シーズー

【シーズーのマニュアル】性格・飼い方・しつけ・病気までを徹底解説

愛らしい表情で多くの人を魅了してやまないシーズー。シルキーな長毛は気品も感じさせます。性格は人懐っこく穏やかで、社交的。とても利口なのでしつけがしやすく、飼いやすい犬種だと言われています。そんなシーズーについて詳しく解説します。

シーズー

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目次

<シーズーの基本データ>体重の推移・寿命はどのくらい?最高齢はなんと26歳!

まずはシーズーの基本データを確認していきましょう。

シーズーの大きさ最高27cm
シーズーの体重5~8kg
平均寿命10年以上
原産国中国

体重の推移は、生後3ヶ月で1.5〜1.8㎏、4ヶ月で2.3kg、半年で3〜4kgほど。
また、ギネス記録によるとシーズーの最高年齢はなんと26歳

シーズーを長生きさせるために病気について知っておきたいことはこちら

<シーズーの歴史>ルーツはチベット原産ラサアプソ!名前の由来・繁殖のきっかけは?

シーズー

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ラサアプソがルーツ!名前の由来「獅子狗(シーツゥクゥ)」が誕生

シーズーは、チベット原産のラサアプソと中国のペキニーズの交配で誕生した犬種です。

17世紀頃、仏教を通じて交流が盛んだったチベットから、中国の皇帝へ「神の使い」「魔よけ」としてラサアプソが献上されます。

その後、ラサアプソは中国の王宮で飼われていたペキニーズと交配され、「獅子狗(シーツゥクゥ)」が誕生しました。
見た目がライオン(獅子)に似た犬(狗)なので、「獅子狗」と呼ばれたそうです。獅子狗は、中国の王宮内で守り神として大切に飼育され、なかでも清王朝の西太后はたいそう可愛がっていたといいます。

この「獅子狗(シーツゥクゥ)」が「シーズー」の名前の由来
1930年頃にイギリスへと渡ったあと、「獅子狗」が転じて「シーズー(SHIH TZU)」という犬種名で登録されることとなります。

繁殖に至る歴史的背景と正式な犬種登録

獅子狗は、門外不出の犬として中国王宮内で長らく寵愛されますが、19世紀後半の第二次アヘン戦争をきっかけに海外に持ち出されることとなります。
戦争でイギリスに侵略された清王朝では、獅子狗を含む多くの犬も命を落としました。しかし一部の犬は保護され、イギリスに持ち込まれて活発に繁殖が行われます。

1930年頃、イギリスへと渡ったシーズーですが、当初はラサアプソと同一犬種とされ、「アプソ」という名でひとくくりにされていたそうです。
1935年、イギリスのケンネルクラブにて、足が短く顔が丸いものを「シーズー」として認定し、正式に登録されることとなりました。

その後、シーズーはアメリカへと渡り、全世界へと広まっていきます。
しかし、アメリカでも長らくラサアプソと同一犬種として混同されてしまいます。
1969年にようやくアメリカでも正式に「シーズー」として犬種登録されます。

日本では、1964年にジャパンケンネルクラブに「シーズー」として登録されました。

<シーズーの魅力>甘えん坊な性格や豊かな表情がかわいい

シーズー

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賢くてしつけがしやすい!?性格から見る2つの魅力!

①賢くて甘え上手!初心者にも飼いやすい犬種

シーズーは、利口で聡明かつ、明朗であると言われています。
とても賢いので初めてワンちゃんを飼う人でもしつけがしやすいです。

また、人懐っこく愛情深い一面も魅力の1つでしょう。
甘え上手でもあり、多くの人を魅了します。シーズーが人気である理由の1つは、おそらくこの甘えたがりな性格もあるのでしょう。

②友好的なので散歩も安心!

穏やかで攻撃性が低く、無駄吠えが少ない大人しい犬種でもあります。

一方でとても遊び好きです。
実際に飼ってみると、元気で溌剌とした活動的な一面もみられるでしょう。

外交的・友好的なので散歩やドッグランでは、積極的に他のワンちゃんと関わっていけるはずです。

シーズーの性格について詳しく知りたい方はこちら

ぶさかわ?見た目も表情も愛らしい

シーズーの見た目はまるでぬいぐるみのようです。
ふわふわの丸顔に、ちょこんとついた低い鼻、クリクリとした目、くるくると変わる表情など、見ているだけで癒されますよ。

「ぶさかわ」とも称されることのあるシーズーですが、多くの人を魅了してしまうルックスであることに間違いはありません。
一度飼育すると、あまりの可愛らしさに虜になってしまうことでしょう。

また、歩き方にも特徴があり、お尻を左右に振るようにして歩きます。その姿はマリリン・モンローのようだと例えられ、「モンロー・ウォーク」と呼ばれているそうです。

抜け毛は少ない?いろんなカットが楽しめるのも魅力!

美しく滑らかな被毛もシーズーの魅力の1つ。

シーズーは寒冷地であるチベット原産のラサアプソをルーツにもつので、寒さに強いダブルコートと呼ばれる毛の構造になっています。

一般的にダブルコートは抜け毛が多いといわれていますが、シーズーは抜け毛が少ないという特徴があります。

お手入れは基本的なブラッシングとトリミングを行ってあげましょう。
多くの飼い主さんは、ゴージャスで美しい被毛を活かしてトリミングをしたり、リボンを結んだりしてオシャレを楽しんでいます。

シーズーの被毛・毛色について詳しく知りたい方はこちら

シーズーのカットについて詳しく知りたい方はこちら

シーズー

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シーズーの性格は下記のような傾向があります。

  • 穏やかで人懐っこい
  • 活発で遊び好き
  • 協調性がありフレンドリー
  • 賢いけど警戒心が強く頑固

当然のことながら、シーズーの性格はしつけの仕方や性別、環境、個体差により違いがでます。また、親の性格も影響するようなので、「すべての子がこういう性格である」ということは一概には言えません。

ですが、ある程度性格の傾向を知っておくことで、飼育した時のイメージがより具体的になるはずです。「シーズーを飼うとどんな日常が待ってるのか?」を想像しながら見てみてください。

マイペースで穏やか!人懐っこく愛情深いところも

シーズーは長らく中国の皇帝に寵愛されてきた愛玩犬としての歴史をもちます。
その名残りからか、とても穏やかな性格をしています。

マイペースでもあるので、日向ぼっこをしたり、ソファでお昼寝をしたり、お気に入りのおもちゃに夢中になったりと、好きなように過ごすことが多いです。

ですが、人懐っこく愛情深い一面も持ち合わせていて、人に対してもワンちゃんに対しても上手にコミュニケーションをとれます。
家族の様子を見て接するなど、気遣いもでき、思慮深さもありますし、飼い主さんのひざの上でゆったり休むなど、そっと寄り添うコミュニケーションを好みます。

活発で遊ぶことも大好き!

穏やかな性格ではありますが、勇敢で活発な一面もあります。
そのため、1日2回、30分ほどの散歩が必要になります。

また、遊ぶことも大好きなので、室内ではおもちゃの引っ張りっこなどで遊んであげてください。鼻が低くフリスビーなどには不向きなので、ボールなどのおもちゃを用意してあげましょう。

散歩について詳しく知りたい方はこちら

協調性があり友好的!社交性もあるフレンドリーな犬種

基本的におおらかで友好的な性格でもあります。
攻撃性も低く、噛み付いたり吠えたりすることは少ない犬種です。

協調性もあるので、飼い主さんのペースに合わせて散歩したり、お出かけ用のバッグにおとなしく入っていたりと従順な性格をしています。子どもやお年寄りの相手にもなってくれますよ。

また、社交的で、初めて会うワンちゃんに対しても自分から上手に挨拶できるようです。
ただし、社交性に関しては子犬のときに、いかに他のワンちゃんや人間と接したかが重要になります。
そのためにも、子犬の頃から社会性を積極的に身につけられるようしつけを行いましょう。

警戒心が強い?賢くて物覚えも早いけど頑固な一面も

友好的なシーズーですが、警戒心はかなり強いです。
心を許した相手には甘えん坊になるものの、警戒心が解けるまでには少し時間がかかるかもしれません。飼い始めは、根気よく接しましょう。

また、シーズーはとても利口で賢いので、物覚えも早いです。
そのため、しつけに困ることも少ないと言われています。

ですが、頑固でプライドが高い・独立心が強いという気質も持ち合わせています。
一度間違ったしつけを覚えてしまうと正すことに手こずったり、家庭内のルールが変わることを嫌がったりします。

