サモエド

サモエドは家庭犬として飼いやすい?性格や飼い方、抜け毛などを解説

思わず触りたくなるほど、ふんわりとした被毛を持つサモエド。独特な表情は、まるで笑っているように見えることから「サモエドスマイル」と呼ばれています。性格も温和で優しく飼いやすいといわれています。そんなサモエドの魅力や性格、抜け毛など、詳しく解説します。

サモエド

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目次

サモエドの基本データ

サモエドの大きさ46~56㎝
サモエドの体重16~30kg
平均寿命12歳以上
原産国ロシア

サモエドは生後半年までは、月にだいたい3~4kgのペースで体重が増えていくといいます。最終的にはメスで16~22kg、オスで20~30kg程と、個体差はありますが、人間でいえば小学生と同じくらいの体重になります。
生後1年頃には体重が安定してきますので、そこから大幅に増加しないよう必要な運動をこなし、おやつの与えすぎに注意しましょう。

「サモエドスマイル」がかわいい!サモエドの魅力

白くてふわふわの被毛が特徴的なサモエド。国内ではあまり目にすることのない犬種ですが、世界的に見れば愛好家も多く、温和で優しい性格は家庭犬としても人気です。

サモエドは自然にしていても口角が上がっていて、まるで優しく微笑んでいるような表情がかわいいと、多くの愛好家を魅了しています。イギリスでは「The happy Breed」と呼ばれる“サモエドスマイル”は、この犬種の大きな魅力です。

古くから人々と暮らしてきた「原始的な犬」サモエドの歴史

サモエド

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サモエドという名は、ロシア北部のシベリアにいた遊牧民族のサモエド族に由来しています。サモエドは古くからシベリアに生息しており、狼やキツネなど、ワンちゃんと近縁関係にある動物との交雑もなく育ってきた、原始的な犬といわれています。

サモエドは人と共に生活を送り、猟犬や狼から家畜を守る護衛犬、荷物やソリを引く使役犬としてさまざまな仕事をこなしてきました。

極寒にも耐えられる精神力・身体能力を持つサモエドは、南極をはじめとする極地の探検隊にも採用された犬種としても有名です。ロシア、ノルウェー、イギリスなど多くの国の探検家がサモエドを頼りにしました。

サモエドは当初、ブラックやブラウンなど、白以外の毛色もいたといいます。
サモエド族の中で3ヵ月間過ごしたひとりの動物学者が、ブラウンのサモエドを1頭イギリスに持ち帰り、ウラル西部からクリーム色のサモエドを1頭、シベリアからホワイトのサモエドを1頭輸入し、選択繁殖を繰り返し、白い被毛で有名なサモエドの基礎を築きました。

温和で優しい!人間が大好きなサモエドの性格

猟犬や護衛犬として活躍していた歴史を持つサモエドですが、実はとても温和で遊び好きです。狩猟本能はごくわずかで、攻撃的な面はほとんどありません。
ときに頑固で警戒心を強めることもありますが、基本は社交的で友好的。家庭犬や伴侶犬として素晴らしい素質を持つサモエドの性格を詳しく見ていきましょう。

知らない人とも仲良くなれる!友好的で社交的なサモエド

サモエドは長い歴史を人間と共に辿ってきたため、人を信頼しており、飼い主に対してとても従順です。人懐っこいため、寂しがり屋で甘えん坊なところもありますが、そんな一面も愛くるしく思えます。

他のワンちゃんや子供とも仲良く遊び、人見知りもしないため、番犬向きではありませんが、社交的で友好的なサモエドは、家庭犬としてとても飼いやすい犬種といえます。

運動や遊びが大好き!元気溌剌な明るい性格

もともとソリや荷物を引く他、トナカイの牧畜のサポートしていたこともあり、運動量が多い犬種です。
元気溌剌で、めいっぱい動くこと、遊ぶことが大好きなサモエドは、子供のいる賑やかな家庭や、スポーツ・アウトドア好きな主人とも相性が良いでしょう。

ときには警戒心を抱くことや、頑固になることもある?

