シーリハムテリア

一人の軍人が作り出した?シーリハムテリアの性格やしつけについてご紹介

白い被毛に胴長短足が可愛いシーリハムテリア。国内ではあまり見ない犬種ですが、テリア好きの人なら知っている人もいるでしょう。
一見大人しそうにも見えますが、元々は強い猟欲を持つ犬種を理想として作出された気の強い猟犬です。そんなシーリハムテリアの歴史や性格、しつけの仕方やかかりやすい病気などをご紹介します。

シーリハムテリア

著作権者:Pleple2000さん、ライセンス:CC by-sa Pleple2000

シーリハムテリアの基本データ

シーリハムテリアの大きさ25~30cm
シーリハムテリアの体重8~9kg
平均寿命14年
原産国イギリス

個人により作られた犬種?シーリハムテリアの歴史

多くの犬種が自然交配種から選択されたのちに育種されます。しかし、シーリハムテリアは軍人でありハンターであったジョン・エドワード大佐によって、個人的に作出された異例の犬種です。

エドワード大佐は猟欲に優れた理想的な犬種を生み出そうと、1850年~1891年にかけて作出に長い年月を費やしました。繁殖は極秘で行われていたこともあり、どんな犬種同士を掛け合わせたのか、明確なことは分かっていません。

しかし今日では、ダンディ・ディンモントテリアやワイヤー・フォックス・テリアを基礎犬とし、ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリアやブル・テリア、ウェルシュ・コーギー・ペンブロークなどを交配させたことにより、闘争心が高く猟欲の強い小型のテリアを作出したとの推測が立てられています。

シーリハムテリアの作出では、徹底した子犬の間引きが行われたことでも有名です。猟場につながれたキツネの前に生後2~3ヵ月の子犬を差し出し、少しでも躊躇する個体はすぐさま射殺されていたという衝撃的な作出過程があります。

一部のハンターからは冷酷だと非難を受けましたが、徹底した間引きを30年以上続けたことで、キツネやアマグマ、カワウソなど、自分よりも大きな相手に対して勇敢にも立ち向かっていく優秀な猟犬の作出に成功しました。

エドワード大佐が亡くなった後は、シーリハムテリアの愛好家であったフレッド・ルイス氏が育種を受け継ぎます。ルイス氏はシーリハムテリアをドッグショーにも出陳し、世界的に知名度を高めました。

犬種の人気が高まると共にショードッグとしての素質を高めようと、強い猟欲を取り除く動きが見られましたが、「小さな命を多く犠牲にしながら、長い年月をかけて作り上げてきた素質を取り除いてしまうのはいかがなものか」という意見も多く挙がりました。

これにより、エドワード大佐が作り上げたシーリハムテリアの気質を守っていく姿勢は今でもイギリス国内を中心にわずかながら残っています。

勇敢で真面目!職人気質なシーリハムテリアの性格

  • 勇敢
  • 真面目
  • 平穏
  • 警戒心が強い
  • 恐れ知らず
  • 友好的

シーリハムテリアは非常に大きな声で吠えて小獣を追い出す、たくましく勇敢な狩猟犬として知られています。職人気質だといわれるシーリハムテリアは、自信家で頑固な一面もありますが、飼い主の指示に忠実に従う真面目な性格です。ときおり飼い主だけに見せるやんちゃで無邪気な表情や、甘える様子に魅了される人も多いでしょう。

テリア種の中では穏やかといわれ、基本的には落ち着きがあり平穏を好みます。ただし、注意深く警戒心が強いところもあるため、知らない人やワンちゃんに対しては強気な姿勢を見せたり、攻撃的になったりすることもあります。