しつけをするときは、間違ったことを教えない、ルールを変更しないといった点が重要です。

しつけについて詳しく知りたい方はこちら

また、これらの性格の特徴の他に、一般的な傾向として、メスはおっとり、オスは気が強い傾向にあるようです。

ダブルコートなのに抜け毛が少ない理由

ワンちゃんは、1種類の毛で覆われるシングルコートと、2種類の毛で覆われるダブルコートの2タイプにわかれます。

シーズーはもともと寒冷地域で生まれた犬種を祖先に持つので、厳しい寒さに耐えられるようにダブルコートとなっています。
太く剛毛の上毛で皮膚を保護し、柔らかく密集した下毛で保湿、保温します。

シーズーの被毛は、防寒着として進化したので、成長期と換毛期以外は抜け毛が少なく、手入れがしやすいと言われています。

換毛期は抜け毛が多い!対策にはブラッシングが効果的

シーズーは抜け毛が少ないと言っても、当然ですが全く抜け毛がないわけではありません。

抜け毛がもっとも多くなるのは、季節の変わり目です。夏毛から冬毛、冬毛から夏毛へと変わる時期に、抜け毛が多くなります。

換毛期は大量の毛が抜け落ちるためからまりやすく、ノミやダニが繁殖する要因となります。放っておくと皮膚疾患を引き起こすことにもなるので、ブラッシングなどのケアを行いましょう。

また、子犬から成犬になる成長期も抜け毛が多くなります。
成長期は年間を通して抜け毛が多いのですが、この時期を過ぎれば落ち着きますので、しっかりお手入れしてあげましょう。

シーズーのお手入れについて詳しく知りたい方はこちら

カラーバリエーションが豊富!シーズーの毛色

シーズーは毛色のバリエーションが豊富です。
一般的な色は下記の通りです。

●ゴールド&ホワイト

シーズー

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●マホガニー&ホワイト

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●ブラック&ホワイト

シーズー

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●シルバー&ホワイト

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●グレー&ホワイト

シーズー

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こちらのような2色の毛色のことをパーティーカラーと呼びます

他にも珍しいパターンとして、ソリッドカラー(単色)や、ボディはパーティーカラーでマスク(顔の前面部)は黒という、3色になっているパターンもあります。

シーズーのかわいいカットスタイルまとめ!サマーカットには要注意?

カットの頻度はどのくらい?

シーズーは、毛が伸びるのが早いと言われています。カットの頻度は、月に1回がおすすめです。
伸ばしっぱなしにすると毛玉ができる原因になり不衛生ですし、皮膚病の原因にもなってしまいます。月に1度は、トリミングしてあげましょう

シーズーのカットスタイルのご紹介

シーズーは毛が長く、量もたっぷりとあるので、いろんなカットスタイルを楽しめます。
おすすめのカットスタイルはこちらです。

●テディベアカット

シーズーのカットスタイル テディベアカット

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くまのぬいぐるみであるテディベアに似せたカットスタイル。まん丸とした輪郭にして、鼻のあたりにボリュームをもたせます。

●ぬいぐるみカット

シーズーのカットスタイル ぬいぐるみカット

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ボディの毛を短めにカットし、顔はふわふわと丸っこくカットするスタイル。まるでぬいぐるみのような愛くるしいルックスになります。

●ブーツカット

シーズーのカットスタイル ブーツカット

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足先にかけてボリュームをもたせるブーツカット。プードルでよく見かけるスタイルですが、シーズーにもおすすめです。

●モヒカン

シーズーのカットスタイル モヒカン

photo by PIXTA

頭の中心をツンツンとツノを立てるようにカットするモヒカンカット。かっこいい見た目なので、やんちゃな男の子におすすめです。

●トップノット

シーズーのカットスタイル トップノット

photo by PIXTA

口周りはカットして、トップノット(頭頂にある毛の束)のみ毛を伸ばすスタイル。リボンで結ぶと女の子らしく可愛く仕上がります。

サマーカットの危険性

3〜5mmのバリカンで毛を剃るサマーカットはじつはあまりおすすめできません。

ワンちゃんの毛には日よけの役割もあります。毛を短く剃り上げると、日差しを直接浴びることになるのです。そのため、夏は熱中症を引き起こす可能性が高くなります。

熱中症についてはこちらから

また、はっきりとした原因はわかっていないのですが、サマーカットをした後に、毛が生えなくなったり、毛質が変わることもあるそうです。

「できるだけ節約したいから」と自分でトリミングをしようと考える方もいるのではないでしょうか?しかし、カットに関しては危険を伴う作業でもあります。

シーズーの顔周りをカットする際、鼻筋の部分も短くカットします。
定期的にトリミングを行わず放置してしまうと、伸びた毛先が大きな目にかかるようになり、病気の原因にもつながってしまいます。

ですが自分でカットする場合は、非常に目が近いので危険な作業になります。慣れないうちは安易に自分で行わず、プロの方にお願いしましょう。

ですが、カット以外でも自宅でできるお手入れはいくつかあります。こちらを定期的に行うことで病気の予防にもつながりますので、身につけておきましょう。

ブラッシング(匂い対策、皮膚病を防ぐ)

シーズーは毛が長いのでからまりやすく、毛玉もできやすいです。
スリッカーブラシでこまめにブラッシングをして、毛をすいてあげましょう。

ただし、力加減には注意が必要です。ワンちゃんの皮膚は人間と比べてとても弱いので、強くブラシを当てると皮膚を傷つける恐れがあります。

目安として、自分の皮膚にスリッカーブラシを当て、痛みを感じないほどの強さが適切だといわれています。

ブラッシングをすることで、皮膚を清潔に保ち、ノミやダニの繁殖や皮膚病を防ぐことができます。

シーズーのように垂れ耳で毛が長い犬種は、耳の中に汚れや湿気がたまりやすく、耳の病気になりやすいという特徴があります。

耳の中はとてもデリケートで、間違った方法で掃除をしたり、あまりにも頻度が多すぎたりすると、かえって耳を痛めることになります。

耳掃除は、2週間に1度くらいの頻度で行いましょう。

●準備するもの

  • コットン(ガーゼ)
  • イヤークリーナー、洗浄液

●耳掃除の方法

  1. イヤークリーナーを耳に1〜2滴垂らす
  2. 液体が耳の中まで浸透するように耳の付け根の軟骨部分をもみ込む
  3. シーズーがブルブルと首を振ると耳の中の汚れが液とともに流れ出てくる
  4. 洗浄液に浸したコットンで耳の中を優しく拭き取る

●耳掃除の注意点

  • 耳垢は水では落ちないので必ずイヤークリーナーを使用する
  • イヤークリーナーを毎日使用すると皮膚を痛める可能性がある
  • ティッシュや綿棒は、耳を傷つけたりする恐れがあるので使用しない

爪が伸びると、巻爪になったり、肉球に食い込んだりするなど、非常に危険です。
また、血管と神経が通っているので爪が伸びすぎると血管も伸びていきます。伸びすぎてしまった場合は、切る際に出血することもあります。

個体差によって伸びやすさは異なりますが、2週間に1回程度が目安と言われています。
フローリングなどを歩くときに、爪が当たって音を鳴らすようになったら、爪が伸び過ぎているサインです。

●準備するもの

  • 犬用の爪切り
  • 爪やすり
  • 止血剤

爪は大きく分けて白い爪と黒い爪があります。

白い爪の子は、血管が透けて見えるので位置を確認しながら爪切りを行います。
黒い爪の子の場合は血管の位置を確認しづらく、慣れるまでは病院やサロンに依頼しましょう。

●白い爪の子の場合

  1. 血管の位置を確認する
  2. 血管まで1〜2㎜ほど残したところまで少しずつ削るように切る
  3. 爪やすりをかける

●黒い爪の子の場合

  1. 少しずつ爪を切り、断面を確認する
  2. 爪の感触が変わったら爪やすりをかける

●出血してしまったときの対処法は?

