四国犬

オオカミに似た四国犬!その歴史や魅力とは?四国犬の性格、毛色、子犬の安い地域などもご紹介

四国犬

photo by kagawa_ymg

2000年には野生化した四国犬がオオカミと間違えられ、ニュースになったこともあるほどの野性味に溢れた四国犬とはどんな犬なのでしょうか?歴史や魅力、四国犬の性格や毛色、子犬の安い地域などをご紹介します。

四国犬ってどんな犬?

四国犬の魅力

  • 野性的で格好いい
  • 威厳がある
  • 気品に溢れている
  • 無駄吠えが少ない

四国犬は家庭犬として飼われることが多くなった現在も、狩猟欲を強く持つ野性味溢れる日本犬です。その容姿は柴犬、紀州犬、北海道犬、甲斐犬、秋田犬と6種いる日本犬の中で最も素朴で、古代からほとんど変わらない姿を保っているといわれています。飾り気がなく、気品と風格をただよわせる姿が魅力的です。

オオカミにも似た強面な容姿からは意外に感じますが、四国犬は愛情深いことでも知られています。一度心を許した飼い主や家族に対しては、全身全霊で感情を表現する素直な一面も持つ犬種です。

また、興奮したときや、危険を感じたときなどには吠えることもありますが、基本は無駄吠えがほとんどありません。いつも堂々としていて、冷静にまわりの環境を観察しています。
野犬に最も近いといわれる日本犬のため、そう簡単には飼育できない犬種ではありますが、兄貴的な性格と格好いい容姿で、一度飼うと虜になる人は多いようです。

四国犬の歴史

四国犬の祖先は紀元前から生息していた中型犬で、高知県の山岳地帯に生息していた野犬の「ヤマイヌ」が祖先であるともいわれています。猟師がヤマイヌを手なづけ、ヤマイヌから生まれた子犬を基礎に繁殖を繰り返して生み出したそうです。その犬種はイノシシやシカの猟に用いられました。

山岳地帯を走り回っていた四国犬の体は筋肉がよく発達しており健康的で、その風貌は力強く存在感があります。当初は地域によって固体差があり、本川系、阿波系、幡多系などがあったようですが、現在大きな固体差は見られません。
中でも当時は本川系の純血性が高いと、愛犬家の中でも人気がありました。

未だに「四国犬という犬種がいるの?」という人もいるように、意外と認知度が低い四国犬ですが、国内最古の犬種団体である日本犬保存会には、6種いる日本犬のうち四国犬、柴犬、紀州犬の3種が多く登録されており、その人気が伺えます。
また、四国犬は1937年に国の天然記念物に指定されている犬種です。

四国犬の性格・性質

<3つのポイント>

  • 忠実で従順
  • 警戒心が強い
  • 感覚が鋭い

四国犬はとても忠実で従順な性格です。日本犬の中でも猟欲が強く残っており、近寄り難いイメージがありますが、心を許した飼い主に対しては忠誠を尽くします。それ以外の人には強く警戒心を抱くことがあり、ペットとして飼われるようになったとはいえ、簡単に手なづけられるような犬種ではありません。

また、四国犬は感覚が鋭く知恵があり、状況を冷静に判断する犬種です。他の犬が近寄って来ようと、一切吠えることなく毅然とした態度で振る舞います。無駄吠えが少ないために、ときに「無口の犬」といわれることもあるほどです。
しかし、身の危険を感じたときや、いざというときには強さを見せつけ、相手を圧倒する勇敢さを兼ね揃えています。

四国犬の飼い方の注意点

四国犬はイノシシやシカ、ときにはクマ狩りをしていたこともある闘争心の強い犬種です。他の動物に対しては攻撃的な一面を見せることもあるため、多頭飼いには向いていません。他のワンちゃんや動物と一緒に飼うのは控えたほうがいいでしょう。

また、長い間猟犬として活躍していた四国犬は豊富な運動量が必要です。1日2回、1回1時間程度の散歩を行いましょう。ドッグランなどで遊ばせる場合は、愛犬の行動をきちんと管理するようにしてください。突然攻撃的になった際にも、飼い主が愛犬をコントロールできるような状態でなければ、たくさんのワンちゃんがいるドッグランなどは危険です。

運動量が必要だからといきなりドッグランに行くのではなく、ジョギングやサイクリングなど、エネルギーを消費する散歩スタイルを日常に取り入れ、社会性を育みながら段階的に運動の場を広げていくといいでしょう。

四国犬のお手入れ

四国犬は短毛で直毛です。また、被毛はダブルコートで、換毛期に抜け落ちる下毛(アンダーコート)と、通年生えている上毛(オーバーコート)の2層構造になっています。

春~夏にかけて、秋~冬にかけての換毛期と呼ばれる時期には、抜け毛が多くなります。基本のお手入れは、硬く絞った濡れタオルで体を拭いた後にブラッシングを行う程度で十分ですが、抜け毛の多い時期にはこまめにブラッシングを行いましょう。

トリミングは必要なく、シャンプーは月に1回のペースで行うと毛色の艶を保つことができます。四国犬は食物中のタンパク質に反応して起こるアレルギー性皮膚炎になりやすいといわれているため、食事に気を付けることはもちろんのこと、皮膚を清潔に保つことも大切です。

四国犬にまつわる噂

★四国犬はオオカミの子孫って本当?