温和で優しいサモエドですが、かつては猟犬や護衛犬、使役犬としてさまざまな役割を任されていた犬種です。とても賢く自分の意志を持っているため、納得のいかないときには頑固な一面が見えるでしょう。必要なときには警戒心を示すこともあります。

ワンちゃんが頑固一徹にならないよう、毅然とした態度を保ち、しっかりと主従関係を築くことが大切です。良き信頼関係のもと、サモエドの良いところを引き出してあげましょう。

サモエドは室内でも飼いやすい?散歩の距離や頻度は?

サモエド

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家族と一緒に過ごすことを望むサモエドは、中型犬ですが室内での飼育も可能です。室内で円滑に飼う場合、ストレスなく過ごしてもらうためにもきちんと運動することが大切です。サモエドの飼いやすさや、どんな人に向いているのか、散歩の距離や頻度についても確認していきましょう。

サモエドが望む飼い主さんはどんな人?向いている人の条件

寂しがり屋で甘えん坊なサモエドは家族が大好きなため、長時間一緒に過ごしてくれる人が理想です。留守番を苦手とし、長時間寂しい思いをさせてしまうと問題行動の原因になってしまいます。常に誰かが家にいるような家庭が向いているでしょう。

また、サモエドはメリハリのあるしつけで、リーダーとして引っ張ってくれる人を好みます。叱るときは叱り、遊ぶときは遊ぶ。きちんと主従関係を築ける人がサモエドを飼うにふさわしいといえます。

サモエドは室内飼いが基本!屋外に向いていない理由は?

この犬種はサモエド民族と暮らしていたときから、小屋で人と共に生活していました。冷え込む夜にはサモエドが暖房代わりとなって、人々を温めながら夜を明かしていたといいます。
寒さには強いサモエドですが、日本の夏は苦手です。熱中症の危険性もあるため、屋外での飼育はおすすめできません。

また、サモエドは家族と共に暮らすことが喜びでもあるため、室内飼いが良いでしょう。

散歩は毎日必要!1時間以上は運動させてあげよう

問題行動を防ぐためにも、散歩は毎日欠かさず行いましょう。1日2回、30分ずつ、忙しいときは1時間以上を1回でも大丈夫です。暑さに弱いため、夏場は昼を避け、早朝や夕方の気温が高すぎない時間帯に散歩へ連れて行ってあげてください。

また、社会性が身に付き、しつけができてきたら、ドッグランなどに連れて行ってあげると喜びます。フレンドリーな性格なので、他のワンちゃんに混ざって楽しく遊ぶことができるでしょう。

サモエドの従順さを引き出すにはしつけが大事?しつけのコツとは?

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人懐っこく従順でしつけやすいといわれるサモエドですが、はじめから心を許し、人を信頼している訳ではありません。良きパートナーになってもらうためには、主従関係をきちんと築くことが大切です。
褒めて伸ばし、根気よくしつけることでサモエドの良さが生きてくるでしょう。サモエドのしつけのコツやポイントを確認していきましょう。

トイレのしつけはとことん褒める!成功体験がカギ

室内飼いが理想的なサモエドは、子犬の頃からトイレのしつけを行っていきましょう。
トイレの場所を覚えてもらうためにも、成功体験をたくさんさせてあげます。ポイントは絶対に叱らないこと。これは、トイレをしたことを叱られたと思ってしまうためです。

トイレトレーニングの一例としては、食事や寝床スペースから離した場所に複数の臭い付きのトイレシートを敷き、その場所へ導いてあげます。褒められながら成功体験を重ねると、シートを移動してもそこでしてくれるようになるため、まずはシートですることを定着させてあげるといいでしょう。

温和なサモエドでも無駄吠えがある?吠えないようにするための対策は?