もし爪切りで出血してしまったら、まずは出血部分を厚めのガーゼや脱脂綿を当てて強く押さえましょう。3〜5分ほど押さえ続けてください。出血が少ない場合は、圧迫で止血できることがあります。

出血が多く、ガーゼが血で染まってしまったら、ガーゼは取り替えず新しいガーゼを上から重ねて圧迫します。

また、市販の止血剤をガーゼにつけ、出血部分を押さえる方法もあります。出血がおさまるまで圧迫し続けてください。

応急処置ができたら、早めに動物病院に連れていき、獣医さんに患部を診てもらいましょう。

歯磨き

上顎より下顎が突き出た噛み合わせの子が多く、病気ではないものの噛み合わせが悪いことで歯周病になりやすい犬種です。できる限り毎日歯を磨いてあげましょう

しかし、シーズーはその頑固な性格から、1度「歯磨きはイヤなもの」と認識してしまうと矯正することがむずかしい傾向にあります。

最初は嫌がるでしょうが、決して無理はせず、できたら褒めてあげる、遊んであげるなどして「歯磨きをするといいことがある」と理解させましょう。
ガーゼや歯磨きシートで慣れさせたら、犬用の歯ブラシに移行します。

●準備するもの

  • 犬用歯ブラシ

●歯磨きの仕方

  • 軽く唇をめくり、歯と歯茎の間をやさしくブラッシングする
  • 犬歯から、奥歯、前歯の順に左右にこまかく揺らして磨く

●歯磨きのポイント

歯磨きは少ずつ慣らしていくことが大事です。
まずは口に触ることに慣れさせ、次にガーゼ(または犬用の歯磨きシート)を指に巻いて口に入れます。

慣れてきたら、前歯をサッと拭いてみましょう。最初は1本だけでも大丈夫です。
うまくできたらたっぷりと褒めてあげてください。前歯を磨けたら奥歯へと続きます。

長い間、口を開けることに慣れさせて、1度に前歯も奥歯も磨けるようにしつけましょう。

「歯垢を落とさなければ」と思うと力が入ってしまいがちですが、やさしくブラッシングすることが大事です。

また、歯ブラシは濡らしてください。乾いたままだと、歯を磨くときに摩擦が起こり、歯茎を痛める可能性があります。痛みを伴うとシーズーが歯磨き嫌いになるきっかけにもなるかもしれません。

歯磨きペーストのフレーバーには、チキンやビーフ、ミルクなど様々な種類があるので、シーズーが好きなフレーバーを探してあげるのもおすすめです。

口周りの掃除

よだれや食べカスが口周りの被毛に付着しやすいので、放っておくと悪臭や皮膚病の原因になります。毎食後、汚れを取ってあげましょう。

●準備するもの

  • のみ取りブラシ
  • ペット用のウェットティッシュ

●口周りの掃除の仕方

  1. ペット用のウェットティッシュで汚れを拭き取る
  2. のみ取りブラシで口周りをすき、ゴミを取り除く

目やに・涙やけのケア

目が大きく、目の周りの毛も長い犬種です。
ゴミや逆さまつげなどにより刺激を受けやすく、涙の量が多くなりがちなため、涙やけになりやすいと言われています。

涙やけにより目の周りの皮膚炎などを引き起こすため、しっかりと予防ましょう。

●準備するもの

  • コットン(または涙やけクリーナー)
  • のみ取りブラシ

●涙やけのケアの仕方

  1. コットン(涙やけクリーナー)で目の周りの汚れや目やにを拭き取る
  2. 目やにや汚れがこびりついているときは、蒸しタオルでふやかす
  3. ふやかした後、のみ取りブラシを目から遠ざかる方向に動かして取る

トリミングを行う際は、目の周りの被毛を短くカットしてもらうようにしましょう。定期的に被毛をカットすることで目の刺激を少なくし、涙やけを予防できます。

被毛や皮膚を清潔に保つために、月に2回ほどを目安にシャンプーを行いケアしましょう。
ただし、以下の状態ではシャンプーは避けるべきなので注意してください。

  • 鼻水や発熱、下痢などの風邪の諸症状が出ている
  • 元気がなく、食欲が減退している
  • ワクチンを打つ前の子犬、体力が低下している老犬
  • 寄生虫駆除の薬を使っている間(薬の成分が落ちてしまうため)

●準備するもの

  • スリッカーブラシ(またはピンブラシ)
  • スポンジ
  • シャンプー、リンス
  • バスタオル(犬用のマイクロファイバータオルがおすすめ)
  • ドライヤー

●シャンプーの方法

  1. シャンプー前にブラッシングし、ホコリやゴミを取り除き、毛の流れを整える
  2. びっくりしないように、おしりからぬるま湯をかけて全身を濡らす
  3. しっぽの裏側、お腹の下、足の内側などをしっかり濡らす
  4. シャンプーの前に肛門腺絞りを行う(※)
  5. シャンプー液を泡立てて、おしりから順に体を洗う
  6. 顔を洗うときは特にやさしく丁寧にシャンプーをする
  7. シャンプーが終わったら、洗い残しがないようにお湯で丁寧に洗い流す
  8. リンス液を体にまんべんなくかけて手で伸ばしていく
  9. 洗い残しがないようにリンスを丁寧に洗い流し、手で毛を絞る
  10. バスタオルを使い、しっかり水気を拭き取る
  11. スリッカーブラシで毛をときながら、毛の根元からしっかりドライヤーで乾かす

●シャンプー・ドライヤーのポイント

  • シーズーの体を片手で支え、もう片方の手で爪を立てずにシャンプーをする
  • 耳の中や目にシャンプーが入らないように注意する
  • 熱風が当たるのでドライヤーを近づけすぎないように注意する

●※肛門腺絞りのやり方

ワンちゃんには、肛門の左右に肛門腺という袋があります。
通常は排泄時に自然と液がでるのですが、シーズーのような小型犬は肛門腺に液体が溜まりやすく炎症を起こしやすい傾向があります。

そのため、定期的に肛門腺を絞り、中の液体を出してあげる必要があります。これを肛門腺絞りと言います。

  1. しっぽを持ち上げ肛門を見やすくする
  2. 肛門腺は時計でいうところの「4時」と「8時」の位置にある
  3. 手にガーゼを当てて、親指と人差し指で肛門腺を絞る
  4. 肛門腺は固い塊のようになっているので、肛門に向かって絞りあげるイメージ
  5. 黄色または茶褐色の液体が出たらうまく液を出せている

●肛門腺絞りのポイント

  • 中から出た液体に血や膿が混ざっているようなら病気の可能性があります
  • シーズーが痛がる場合は無理にしなくても大丈夫です
  • 肛門腺が溜まっていない場合もあるので出なくても焦る必要はありません
  • 中の液体は匂いがきついので衣服につかないように注意してください

シーズーのかかりやすい病気

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シーズーがかかりやすい病気は、大きく先天的なものと後天的なものに分けられます。

先天的
シーズーの特性から発症しやすい病気のことで遺伝が強く関わります。

後天的
生活環境や食の影響で発症する病気のことです。

シーズーがどんな病気にかかりやすいか。
その症状を知っておくことで早期発見や予防に繋がります。

また、毎日のスキンシップから些細な変化に気づくこともあります。
普段から行動を観察したり、体に触れたりしましょう。

その他にも、1年に1度は健康診断を受けることもおすすめします。

皮膚病

シーズーがもっとも気をつけるべきなのが皮膚病です。
遺伝的に皮脂の分泌が多く、皮膚が弱いため炎症が起きやすくなります。

●アトピー性皮膚炎

<症状>

皮膚に強いかゆみがでます。
赤み脱毛小さな発疹などの炎症がでますが、かゆみから炎症部分を引っ掻いたり、しきりに舐めたり噛んだりし、症状が悪化するという悪循環をたどります。

マラセチアなどの細菌が感染すると、症状が悪化します。

<治療>

まずは、発症の原因となる飼育環境のアレルゲンを掃除などで除いてあげることが大切です。
それと並行して、かゆみをコントロールする薬やサプリメントを投与したり、シャンプー療法を行ったりします。

また、アレルギーの原因物質を少量ずつ身体に入れることで、最終的にはアレルゲンに体を慣れさせてしまうという治療法もあります。
しかしながら、費用がかかることや、治療期間も長引くため、根気が必要となってきます。かかりつけの先生とよく相談しましょう。

<予防>

シーズーがどのアレルゲンに反応するかは体質が関与するので、予防はむずかしいようです。早期発見を心がけ、発症した場合は動物病院で対症療法を相談しましょう。

●マラセチア皮膚炎

<症状>

初期症状は中程度のかゆみですが、次第にかゆみの他にもベタつきのあるフケが多く発生するようになります。前述のアトピー性皮膚炎と併発した場合は強いかゆみを伴います。

体の左右対称に炎症が分布するという特徴があり、とくに皮膚が擦れやすい脇や足の内側などにみられます。

また、外耳炎も引き起こすことがあります。
慢性化すると、ゴワゴワとした毛質に変化し、脱毛や皮膚の変色などの症状がでます。

<治療>

抗真菌薬を用いますが、スキンケアで皮膚を清潔にすることも効果的です。

週に2回、アミノ酸系界面活性剤および保湿剤配合シャンプーを行い、効果がみられたら徐々に頻度を下げていきます。

シャンプーの洗い残しがないようにしっかりとすすぎ、水分を残さないように丁寧に乾かした後、皮膚が乾燥しないように保湿剤を塗ります。

また、シーズーの体質に合わないフードや、糖質・脂質の過剰摂取がある場合は、栄養管理を徹底します。

<予防>

皮膚を清潔に保つことが効果的です。定期的にシャンプーを行い、汚れやホコリを取り除きましょう。

また、マラセチアは高温多湿な状態で繁殖しやすいため、シャンプー後は必ずドライヤーで水分を飛ばしてください。

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栄養バランスにも注意が必要です。ビタミンなど皮膚の免疫力をサポートする栄養素をサプリメントなどで摂取しましょう。