恐れ知らずで「売られたケンカは買う」というスタイルですが、友好的でもあるため、心を開くと他の犬や子供、来客の人とも上手に付き合うことができるでしょう。

シーリハムテリアの飼い方としつけのポイント

シーリハムテリアの中には、ショードックとして活躍する穏やかな子もいれば、本来の気質を活かして実猟犬として活躍している子もいます。

血統によっても性格に差が出やすいシーリハムテリアですが、飼育する際にはどんなことに注意し、どんなことを意識すれば良いのか、シーリハムテリアの性格に合った飼い方としつけのポイントを確認しておきましょう。

シーリハムテリアはやんちゃで遊び好き!散歩は1日2回

シーリハムテリアはコンパクトな体できびきびと動きます。活動的で運動量も多いため、1日2回、愛犬の様子を見ながら1回30分以上は散歩を行いましょう。
シーリハムテリアの穏やかさを保つためには、運動によるストレス発散がとても重要です。ただ、暑さは苦手なため、夏場の散歩は日中を避けましょう。

シーリハムテリアはやんちゃで遊び好きな一面もあるので、通常の散歩の他にも、追いかけっこやボール遊び、ドッグランでの自由な遊びを取り入れてあげると喜びます。

頑固なシーリハムテリアは根気強くしつける

現在では穏やかな性格を持つ個体も多くなってきましたが、かつては猟欲の強さが一番の特性であった犬種です。ふとした時に出る気の強さや警戒心の強さは健在しているので、注意しましょう。

また、シーリハムテリアはテリア気質が強く頑固な一面を持っています。子犬の頃から根気強くしつける必要があります。

子犬の頃から社会性を育む

シーリハムテリアを穏やかな子に育てるためには、子犬の頃からさまざまな場所、物、音、人など、あらゆる刺激に慣れておくことが大切です。
外出できるようになったら、できるだけ多くの人やワンちゃんと触れ合い、いろいろな景色を見せてあげましょう。

はじめの頃は警戒心から見知らぬ人やワンちゃんに対して、吠えたり威嚇したりすることもあるかもしれません。その際には、リードを引いて興奮を抑える他、「ダメ」といったはっきりとした指示で気持ちを落ち着かせます。

甘やかしすぎは禁物!飼い主は威厳を保つ

シーリハムテリアは自分の意志が固く自信家で、頑固な一面があります。子犬の頃から甘やかしすぎてしまうと、その性格が裏目に出てしまうこともあるでしょう。

自分の思い通りになるということを認識させないよう、飼い主は威厳を保ち、メリハリのあるしつけを行います。
ダメなことには短い言葉で厳しく注意しますが、基本的には「褒めて伸ばす」を心掛け、できたときは存分に褒めてあげましょう。

吠え癖に注意

シーリハムテリアは吠え癖がつきやすい犬種です。また、小柄ながら吠える声が大きく、近隣の迷惑になってしまうこともあるため、吠え癖がつく前に無駄吠えを無くす必要があります。

その際、力で抑えつけようとするのは逆効果となってしまうため、無駄吠えをしたらその都度「ダメ!」「いけない!」などと短い言葉で注意し、根気よく同じことを続けてくのが効果的です。

まずは愛犬がどんな時に何に対して吠えているのか、原因を探ってみましょう。

噛み癖に注意

シーリハムテリアは噛み癖にも注意が必要です。子犬の頃は甘噛みかな?と思っていたものが、成犬になってみればそうではなかったというケースが多いため、噛む力が弱い子犬の頃に修正するといいでしょう。

子犬の頃はじゃれ合いや遊びの一環で噛んだり、飼い主の気を引こうと服や手を噛んだりします。成犬になっても噛み癖がある子は何かに警戒していたり、恐怖を感じていたり、またはストレスが原因となっていることもあるでしょう。

噛み癖を直すときは、噛まれた瞬間に「痛い!」と不快であることを伝えるようにします。目をじっと見て、威圧感を与える飼い主さんもいます。
愛犬を叩いたりマズル(口元)をつかんだりするとワンちゃんの恐怖心をあおってしまうため、手を出してはいけません。

<毛色や被毛の特徴>抜け毛は多い?カットの頻度は?