四国犬の祖先ではないかといわれている「ヤマイヌ」は、オオカミの中の小型種であるとされています。ヤマイヌはオオカミとは別の生物ですが、血筋を辿れば四国犬とオオカミはつながっているかもしれません。答えは分かりませんが、もしそうだとしたら絶滅してしまったニホンオオカミを思わせる四国犬が、とても神秘的に見えます。

★四国犬と土佐闘犬は、もともと同じ犬種だったって本当?

四国犬は生息していた高知県の地名に由来して、古代より「土佐犬」と呼ばれていました。土佐犬は幕末から明治にかけて盛んだった、犬同士を闘わせる闘犬に使われていたといいます。
当時の人は「もっと強い犬を」と、土佐犬にグレートデンやブルドッグなどの洋犬を交配させ、現在の土佐闘犬を生み出しました。そこで土佐犬と土佐闘犬とを区別するために、土佐犬は四国犬に改名されます。
今でこそ見た目も歴史も全く異なる2種ですが、土佐闘犬のルーツは四国犬にあり、もともと同じ犬種だったのです。

★四国犬の個体数は年々減っているって本当?

日本犬の発展に尽力し、日本犬の基準などを定めている日本犬保存会には四国犬の登録数も多く人気ぶりが伺えますが、個体数が年々増えているということはないそう。
飼育の難しさから飼い主が見つかりにくいこともあって、子犬の繁殖は慎重です。四国犬に魅力を感じ憧れる人は多いのかもしれませんが、実際に飼うことを考えると、子犬の購入を諦めてしまうという人も多いのかもしれませんね。

四国犬をお迎えしよう!

四国犬の基礎データ

四国犬の大きさ46~52cm
四国犬の体重16~26kg
平均寿命10~12年
原産国日本

四国犬の人気カラー

  • 胡麻
  • 黒褐色

四国犬のほとんどが、赤・黒・白の毛が混ざった胡麻です。黒褐色や赤は珍しいそう。子犬から成犬になるまでの間や、毛が生え変わる時期は毛色のニュアンスが若干異なるようで、毛色の変化は楽しみのひとつでもあります。

四国犬のその他の特徴

四国犬は野性的な気質を強く残している犬種です。極端に言えば、強い者には従い、弱い者には攻撃することもあります。噛みつき事故などの危険行動を起こさせないためにも、子犬の頃から社会性を育むことや、家庭内での主従関係をきちんと築いていくことが大切です。

また、まわりの環境を冷静に観察する四国犬は、誰がリーダーかきちんと見極めます。その際、男性はリーダーと認められやすい傾向があり、女性は下に見られてしまうことがあるようです。四国犬と良い主従関係を築くためには、要望を簡単に受け入れないことや、飼い主自身の強さを見せることがポイントとなります。

四国犬は野性で暮らしていたときから現在まで、その気質はほとんど変わっていません。見た目が格好いいからといった単純な理由だけでは、簡単に飼うことができない犬種なので、四国犬の性質を理解し、生涯を共にすることができる強い責任感のある人に向いているでしょう。

女の子と男の子どちらが人気?

女の子・・・40%、男の子・・・60%

ブリーダーナビの犬種別検索数より

四国犬のオスはメスよりも野性味に溢れ、表情が鋭くがっちりとした体型です。メスの四国犬はより気品が際立ち、どこか穏やかさも感じます。
上記のデータによると、オスの方が人気のようです。原始的な犬の姿をほとんど変えていない四国犬ですから、より野性味が際立つオスに魅力を感じる人は多いのでしょう。

ブリーダーからお迎え!四国犬の子犬が安い地域トップ3

1位栃木県18万8,000円
2位
3位
全国平均18万8,000円

ブリーダーナビしらべ

純血種の登録などを行う愛犬団体、ジャパンケネルクラブ(JKC)が毎年公開している犬種別犬籍登録頭数によると、四国犬は2017年時点で23頭(91/133位)のみ。上位にランクインしている柴犬は11,829頭、秋田犬は287頭と、他の日本犬と比較しても四国犬の個体数は少なめです。

そのため、四国犬の子犬がペットショップに並ぶ確率はゼロに近く、子犬はブリーダーから買うようになります。飼育の難しさから、全国的に四国犬の子犬を持つ犬舎が減っているようですが、四国犬の子犬をお探しの際はぜひ全国のブリーダーを探してみてください。