生活環境のストレスから引き起こすこともあります。ストレスを抱えていないかどうか様子をみてあげましょう。

●脂漏症

<症状>

皮膚のかゆみベトつきがあり、大量のフケがでます。
また、体臭がきつくなり、被毛のツヤが失われ、脱毛もみられます。高温多湿の環境ではとくに分泌が過剰になります。

<治療>

脂漏用のシャンプーでスキンケアを行います。薬用シャンプーで全身を洗ったら、しっかりすすぎ、ドライヤーで乾かします。

水分やシャンプーが残っていると皮膚炎の悪化につながるので注意してください。
シャンプー後に保湿することで、脂漏の過剰分泌を防ぐことができます。

また、抗生剤や抗真菌剤を投与し、二次感染を防ぎます。

他にも食事管理を行い、皮膚の免疫機能の維持に必要な栄養素を与えましょう。
ビタミンA、ビタミンC、亜鉛などのミネラルは、皮膚の生成に重要な役割をもちます。

<予防>

日頃から、皮膚や被毛を清潔に保つことが大事です。定期的なシャンプーと毎日のブラッシング、バランスのいい食事など、生活習慣を整えましょう。また、症状を早期発見できるように、シーズーとコミュニケーションをとりましょう。

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●膿皮症

<症状>

皮膚に赤み湿疹かゆみフケなどの症状がでます。
脇や内股、指の間、顔によく発症します。悪化すると膿が発生し、発熱や痛みを引き起こします。

<治療>

感染している細菌を死滅させるために抗生物質を投与します。
並行して薬用シャンプーによるスキンケアも行います。

<予防>

細菌は高温多湿の環境で繁殖するため、シーズーの飼育環境に注意しましょう。

日頃から定期的なシャンプーとブラッシングを行い、皮膚と被毛を清潔に保つことが一番の予防です。

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目の病気

シーズーは眼球の面積が大きいため、目の病気になりやすい犬種です。
気をつけたい目の病気は8種類あります。
早期発見・早期治療で症状を改善できることも多いので、それぞれ確認していきましょう。

●結膜炎

<症状>

まぶたの裏と眼球をつなぐ粘膜である結膜が赤く腫れる涙が多くなる目やにがでやすくなるむくむといった症状がみられます。

<治療>

眼を洗浄し、抗生剤、抗炎症剤を含んだ目薬を投与します。内服薬や注射による治療もあります。

<予防>

目やにが多い、涙の量が多いといった症状がでていないかどうかをこまめに確認しましょう。定期的に健康診断も受診し、早期発見をすることが大事です。

●角膜炎

<症状>

初期症状では目やに涙の量が多くなり、目をシパシパさせます。目を痛がるようなしぐさがみられます。

悪化すると透明であるはずの角膜が白く濁り、正常な角膜にはないはずの血管が生じるようになります。

角膜表面に生じた傷が深層部の角膜実質という部分にまで及んだ場合、完治するまでには長い期間を要します。場合によっては視力低下や失明をまねきます。

<治療>

症状が軽度であれば、洗眼し抗生剤や抗炎症剤の入った目薬を投与します。
角膜上皮の再生を促す薬や角膜保護の薬などを投与することもあります。

重症になった場合は、人工レンズをつけさせる、外科手術を行うなどの処置が必要です。

<予防>

角膜を傷つけないようにすることが大事です。
異物を目に入れない、事故やケンカなどで目に傷をつけないことを心がけましょう。

また、早期発見により治療できる病気です。
日頃の行動に目を配り、角膜炎の症状を放置しないように気をつけましょう。

●緑内障

<症状>

角膜が白濁とし、白目が充血し、瞳孔が開くようになります。
視覚障害がでるため、柱や壁にぶつかりやすくなるほか、目をしょぼしょぼさせ、涙が多くなるといった症状もでます。

痛みを伴うため、顔を触られることを極端に嫌がります。
だんだんと元気がなくなり、食欲が減退し、重篤な場合は視力の低下や失明も起こります。

<治療>

点眼薬や点滴を投与し、薬を服用します。
内科的治療では症状の進行を抑えられないと獣医師が判断した場合は、レーザーによる外科手術を行います。

眼圧を下げる治療を行っても視力が回復しない場合は、眼球摘出や義眼挿入などの手術を行うこともあります。

<予防>

早期発見が重要です。日頃からシーズーの目や行動を観察し、初期症状がでていないかをチェックしましょう。早期治療ができれば、失明をまぬがれる可能性も高くなります。

●白内障

<症状>

視覚障害により、柱や壁にぶつかりやすくなる、段差につまずくといった行動がでます。

視力が低下し、ものが見えづらくなるので物音に過剰に驚いたり、暗いところで動くことを嫌がったりします。

<治療>

点眼薬などの内科的治療により白内障の進行を遅らせることができます。
ですが根本治療はできないため、最終的には外科手術を行うことになります。

外科手術としては水晶体を摘出するか、水晶体を砕き外側から吸引した後、眼内レンズを挿入する方法があります。

<予防>

症状を早期発見し、なるべく早く動物病院を受診し治療を開始することで進行を遅らせることができます。

目の色や行動に異常がないかを日頃からよく観察しておきましょう。
また、定期的な健康診断を受けることが大切です。

●眼瞼内反症・外反症

<症状>
眼瞼内反症

眼瞼(がんけん)とはまぶたのことです。眼瞼内反症はまぶたが内側に巻き込まれており、まぶたそのものやまつげが直接角膜や結膜を傷つけて角膜炎結膜炎を起こします。
かゆみや痛みが生じ、目やにや涙が多くなります。

長期間放置すると、角膜が白く濁り、色素沈着などがみられるようになります。この状態では治ったとしても、角膜炎や結膜炎を発症している場合はその治りが遅くなります。

眼瞼外反症

まぶたが外側にめくれ上がり、ひどい場合は常に「あかんベー」をしている状態になります。角膜や結膜が外に露出するため炎症が起こりやすく、眼瞼内反症と同様に痛みやかゆみが生じ、目やにや涙が多くなります。

<治療>

内反や外反が軽度であれば、まつげの抜毛や点眼などの治療で症状が改善しますが、ひどい場合は外科手術によりまぶたを矯正します。

<予防>

先天的な要因で起こることが多い眼瞼内反・外反症は、予防することがむずかしいといわれています。そのため、まぶたの状態がおかしいと気づいた時点で動物病院を受診しましょう。早期発見・早期治療を行うことが大事です。

●チェリーアイ(第三眼瞼腺逸脱)

<症状>

目の内側にある第三のまぶた(第三眼瞼)のさらに内側にある第三眼瞼腺という涙を生成する部分が腫れ上がる病気です。
その状態がさくらんぼのように見えることからチェリーアイと呼ばれています。

痛みやかゆみはそれほどないものの、不快感があるため頻繁に眼をこするようになります。また、涙や目やにが多くでます。
チェリーアイが原因となり結膜炎角膜炎を併発することがあります。

<治療>

炎症を抑えるために、点眼薬や内服薬を投与します。
完治しないようであれば、外科手術により飛び出た第三眼瞼を縫合します。

第三眼瞼腺を切除する方法も検討されることがありますが、第三眼瞼腺は涙の約30%を生成する部分であるため、切除によりドライアイを引き起こす可能性があります。
納得できるまで獣医師と相談しましょう。

<予防>

先天的な要因で発症することが多いため予防がむずかしいといえます。
様子をこまめにチェックし、目に異常がでていないかをみてあげてください。
早期発見、早期治療により症状の悪化を防ぎましょう。