シーリハムテリア

著作権者:Pleple2000さん、ライセンス:CC by-sa Pleple2000

毛色はホワイトベース

  • ホワイト
  • レモン&ホワイト
  • ブラウン&ホワイト
  • ブルー&ホワイト
  • バジャー&ホワイト

シーリハムテリアの毛色はホワイト一色、あるいはホワイトをベースにレモン、ブラウン、ブルー、バジャー(アナグマ色)の斑が頭部と耳に見られる毛色が認められています。

ブラックの斑が多い場合や、ティッキングという有色の細かな斑点が多いものは好ましくないようです。

春~夏・秋~冬は抜け毛が増える

シーリハムテリアの被毛は、針金状の硬い上毛と、柔らかい下毛の2層になって生えています。2層の被毛をダブルコートといいますが、ダブルコートの犬種は春~夏、秋~冬にかけての換毛期に抜け毛が増えるため、この時期は毎日のブラッシングが欠かせません。

ブラッシングは週に2~3回

換毛期でなければ、週に2~3回念入りにブラッシングする程度でいいでしょう。シーリハムテリアの毛は針金状のため、ホコリや抜け毛が絡まりやすいです。毎回丁寧にブラッシングをすることで、艶のある毛並みを保つことができます。

また、シャンプーは月に1回を目安に行いましょう。シーリハムテリアは脚が短く、お腹の毛が散歩などで汚れやすいため、汚れが目立つところは日常的に濡れタオルで拭き取ってあげます。

トリミングの目安は3ヵ月に1回

被毛は3ヵ月に1回を目安にトリミングをしましょう。

シーリハムテリアの長毛はドッグショーでも評価されており、犬種の魅力でもあります。ショーに出る場合は顔の毛を長く残し、体の毛を短めにカットすることが多く、手作業で毛を抜きながら形を整えるクリッピングという技法が必要です。

被毛はバリカンやハサミを使って自宅で整えることもできますが、皮膚を傷つけてしまわないよう初めはプロにお願いし、やり方やコツを聞いてからセルフカットをするのがおすすめです。

かかりやすい病気(目・皮膚・耳・関節)

シーリハムテリアは小柄ながら丈夫で健康的な体を持っており、かかりやすい病気は少ないといわれていますが、目の病気には注意が必要です。
目の疾患を含み、シーリハムテリアが注意すべき病気について確認しておきましょう。

目の病気

水晶体脱臼

目には光を屈折させ、網膜に像を反映させる水晶体がありますが、水晶体を支えるチン小帯という繊維が完全に切れてしまったり、部分的に欠損してしまったりすると、水晶体は前方や後方にずれてしまいます。
この状態を水晶体脱臼といって、テリア犬種に多く見られる病気です。

白目の充血や角膜が濁る症状が見られ、瞳をよく確認すると水晶体がずれている様子や、水晶体が揺れている様子を確認できます。

脱臼がひどいと歩行がふらついたり、家具や物にぶつかったりするなど歩行障害が見られます。中には無症状の子もいるといいますが、愛犬の様子をよく確認し、早期発見・早期治療を心がけましょう。

白内障

白内障とは、通常透明である水晶体が、何らかの原因で変性することで白く濁ってしまう病気です。
白内障は加齢に伴い発症するケースが多いですが、中には2歳ぐらいまでに発症する若年性のものもあり、若年性の場合は遺伝が関係しているといわれています。
その他に、糖尿病や外傷、有毒が原因となることもあるようです。

物にぶつかる、暗い所を嫌がる、物音に過敏に反応する、階段を嫌がるといった普段とは異なる異常行動が見られる場合は、白内障の進行が疑われます。

初期段階では点眼薬での治療が可能ですが、白内障は完治する病気ではないため、一般的には手術が必要となります。
早期発見で病気の進行を遅らせることは可能なため、早期発見を心がけましょう。

