短くしてしまう「ラムカット」などがあります。
ティーカッププードルの平均トリミング価格は、大体4500~8000円ほどです。場所によっては1万円近くするところも。毎月このくらいの出費があることを頭に入れておきましょう。
ティーカッププードルにまつわる噂
★ティーカッププードルってトイプードルとは別の犬種なの?
ティーカッププードルとトイプードルは、同じ「プードル」という犬種です。ちなみにプードルは、体の大きさによって名前が変化します。体の大きい順にいくと「スタンダードプードル」「ミディアムプードル」「ミニチュアプードル」「トイプードル」「タイニープードル」「ティーカッププードル」となります。
ただ、タイニープードルとティーカッププードルの2つは、プードルのサイズとして認められていません。血統書の発行や犬種の登録を行っている「社団法人ジャパンケネルクラブ(通称JKC)」でも、上記2つを正式なサイズとして認めていないことを発表しています。
★ティーカッププードルは毛が抜けないって本当?
まったく抜けないわけではありませんが、ティーカッププードルは毛が抜けにくい犬種です。服に毛が付着したり、床に散乱したりすることはありませんので、お掃除に手間がかかりません。毛が抜けない代わりに毛玉ができやすいため、毎日のブラッシングが欠かせません。お手入れはこまめに行いましょう。
抜け毛が少ないだけでなく、ティーカッププードルは体臭が少ない犬種です。ワンちゃんを飼っている方の悩みのタネである「抜け毛」「ニオイ」がティーカッププードルにはほとんど無いため、とても飼いやすいといえます。
★ティーカッププードルは100万円以上するって本当?
血統が良かったり、体型や顔立ちが整っていたりすると、100万円以上の価値をつけられることがあります。そもそもティーカッププードル自体の数が少ないため、他の犬種に比べると元の値段設定が高めです。全国の平均価格は約38万円と高額になっています。
ティーカッププードルをお迎えしよう!
ティーカッププードルの基本データ
ティーカッププードルの大きさ | 20cm以下 |
---|---|
ティーカッププードルの体重 | 1.5~2kg |
平均寿命 | 13~15年 |
原産国 | フランス |
ティーカッププードルのカラー
- アプリコット
- レッド
- ブラック
- ホワイト
- シルバー
ティーカッププードルを含むプードルのカラーは、単色のみとなります。
ティーカッププードルのカラーで人気が高いのは、アプリコットです。アプリコットは、オレンジっぽい明るい茶色をしています。ふんわりとした雰囲気を持ち、とても愛らしいカラーです。アプリコットは高齢に伴い、毛の色が脱色してクリームっぽくなることがあります。
アプリコットに並んで人気があるのはレッドです。レッドといっても赤色ではなく、赤みの強い茶色をしています。ぬいぐるみ感が強いカラーで、明るく元気な印象を受けます。
そのほか、クールな印象のブラックや天使のような可愛いホワイト、上品なシルバーなどのカラーが存在しています。
女の子、男の子、どっちが人気?
女の子・・・54% 男の子・・・46%
※ブリーダーナビの犬種別検索数より
ティーカッププードルは、女の子の方が人気なようです。
女の子は小柄で、落ち着いた性格をしています。男の子に比べると自立心が強く、長時間のお留守番も平気です。
男の子は、飼い主さんにベタベタの甘えん坊が多いです。甘えん坊ゆえ、飼い主さんへの依存性が高い傾向にあります。
ブリーダーからお迎え!ティーカッププードルの子犬が安い地域ベスト3
1位 | 静岡県 | 15万円 |
---|---|---|
2位 | 山口県 | 17万2727円 |
3位 | 宮城県 | 23万円 |
全国平均 | 37万7671円 |
※ブリーダーナビしらべ
ティーカッププードルの子犬をお迎えする際は、ブリーダーさんからお迎えすることをおすすめします。
一部のペットショップでは、未熟児や栄養失調によって体が小さくなったトイプードルを、ティーカッププードルとして売っていることがあります。そのため、ティーカッププードルの正しい知識を持って繁殖をしているブリーダーさんの元で、安心してお迎えしましょう。
また、販売価格はペットショップよりブリーダーさんの方が安い場合があります。ティーカッププードルの全国平均価格が約38万円であるのに対し、静岡県のブリーダーさんは15万円で販売しています。半額以下の23万円になるなんて驚きですね。その次にランクインしている山口県、宮城県でも10万円以上も安くお迎えできます。