●進行性網膜萎縮

<症状>

進行するにつれ視力が低下し、最終的には失明します。

初期症状では、暗いところでよくぶつかるようになる、視界が見えにくくなり動きがにぶくなる、といった行動がみられます。

瞳孔が開きっぱなしになり、そのため目の奥がキラキラと輝いて見えます。
このことから進行性網膜萎縮を発症した犬の瞳は「ビー玉のようだ」と例えられます。

<治療>

明確な治療法は見つかっていません。進行を遅らせることはできますが、発症すると最終的には失明します。

進行を遅らせるために、網膜の血流をよくする点眼薬、内服薬、レーザー治療が行われます。

<予防>

遺伝性疾患であるため予防はむずかしく、変異遺伝子をもって生まれた子はいずれ発症する病気です。

子犬を購入する際に両親や祖父母の病歴を確認しておくと、変異遺伝子をもつ子を引き取る可能性が低くなるでしょう。

●網膜剥離

<症状>

症状がでにくく、気づいた頃には重症になっていたり失明していたりします。
また、合併症を引き起こすこともあります。

目をショボショボさせる充血する出血するなどの症状がでます。

早期発見の鍵としては、黒目の違和感に注目することです。
左右で黒目の大きさが違う、明るい場所なのに黒目が大きいなどの症状があれば、網膜剥離である可能性があります。

<治療・予防>

外科手術によりはがれかけた網膜を再付着、凝固させる治療が行われます。
これらの手術は網膜の一部に亀裂がみられたり、穴が空いていたりと完全に網膜がはがれてしまう前の段階で効果があり、視覚の維持が期待できます。

しかし、完全に網膜が眼球から離れてしまうと、視力の回復はむずかしいとされています。この場合は放っておくと合併症を引き起こす可能性があるため、義眼挿入や眼球摘出の手術を行うことになります。

シーズーは網膜剥離が起こりやすい犬種といわれています。視力を失う前に愛犬の変化に気づき、早期治療を行いましょう。

耳の病気

シーズーは皮脂の分泌が多く皮膚が弱い上に、たれ耳で湿気がこもりやすい犬種です。
耳に汚れがたまりやすく、炎症にかかりやすいので注意してあげましょう。

●外耳炎

<症状>

耳の内側から鼓膜に至るまでの部分を外耳道と呼びます。
外耳炎は外耳道に炎症やかゆみがでる病気です。

炎症部分は赤く腫れ、強いにおいがあり、多量のベトつきのある耳垢フケがでます。
耳の周りに脱毛がみられることもあります。

<治療>

耳の中を洗浄し、垢やフケを取り除いた後、抗生剤や抗炎症剤入りの点耳薬を投与します。この治療により症状が一時的に緩和します。しかし、根本治療にはなりません。

外耳炎は、アレルギーやダニ、飼育環境や食事などが原因で発症します。
時にはアトピー性皮膚炎脂漏症などの皮膚病が関わっている場合もあります。

まずは外耳炎が発症する原因を特定し、効果的な処置を行わなければいけません。
獣医師とよく相談した上で、日頃の生活環境の見直しを行いましょう。

<予防>

耳の中に水を入れない、湿った状態で放置しないことが外耳炎の有効な予防法です。
耳の中に水が入ったまま放置してしまうと衛生状態が非常に悪くなります。

シャンプーや水遊びをする際は、耳の中に水が入らないように細心の注意を払いましょう。また、もし耳に水が入ってしまったらドライヤーやタオルでしっかり乾かしてください。

また、耳垢が溜まらないように定期的に掃除をしましょう。
このとき耳を痛めないように適切な方法と頻度で行なってください。

耳掃除について詳しく知りたい方はこちら

椎間板ヘルニア・関節の病気

●椎間板ヘルニア

<症状>

腰の痛み運動障害麻痺がでます。

具体的には、急にソファーや階段の上り下りをいやがるようになったり、歩行にふらつきがみられたりします。重度の場合、足に麻痺が出て、排泄がむずかしくなります。

運動自体をいやがる、背中をかばうようにじっと丸まっている、食欲・元気がない、抱き上げると痛そうに「キャン」と鳴き声をあげるなどの行動がみられたら、椎間板ヘルニアの可能性があります。

<治療>

症状が軽度の場合は、運動を控え安静にします。ステロイド薬の投与とレーザー治療が行われます。

歩行困難や排泄障害など重度の場合は早急に外科手術を行い、神経を圧迫している部分を切除します。

<予防>

肥満が原因となることがあります。
体重管理を適切に行い、肥満で腰に負担をかけないように予防しましょう。

また、飼育環境の見直しを行いましょう。

  • 滑りやすいフローリングは避けてカーペットを敷く
  • 足の裏の毛は定期的に短くカットし滑りにくくする
  • ソファや階段など高いところから飛び降りることがないよう注意する

早期発見・早期治療が大切なので、違和感があるようなら獣医師に相談しましょう。

●関節リウマチ

<症状>

関節が腫れ上がり痛みを引き起こす関節炎です。
免疫機能の異常によって起こると考えられています。

症状は、関節の痛み硬直、数週間にも及ぶ左右対称の腫れ変形などです。
足を引きずるなどの歩行障害や食欲減退、発熱なども起こり、触られるのをいやがるようになります。

<治療>

まずは血液検査、尿検査、関節液検査などでリウマチ関節炎かどうかを判断します。

リウマチ関節炎だった場合は、鎮痛剤、消炎剤、抗リウマチ薬を投与し、関節炎の痛みを緩和させます。
そのほかレーザー治療やサプリメントの服用、温浴で進行を遅らせます。

肥満により足腰に負担がかかっているようであれば、適切な食事・運動管理により体重制限を行います。

<予防>

進行性の病気で、一度発症すれば根本治療はむずかしいとされています。
そのため、初期に病気を発見し進行を遅らせることが大切です。

愛犬の行動や仕草に症状が見られるようなら早急に動物病院を受診しましょう。
また定期的に健康診断を受けることも予防となります。

呼吸器の病気

シーズーなどの短頭種(頭蓋骨の長さに比べて鼻が低い犬種)は、鼻やのどの構造上の特性から呼吸器系の病気にかかりやすい傾向があります。

●短頭種気道閉塞症候群

<症状>

症状としては、睡眠時のいびき、口呼吸などがありますが軽度の場合生活に支障はありません。

しかし、重度となると運動をいやがったり、口の中の粘膜が紫色に変色するチアノーゼがでたり、泡を吐き意識を失ったりします。

<治療>

肥満により気道を圧迫している可能性がある場合は、食事と運動管理により体重制限を行います。一時的な対症療法として抗炎症剤や鎮痛剤などを投与する内科的治療も行われます。

根本治療としては、外科手術により気道を塞いでいる箇所を切除し、空気の通りを
よくします。

短頭種は麻酔による呼吸不全のリスクが高いため、手術を行う際は十分に相談してください。

<予防>

先天的な鼻腔の構造により発症する病気なので予防はむずかしいのですが、肥満により気道を圧迫することは避けられます。

適切な体重管理をして、肥満にならないように対策しましょう。

●気管虚脱

<症状>

気管が変形して起こる呼吸器系の病気です。

初期症状には「ガーガー」というアヒルのような鳴き声、激しい運動や興奮時のなどがあります。

重度の場合、呼吸困難や口の中の粘膜が紫色に変色するチアノーゼ、失神などを起こします。

<治療>

軽度の場合は、抗炎症剤や鎮咳薬、抗生剤、気管支拡張薬を投与して症状を緩和します。
チアノーゼや重度の呼吸困難を引き起こしている場合は、早急に動物病院を受診し酸素吸入を行います。

ただし、これらの内科治療は対症療法であり、気管虚脱を根本から治療するには外科手術が必要です。外科手術では人工的な医療器具を用いて、変形し潰れた気道を補強します。

<予防>

明確な原因がわかっておらず予防がむずかしい病気です。

最低限できることとして、気管を圧迫しないように肥満を防ぎましょう。
適切な食事・運動管理を行なってください。

また、気管虚脱の症状を早期発見することも大事です。
日頃から愛犬の咳や舌の色をチェックし、変化や違和感がないかを見ておきましょう。
初期症状が見られるようならすぐに動物病院を受診してください。

心臓の病気

●僧帽弁閉鎖不全症(MR)

<症状>

心臓の僧帽弁(血液を正常に循環させるために開閉する弁)が変形し、血液循環に異常をきたす病気です。

初期はほとんど症状がなく、検査時に心雑音が確認されることで初めて病気だと気づく場合が多いです。

運動を嫌がる、ゼーゼーという苦しそうな咳、食欲の減退などの症状が見られる時にはすでに重度まで進行している可能性があります。

<治療>

進行性の病気であり根本治療はむずかしいため、内科的な投薬治療により症状を緩和させたり、進行を遅らせたりします。

また、食事や運動を適切に管理し、過度な運動を控えます。
一生付き合う病気なので、定期的に動物病院を受診し、経過を観察しましょう。
獣医師の指示に従い、投薬の量やタイミングを守ってください。