緑内障

眼球内に一定の圧力がかかることにより眼球はその形状を保つことができますが、圧力を保つ房水という透明の液体の流れが何等かの原因で阻害されてしまうことにより、眼圧が高くなってしまう病気です。

白目の充血、瞳孔の拡大、角膜が白く濁るといった症状があり、白内障と同じように物にぶつかる、暗闇や階段を嫌がるといった行動が見られます。
涙が多くなったり、目を細めて開きにくそうにしていたり、目をしょぼしょぼさせる子もいます。

進行すると痛みにより元気や食欲がなくなり、頭を触られるのを嫌がる場合もあります。失明や視力低下につながる恐れもある病気のため、早期発見が重要です。
進行度によって内用薬や点眼薬を用い、外科手術が必要となるケースもあります。

皮膚の病気

アレルギー性皮膚炎

ダニやカビ、花粉や食物アレルギーなどが原因で起こる皮膚の病気です。かゆみや赤み、かさぶたやフケなどの症状が現れます。

一度発症するとその後は治療の継続が必要となることが多いです。しきりにかゆがっていたり、皮膚を舐めたりしている場合は、早めに獣医に見てもらいましょう。

耳の病気

まれに聴力障害を発症する子もいるようです。
怖がることが増えたり、飼い主への依存が高まったり、大きな音に反応しなくなったり、呼びかけても気づかなかったり、音や声に対しての反応がこれまでとは違うと感じたときには、獣医に見てもらうといいでしょう。

関節の病気

椎間板ヘルニア

脊椎骨の間にあり骨同士を連結している椎間板に変性が生じ、椎間板の内容物が突出することで脊髄を圧迫・障害になるなどしてさまざまな神経症状を引き起こす病気です。

老化や過度な運動、脊椎への強い負荷が原因となります。背中を丸めて静かにしていたり、抱き上げたり触ると痛がるように鳴く他、進行すると四肢の麻痺や排泄障害なども現れます。

軽度の場合は安静にしたり薬を投与したりし、麻痺などがある重度の場合は手術とリハビリが必要となります。
高いところからのジャンプや過度な運動、肥満などに気を付け、フローリングは滑りにくいものを採用するなど、日常的な予防が大切です。

女の子と男の子どっちが人気?

女の子25%、男の子75%

※記事執筆時点のデータ
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男の子の方が人気のようですが、国内では希少な犬種であるため、健康な子犬に巡り合えることこそが幸運といえます。性別だけにこだわらず、その子の性格なども考慮しながら選ぶといいでしょう。

シーリハムテリアをブリーダーから購入した場合の価格は?

シーリハムテリアの子犬が安い地域トップ3

シーリハムテリア

著作権者:Ionwindさん、ライセンス:CC by-sa Ionwind

1位愛知県31万8,750円
2位
3位
全国平均31万8,750円

※記事執筆時点のデータ
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ブリーダーからお迎えするメリット

①健康的で社交性の高い子犬を迎えやすい

十分に衛生管理がなされているブリーダーのもとで生まれ育った健康的な子犬を探すことができます。

また、他にも子犬がいる環境で生まれ育っているため、社会性が身に付いた状態で迎えやすくなります。

さらに、基本的なしつけを受けていたり、適切な血統管理がなされていたりするケースが多いです。

②購入後のサポートも安心できる

子犬の見学を通してブリーダーの顔がわかり、信頼関係を築くことができます。
子犬の購入後も分からないことがあれば質問しやすくなり、安心してサポートを受けられます。

③購入金額を抑えられる

流通の中間マージンがかからないため、ペットショップから購入する場合にくらべて子犬の購入金額は安くなります。

シーリハムテリアの子犬をブリーダーからお迎えしたい方は、こちらのボタンから最新情報をチェック!優良ブリーダー情報も詳しく掲載しています。

※タイミングによってはお迎えできるワンちゃんがいない場合もあります。