温和でフレンドリーなサモエドは無駄吠えを心配はほとんどありませんが、ワンちゃんは吠えることで何かを伝えるため、サモエドも吠えることはあります。
「おやつが欲しい」「散歩に行きたい」という要求吠えや、警戒心から不安で吠えてしまうこともあるでしょう。

要求吠えの場合はひたすら無視をするのが正解です。吠えるのを止めたときに褒美を与え、たくさん褒めてあげましょう。「吠えなければ良いことがある」ということを学習させることで、無駄吠えを解消することができます。

子犬の頃から噛み癖を直すことが大事

甘えん坊で人懐っこいサモエドは、子犬の頃からじゃれ合いの一環で甘噛みが多いといいます。甘噛みの相手をしてしまうと成犬になっても噛み癖として残ってしまうため、遊びの中の甘噛みは相手にしないようにしましょう。また「痛い!」と強く低い声で伝えることも大切です。
その他、遊び以外に不安からくる甘噛みもあり、その場合は不安要素を取り除いてあげる必要があります。

子犬は甘噛みから多くを学びます。歯がかゆくて噛んでいる場合は、噛んでも良い歯磨きガムなどを与え、噛んでいいものとそうでないものを教えてあげるといいでしょう。

思わず抱きつきたくなるような、もふもふで可愛らしい被毛が魅力的なサモエドですが、その容姿を保つためには被毛の特徴を知り、日々ブラッシングを丁寧に行うことが大切です。抜け毛が多いといわれるサモエドのお手入れ方法や抜け毛対策、ブラッシングについてご紹介します。

サモエドは抜け毛が多い!皮膚を傷つけないブラシを使って手入れしよう

サモエドはピンと立った上毛(オーバーコート)と、密集して生えている柔らかい下毛(アンダーコート)が2層になっているブルコートの被毛を持ちます。
耐寒性に優れた被毛で、夏前と冬前に訪れる換毛期には、羊が毛を刈ったような驚くほどの毛が抜けます。

抜け毛が非常に多く絡まりやすい毛質でもあるため、ブラッシングは毎日必要です。
換毛期に多くの毛が抜けるダブルコートの犬種向きのスリッカーブラシや、皮膚を傷つけずに抜け毛を絡めとるラバーブラシなどを使用するといいでしょう。

「最も美しい犬」サモエドの毛色は3種類

  • ホワイト
  • クリーム
  • ホワイト&ビスケット

1909年にイギリスでスタンダードが作成される前は、黒やブラウンなど、ホワイト以外のサモエドもいました。イギリスではホワイトが好まれたため、3種のホワイト系の毛色のみが残されました。薄いブラウンは望ましくないといいます。

真っ白の毛色をピュア・ホワイトと呼ぶこともあり、「最も美しい犬」として称賛されています。

サモエドのサマーカットは禁物?定期的なカットも必要ない?

サモエドの抜け毛の量はセーター1着作れてしまうほどと例えられることもあり、カットした方が、手入れが楽そうにも思えますよね。しかし、サモエドにカットは必要ありません。毎日のブラッシングで丁寧にケアを行うことで、美しい被毛を保ちましょう。

また、暑さに弱いサモエドにはサマーカットをしてあげたくなりますが、カットをすることで紫外線が皮膚に直接当たり、体にとって悪影響になる可能性もあります。
夏場は室内の涼しい場所で過ごさせてあげるなどして、サマーカット以外の方法で暑さをしのぎましょう。

サモエドはシャンプーも大事!その他に必要な手入れも紹介

サモエドを飼うなら、ブラッシング以外にシャンプーや爪切り、歯磨きなど、ワンちゃんの健康を保つためのケアも必要となります。
サモエドは抜け毛の処理と同じくらい、シャンプーも時間や手間がかかりますが、こうしたお手入れも含めて、ひとつひとつ愛情を持って行ってあげましょう。

ブラッシングについてはこちら

シャンプーは月に1回!大変な場合はプロの手も借りよう

シャンプーは月に1回のペースで行いましょう。多くても月に2回とし、洗いすぎは皮膚の刺激になるため注意が必要です。
また、サモエドをシャンプーするとブラッシングと同じくらいの毛が抜けます。一人では大変な場合もあるため、家族で洗ってあげると負担も少ないでしょう。プロにお願いするのもひとつの方法です。

シャンプー後はタオルでしっかり水気をふき取り、ドライヤーで皮膚まできちんと乾かします。生乾きは皮膚トラブルの原因になるため、ブラシをかけながら根元まで乾かしてあげましょう。