<予防>

なぜ僧帽弁が変形するのかという理由は明らかになっていません。
そのため予防することも、完治することもむずかしい病気です。

肥満にならないように食事を管理し、塩分を控えめにするなどして心臓に負担をかけないようにしましょう。

完治がむずかしいとはいえ、早期治療を行うことができれば、病気の進行を遅らせることができます。

初期症状がほとんど出ないので、定期的に健診を行い、心臓音の聴診をしてもらい早期発見につなげましょう。

また、日頃から運動時や興奮時の様子をみておき、違和感があればすぐに獣医師に相談してください。

●熱中症

<症状>

ワンちゃんはパンティング(舌を出して水分を蒸発させることで体温を下げる)により体温調節をしていますが、高温多湿の環境に長時間置いておくと熱中症になることがあります。

初期症状として、ぼーっとしている、ハァハァという荒い呼吸をする、長時間パンティングがつづくなどがあります。

重症の場合、下痢や嘔吐、震え、発作、血尿などが起こります。
場合によっては死に至る危険性があります。

<治療>

熱中症になっていると気づいたらすぐに体を冷やしてください。
体に冷たい水を直接かけたり、冷水に濡らしたタオルで体を覆ったりします。または保冷剤や水枕をタオルに巻き、首や内股、脇下など皮膚が薄いところに当ててください。

水を飲めるようなら新鮮な冷たい水をたっぷり飲ませましょう。

応急処置で症状が緩和したらすぐに動物病院を受診してください。
獣医師の判断で、点滴やステロイド剤を投与します。

<予防>

夏場は部屋の冷房をつけ、高温多湿にならないように室内温度を調整してください。
また、新鮮な冷たい水をいつでも飲めるだけ飲めるように設置してあげましょう。

車内や室内での留守番はとくに注意が必要です。
冷房を効かせておく、新鮮な水をたっぷり用意しておくなど対策してください。

夏はアスファルトや地面が高温になります。太陽の照り返しで熱中症になることもあるので、散歩は朝や夕方など涼しい時間帯に行なってください。

その他に気を付ける病気

●肛門周囲腺腫

<症状>

肛門の周囲に腫瘍ができる病気で、症状としては肛門部分の皮膚が赤く腫れ上がり、潰れて出血し化膿します。重篤化すると排便障害を起こします。

<治療>

外科手術により腫瘍を切除します。雄性ホルモンが発症に関わっているため、オスの場合は去勢手術も同時に行います。

<予防>

まだ幼いうちに去勢手術をすることで予防となります。

腫瘍には悪性と良性がありますが、どちらにしても早期発見と治療が肝心です。
肛門付近にしこりを発見したらすぐに動物病院を受診して詳しく検査してください。

●糖尿病

<症状>

初期症状には、多飲多尿食欲減退体重増加があり、悪化すると食欲減退、元気がなくなる、嘔吐、下痢などを引き起こします。

重篤な場合は痛みやしびれなどの神経障害や昏睡などの意識障害があらわれ、最悪の場合死に至ります

<治療>

軽度の場合は、食事・運動療法を行います。また、血糖値のコントロールのためにインスリンを投与します。食事の種類や量・時間帯、運動量、インスリンの種類や投与量・回数まで、こまかく獣医師の指示に従いましょう。

<予防>

初期症状にできるだけ早く気づくことが大事です。
多飲多尿、食欲や体重増加などをチェックし、もし異変があるようならすぐに動物病院を受診してください。また、定期的な検診で血液検査や尿検査などを行いましょう。

また、脂肪や炭水化物を多く与えていないかチェックし食事を管理してください。年齢に合わせた適切な栄養バランスで食事を与えましょう。

●尿道結石

<症状>

腎臓に結石ができた場合は、腎臓に炎症が起こる可能性があります。
急に元気がなくなったり、腰をかばうような仕草がみられたら、早急に検査してもらいましょう。

結石が腎臓と膀胱をつなぐ尿管に移動すると尿管結石となります。
尿管結石は片方だけであればそれほど症状はありません。

しかし慢性化すると、反対側の腎臓に負荷がかかり、腎機能が低下します。
両方の尿管が詰まると、急性腎不全を引き起こすなど、急激に症状が悪化します。

尿を生成する膀胱に結石ができた場合は、膀胱粘膜を傷つけ、炎症を引き起こします。
痛みが強く血尿頻尿がみられます。

膀胱から、尿の通り道である尿道へと結石が流れると尿道閉塞を起こします。
尿道が細く長いオスに多く、尿が少なくなったり、回数が多くなったり、あるいはまったく出なくなったりします。尿が体内にたまり続けるので非常に危険です。

<治療>

結石の多くは、マグネシウムから生成される「ストラバイト結石」とカルシウムから生成される「シュウ酸カルシウム結石」の2種類です。
このうち、ストラバイト結石は与える食事により溶解できるため食事療法を行います。

一方、結石が肥大化している場合やシュウ酸カルシウム結石である場合は、手術で取り出す方法がとられます。

ただし、結石を取り除いたとしても再発する可能性は十分にあるため、食事療法が並行して行われます。

<予防>

ミネラルを多く含む硬水は与えないようにしましょう。

また、尿路結石は放っておくと危険なので早期発見が大事です。日頃から愛犬のトイレを管理しておき、尿が少量ではないか、頻繁ではないか、血尿はないかなどを確認しましょう。
ペットシーツを白色にすると、尿の色の変化に気付きやすくなるのでおすすめです。

トイレのしつけについて詳しく知りたい方はこちら

●免疫介在性溶血性貧血(IMHA)

<症状>

免疫機能の異常により自身の赤血球を壊してしまう病気です。
食欲不振息切れ疲れやすくなるなどの一般的な貧血の症状が起こります。

そのほかにも嘔吐や黄疸、多飲多尿などがみられます。
また、血色素が尿に混じって排出される症状がでることもあります。

<治療>

免疫抑制剤を投与し、免疫機能を抑えます。
2週間ほど投与を続け、徐々に量を減らしていきます。

症状が緩和した後も投薬を続け、再発がないかどうかを血液検査で確認し、量を調節します。

<予防>

発症する原因は明確になっていません。

しかし、重篤な場合、数週間で死に至るとされるほど死亡率の高い病気です。
貧血のような症状がみられたら、早急に獣医師に相談してください。

●門脈シャント

<症状>

消化器官と肝臓をつなぐ血管を肝門脈といい、正常な場合は消化管で吸収された栄養素や毒素が肝臓へと流れます。

しかし、全身を巡る静脈と門脈をつなぐ異常な短絡血管が存在する場合があり、これによりさまざまな消化器系の障害を引き起こします。

軽度の場合は、食欲不振下痢嘔吐ヨダレやふらつきなどがみられます。

重篤な場合、けいれんや発作が起こり、肝性脳症などの神経症を併発すると昏睡などの意識障害や徘徊などの異常行動を引き起こし、最悪の場合では死に至ります

<治療>

症状を緩和させる対症療法としては、低タンパク質の食事を与えたり、血液中のアンモニアを減らす薬を投与します。

根本治療のためには、開腹手術または腹腔鏡手術により血管を閉鎖します。肝臓の外側にある血管であれば外科手術は高い成功率を期待できますが、肝内にある場合は難易度が高くなります。

かかりつけの獣医師に相談し、専門の外科や医療センターを紹介してもらいましょう。

<予防>

症状が重篤化する前に、治療することが大事です。体調に変化がみられたり、食事の様子や行動に異常があるようならば、すぐに動物病院を受診して検査をしてもらいましょう。

<シーズーの飼い方>室内で飼いやすい?留守番できる?前もって知ってほしい注意点

シーズーの飼い方

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シーズーは初めてワンちゃんを飼う人にとっても「飼いやすい」と言われることが多いです。
しかし、「飼いやすい」とは「手間がかからない」という意味ではありません。

運動量が少なく、穏やかな性格なので、子どもやお年寄りのいる家にも適しているという意味では、「飼いやすい」と言えるかもしれません。

ワンちゃんを飼う以上、生活の世話は必ず生じます。「飼いやすい」という理由ではなく、「一緒に楽しい時間を過ごせそう」という理由で犬種を選ぶと失敗しないはずです。

シーズーを飼う前に知って欲しいポイントを確認していきましょう。

シーズーを飼うのに向いているのはこんな方

シーズーは、利口でしつけがしやすく、穏やかで愛情深い性格なので「飼いやすい犬種」だと言われています。

シーズーの性格についてはこちら

シーズーを飼いたくなっている人も多いかと思いますが、ここで「シーズーを飼うのに向いている人」をご紹介します。

  • 室内の飼育環境を整えられる
  • 運動をさせてあげられる
  • しつけができる
  • こまめに手入れできる

●室内の飼育環境を整えられる

シーズーは美しい長毛が特徴ですが、屋外飼育となると汚れや付着しやすく不衛生になりやすいため、室内飼育が推奨されます。

被毛について詳しく知りたい方はこちら

シーズーを飼うときは、飼育環境を整えてあげることが重要です。

人間が生活する部屋は、ワンちゃんにとっては危険ととなりあわせな空間でもあります。
フローリングは滑りやすく壁や柱にぶつかる可能性があります。
階段などの段差から落ちて骨折したり、部屋に落ちていた小物を誤飲してしまうこともあるでしょう。

部屋の中に広めのケージを設置したり、フェンスで区切ったりして、その中にベッドとトイレを設置し、シーズーが安全にくつろげる場所を確保してください。

●運動をさせてあげられる

穏やかな性格ですが、運動が大好きで活発な犬種でもあります。

そのため、室内でおもちゃで遊ぶだけでは運動量は不十分。
毎日朝と晩に2回、30分程度たっぷりと散歩をさせてあげましょう。

散歩について詳しく知りたい方はこちら

●しつけができる

頑固な一面があり、一度覚えたことを矯正するのは非常に難しいようです。

ですが、人間社会でうまく周りと付き合うためにも、正しいしつけが必要です。
誤ったことを教えたり、甘やかしてしまわないように心がけましょう。

しつけについて詳しく知りたい方はこちら

●こまめに手入れできる

美しいロングコートが魅力のシーズーですが、皮膚が弱く、皮脂の分泌が多いため、皮膚トラブルが非常によく起こります。

他にも、不衛生なまま放っておくと、悪臭の原因にもなります。
美しさを保つためにも、丁寧なスキンケアと毛の手入れを行いましょう。

自宅でできるケアについて詳しく知りたい方はこちら

飼う前に知ってほしい注意すべきポイント

●肥満になりやすいので注意

シーズーは食べることが大好きだと言われており、肥満になりやすい傾向があります。

フードやおやつの量を調整しないと、適正体重をオーバーしてしまいます。愛くるしい表情でご飯をねだられても、与えてはいけません。

●熱中症に注意

寒冷地のワンちゃんが先祖であるシーズーは、寒さには強いのですが、暑さに弱い犬種です。

また、シーズーは口を開けて、よだれが蒸発するときの気化熱で体温を下げます。
しかしシーズーは、気道の構造上、体温調整をうまくできません。

日本の夏は湿潤で高温なので、暑さに弱いシーズーにとって熱中症はとくに注意が必要です。熱中症対策として、室内でも車内でも、夏は冷房が必須です。

熱中症について詳しく知りたい方はこちら

●留守番させるときは声をかけない

留守番をさせるときは、声をかけずにそっと出かけましょう。

つい「行ってきますね」と声をかけたくなりますが、それはシーズーの不安をあおることになります。不安から吠え続けてしまう子もいるでしょう。

子犬の頃から一人でいることに慣れさせましょう。
まずは10分程度から、徐々に留守番の時間を伸ばしていきます。

このとき、トイレを指定の場所で行うようにしつけましょう。
帰宅したら部屋の中や、あるいはシーズーが糞まみれになっていた、なんてことにもなりかねません。

トイレのしつけについて詳しく知りたい方はこちら

また、一人遊びが得意なので、おもちゃを与えておくと、夢中で遊んでくれるはずです。
散歩のあとは疲れて眠ってしまうこともあるので、そのうちに出かけるのもおすすめです。

●匂い対策

シーズーは匂いがきついと言われています。これは、皮脂の分泌が多く、細菌が増殖しやすいことが原因だと考えられます。他にも、よだれや食べカス、汚れなどが毛に付着し、匂いの原因となるようです。

これらの匂いは、スキンケアを丁寧に行うことで改善できます。
トリミングとシャンプーなどは定期的に行い、毛と皮膚を清潔に保ちましょう。

自宅でできるケアについて詳しく知りたい方はこちら

シーズーのカットスタイル トップノット

photo by 12122

活発で運動も好きなシーズーにとって、散歩は欠かせません。
1日朝晩の2回、各30分程度たっぷりと散歩させましょう。

散歩を始めるタイミングは?散歩前の準備や確認も大切

子犬から迎え入れた場合、ワクチン接種が必要になってきます。
ワクチンを打ってもらった病院で、先生に確認するのが良いでしょう。
一般的には生後4ヶ月を過ぎたころから散歩デビューできることが多いようです。

散歩デビューする前に確認してほしいことがいくつかあります。

  • 天候や気温を確認し適切な時間帯を決めておく
  • 雨の日はレインコートを着せたり、高温の日はやけどしないように靴下を履かせる
  • 散歩に支障が出ないように爪を適切な長さに切っておく

また、シーズーの場合、気管に負荷がかからないようにするために首輪よりも胴輪(ハーネス)の方が好ましいです。

シーズーの爪切りについて詳しく知りたい方はこちら

散歩で得られる2つのメリット

ワンちゃんは、他のワンちゃんや家族以外の人とふれあうことで社会性を身につけます。子犬の頃から散歩に出かけて他のワンちゃんとふれあう機会をもたせましょう。

社会性が身についていれば、トリミング時や入院時、知人に預かってもらう時など、トラブルなくスムーズに過ごせるはずです。

また、散歩に行くことで、家で過ごすだけでは気づけないような病気の初期症状に気づけます。歩き方は正常か、すぐに疲れてはいないか、うんちの状態は問題ないか、などを観察しましょう。

例えば股関節を痛めている場合だと、足を引きずったり、運動を嫌がったりします。疲れやすかったり、運動の後の息遣いや咳など異常があれば、重篤な病気である可能性があります。

早期発見で症状の進行を遅らせることができるため、散歩は運動量を確保する以外にも重要な役割があるのです。

シーズーのカットスタイル トップノット

photo by rachnelson

シーズーをしっかりとしつけするには、褒めてあげることが大切です。
褒めてあげることで、飼い主さんとの関係を良好に保ちつつ、しつけすることができます。

しつけをする上で気を付けるポイント

シーズーは利口である一方、とても頑固でプライドが高い性格だと言われています。
そのため一度覚えたことは、なかなか変えることができません。

しつけは一貫した態度で行い、正しいものだけを教えることがポイントです。
トイレの位置や家庭内のルールもコロコロ変更しないように注意しましょう。

基本は成功したら褒めること

しつけの基本は、成功したら褒めることです。
シーズーにとって飼い主は唯一のリーダーです。賢いシーズーにとって、自分の主人に褒めてもらえることは非常に嬉しく幸せなことなのです。

些細なことでもうまくできたらたっぷりと褒めてください。
そうすることで、しつけが成功しやすくなるでしょう。

叱るときはタイミングが大切

褒めてしつけるのが基本となりますが、ときには叱らなければいけないこともあります。

その場合はタイミングがとても重要です。何がいけないことなのかをしっかりと理解させるために、ダメなことをしたらすぐに「イケナイ!」「NO!」と目を見て叱ってください。

あとで叱ってしまうと、ダメなことを間違って覚えたり、何がダメなのかを理解できません。

これからの生活を快適に過ごすためにもトイレのしつけは非常に重要です。
トイレトレーニングはいくつか方法があり、愛犬の性格や状況によって適切な方法が異なるので、いろいろな方法を試してみてください。ここでは3つの方法をご紹介します。

●サークル内の全面にトイレスペースを作る方法

①屋根付きサークル内にクレートを設置する

シーズー用の屋根付きサークル(※)を部屋に設置し、その中にクレート(移動の際にワンちゃんを入れて運ぶ箱)をおきます。

ワンちゃんは足元が柔らかい場所で排泄する習性があります。
サークル内にふかふかのベッドを置くと、ベッドで粗相してしまうかもしれないので、はじめのうちはベッドを置かないようにします。

②クレート以外の部分にペットシーツを敷きトイレスペースをつくる

サークル内のクレートを設置した場所以外にペットシーツを敷きます。
どこで排泄してもいいように全面にペットシーツを敷いてください。

ペットシーツの上で排泄ができたら、たっぷり褒めてあげましょう。
最初はペットシーツのあちこちでトイレをするでしょうが、だんだんとシーズーがトイレをするスペースが狭まってきます。

排泄しなくなった部分のペットシーツは取り除き、最後に残った場所にトイレスペースをつくってください。

※屋根付きサークルについて
通常のサークルだとついつい上からエサや水を与えてしまいがちです。
すると、「上からいいことがくる」と覚えてしまい、サークルを乗り越えるようになったり、飛び出してしまいます。勘違いしないように、サークルの扉から出し入れしましょう。

●サークル内に仕切りを作る方法

①最初の1週間はサークルから出さないようにする

部屋にサークルを設置し、サークル内を半分に仕切ります。
行き来できるように通り道を残してください。

仕切りはブックスタンドやワイヤーネットなどでも作れますが、仕切り付きのケージもあるので購入を検討してみましょう。

サークル内の全面にペットシーツを敷き、1週間ほどシーズーをサークルから出さないようにします。

シーズーにとって新しい家は環境の変化が大きく、ストレスになります。しばらくサークル内で過ごさせることはストレスを軽減させる意味もあります。

初めはサークルの両側で排泄をすると思いますが、だんだんと排泄する場所が狭まってきます。片側でトイレをするようになったら、そちらをトイレと決めて、もう片側を生活スペースにします。

②トイレをしたら褒めてサークルから出してあげる

2週目からはトイレスペースで排泄したらおおげさに褒めてあげましょう。

褒めてあげるのと同じタイミングでサークルの扉を開けて外へ出してあげます。
この時期は、外に出すのはまだ扉周辺までにしてください。

10分ほど経ったらまた扉からサークル内に誘導して戻します。
ペットシートでトイレをすると外に出してもらえるということをシーズーに理解させましょう。

また、褒めるのはトイレをした瞬間を見たときのみにしてください。
いつトイレをしたのかわからない場合は片付けるだけにしましょう。
何をすれば褒められるのかをきちんと理解するために大事なことです。

③自分からサークルに戻ってトイレをするようしつける

3週目からは自分からサークルに戻ってトイレをするようにしつけします。

まずは2週目と同様に、トイレがうまくできたらサークルの扉をあけて外に出してあげます。扉を開けっ放しにした状態で、扉周辺でシーズーと一緒に遊んであげましょう。

そわそわ落ち着かなくなったり、自分のおしりを気にしたりし始めたらトイレのサインです。そういう仕草をしたら、サークルへ誘導してあげます。トイレで排泄できたら褒めてあげましょう。

サークルの外でトイレをし始めた場合は、同じくサークル内へ誘導します。続きをトイレでできたら褒めてあげましょう。そしてまたサークルから出して遊んであげます。

排泄の続きを外でしてしまったら、サークルに誘導して扉を閉めて遊びを終了します。
サークル内のトイレで排泄すると遊んでもらえると理解させましょう。

④外に出るスペースを広げていく

扉周辺からサークル内に戻ってトイレができるようになったら、徐々に外に出るスペースを広げていきましょう。

あせらず、ゆっくりと時間をかけて少しずつ遊ぶスペースを広げていきます。数ヶ月かけて根気よくしつけましょう。

●サークルを使わずトイレトレーを置いて覚えさせる方法

①トイレの準備をする

ペットシーツとトイレトレーを用意します。食事をする場所やベッドとは別の場所で、なおかつシーズーがくつろげる場所に設置しましょう。

③トイレの場所に誘導し覚えさせる

ワンちゃんがトイレをするタイミングは、寝起きと食事後30分〜1時間、遊びや運動の後です。

シーズーのトイレサインに気づいたら、トイレまで誘導しましょう。
うまくトイレで排泄ができたら褒めてあげます。

また、トイレ中に決まった掛け声(ワンツーワンツー、シーシーなど)をかけることも有効です。掛け声をかけられている間はトイレをしていいのだと理解することでスムーズに進みます。

もし、トイレ以外で排泄をしたら、叱らずに黙って片付けてください。
叱ってしまうと排泄行為自体をダメなことだと認識してしまいます。

噛み癖と無駄吠え(吠え癖)のしつけ

吠えたり噛み付いたりしたら、叱らず徹底的に無視を続けることが有効です。

シーズーは愛情深く飼い主に忠実な特性があるため、飼い主に無視されることは非常に辛いことです。無視するしつけ方は、声をあげて叱るよりも効果があります。

●噛み癖のしつけ

ワンちゃんが噛みつくのは、遊んで欲しいときや歯の不快感をなくしたいときです。

もし遊んでいるときに、シーズーが強く噛んできたら「痛い!」と短く反応し、深刻そうに痛がります。同時にすぐに遊びを中断してください。
飼い主を噛むと楽しいことが終わってしまうのだと認識させてください。

大声で叱ったり、シーズーの鼻や口を触ったりすると、遊んでもらっていると勘違いしてしまい逆効果です。

また、かじりたいという欲求を別のもので発散させることも大切です。噛んでも大丈夫なおもちゃなどを与えましょう。噛んでいいものといけないものを区別させることができます。

●無駄吠え(吠え癖)のしつけ

ワンちゃんが吠えるのは、寂しいときや怖がって警戒しているとき、遊びを要求するときなどです。ご近所迷惑にもなるため、無駄吠えをしないようにしつけましょう。

まず、シーズーが無駄吠えをしている間は徹底して無視します。このとき、シーズーの方を見ず、また触らないようにしましょう。吠えるのをやめた瞬間におやつをあげるなどして褒めてあげてください。

静かにすれば褒めてもらえる・おやつがもらえると認識させましょう。徐々に静かにさせる時間を伸ばしていきます。

吠えたときにかまってしまうと、吠えればかまってもらえると勘違いすることになるので徹底して無視を続けてください。

ミックス犬ってどう?

現在日本では、純血統同士をかけあわせたミックス犬が人気です。シーズーは小柄で性格も家庭犬向きであることから、様々な犬種とかけあわされています。ミックス犬は容姿も性格も予想ができないため、日々の成長を大いに楽しむことができます。

シープー

シーズー×トイプードル
シーズーが入ったミックス犬の中で、1番といっていいほど人気があります。両親はどちらも社交的で陽気な性格をしていますので、ペットとして優れた犬種だといえます。顔はどちらかというとシーズー寄りですが、毛質はトイプードルのカールした毛を持つ子が多いように感じます。

チワズー

シーズー×チワワ
チワズーは全体的にシーズー感が強いですが、チワワのようなあどけない雰囲気を持っています。両親はどちらも大きな目をしていますので、チワズーもそれを受け継いでクリクリの目をしています。

シーポメ

シーズー×ポメラニアン
顔はシーズー寄りですが、毛質はポメラニアンの血が強いようです。丸いフォルムにふわふわとした毛をしており、思わず抱きしめたくなる可愛さです。両親の性格が真逆ですので、ポメラニアン寄りのハツラツとした活発な性格か、シーズー寄りのおしとやかな性格か、どちらになるかは成長してからのお楽しみです。

シーズーを購入するには?優良ブリーダーやお値段を知りたい

ブリーダーから購入するメリット

①健康的で社交性の高い子犬を迎えやすい

大きなメリットとして、健康で社会性の高い子犬を迎えることができるという点が挙げられます。

十分な衛生管理を行なっているブリーダーのもとで生まれた子犬は健康であることに加えて、他の子犬がいる環境で育っているため、社会性が身についていることが多いです。

また、ブリーダーから基本的なしつけを受けていたり、適切な血統管理がされているケースが多いです。子犬の両親の顔も確認できる良質な子犬を探すことができます。

②購入後のサポートも安心できる

ブリーダーは自分が育ててきた子犬や飼い主の幸せを強く願っています。

子犬の見学を通じて、十分にブリーダーのことがわかることで信頼関係を築くことができます。それによって購入後も分からないことがあれば質問しやすくなりますし、安心してサポートを受けることができます。

③購入金額を抑えられる

ペットショップをはじめとする流通の中間マージンがかからないため、購入金額を抑えることができます。

そのため、子犬のためのグッズを購入する余裕が生まれ、家に迎え入れるまでの準備もスムーズになります。

シーズーの子犬が安い地域ランキングベスト3

1位神奈川県90,267円
2位北海道108,000円
3位兵庫県120,000円
全国平均169,001円

ブリーダーナビしらべ

全国平均は約17万円。それに対し、神奈川県は9万円、北海道は10万円、兵庫県は12万円と、グッと安くお迎えできます。

シーズーの子犬をブリーダーからお迎えしたい方は、こちらのボタンから最新情報をチェック!優良ブリーダー情報も詳しく掲載しています。

※タイミングによってはお迎えできるワンちゃんがいない場合もあります。