月に1~2回は爪のチェックを!必ず犬用の爪切りを使おう

サモエドは運動をしっかりと行うため爪が自然と削れていくこともありますが、基本的には室内での飼育となるため、爪が伸びすぎる場合があります。月に1~2回は爪をチェックし、必要であればカットしましょう。はじめはトリマーや獣医師など、プロにお願いしてもいいです。

ワンちゃん用の爪切りとやすりを用意し、血管が通っていない乾燥した部分をカットします。よく見ながら切り過ぎないように注意しましょう。

歯磨きは子犬の頃から習慣に!焦らずゆっくり練習しよう

歯磨きは、1日1回は必ず行うように子犬の頃から習慣にしましょう。ワンちゃんは歯石化するスピードが人間よりも早いため、歯周病など歯のトラブルを防止するためにも毎日の歯磨きが大切です。

歯磨きを嫌がる子も多いため、まずはガーゼを指に巻き付け、口周りや歯に触れることからはじめます。歯ブラシを見せて、警戒心を取り除くことも大切です。1本から少しずつ磨き、最終的には前面、裏面、歯周ポケットまで磨けるよう時間をかけて練習します。

どうしても嫌がる場合は歯磨きガムなどを与えるのもおすすめです。

サモエドが注意したい5つの病気

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サモエドは遺伝性の病気を発症することもある純血種の1種ですが、遺伝性疾患は比較的少ないといわれる犬種です。しかし、股関節の病気や、目や皮膚の病気、いくつかの遺伝性疾患などがしばしば報告されています。サモエドを飼ううえで知っておきたい病気を確認しておきましょう。

全ての犬種に注意が必要な「皮膚炎」

ノミ、ダニ、花粉、細菌などが原因で皮膚が炎症を起こす病気です。アレルギー反応によるものもあれば、加齢や皮膚のお手入れ不足が原因となり皮膚のバリア機能が低下して発症する場合もあります。

皮膚炎はほとんどの場合かゆみや赤みが現れ、フケやカサブタなども見られます。全ての犬種に共通して起こりうる病気ですので、炎症を起こしている原因は何か明確にし、原因に応じて内服薬や皮膚のケアなどで治療を行います。

日頃から被毛を丁寧にお手入れすることや、皮膚の異常に早めに気づき予防に努めましょう。

遺伝性疾患の「進行性網膜萎縮症」

目の網膜にある光を受容する部分に異常が起き、網膜が委縮してしまう病気です。徐々に見えづらくなるため、暗い場所や夕暮れ時の散歩を嫌がるようになったり、明るい場所でも物につまずいたりします。

進行性網膜萎縮症は遺伝性の病気であるため、予防法がありません。
しかし、数カ月から数年と時間をかけて進行していくため、視力の低下に順応しやすいといわれています。愛犬の異変にいち早く気づければ、室内のぶつかってしまう物を極力減らせる他、明るいうちに散歩をするなど、少しでも安心して暮らせるようにサポートしてあげることができます。

発症を遅らせるための点眼薬や内服薬、レーザー治療などが報告されているようですが、確かな治療法は見つかっていません。

注意が必要な「股関節形成不全」「関節炎」

股関節形成不全は発育の段階で股関節に異常が起き、歩行障害などが現れます。遺伝性のものや、偏った食事や運動が原因で発症する病気です。
昇降運動を嫌がったり、横座りをしたり、腰を横に振って歩いたり、四肢をつっぱるようにしていたり、動作に異変がある場合は早めに獣医に見てもらいましょう。

また、上記のように歩行などに異常があるときは、関節炎も疑った方がいいでしょう。肥満、運動不足、外傷、老化などが原因で関節が炎症や痛み、変形するなどしてさまざまな歩行障害を引き起こします。

どちらも進行度によって治療法は異なりますが、症状の進行を防ぐ内科的治療や、外科手術が行われます。愛犬の異常にいち早く気づき、予防や悪化防止に努めましょう。

食後の過ごし方に注意したい病気「胃捻転」

胃捻転は胃が拡張し、ねじれてしまうことで呼吸困難や脈圧の低下、ショック症状などを引き起こす緊急性の高い病気です。

明確な原因は分かっていませんが、食後の過度な運動や、ドライフード後に水を多く摂取した場合、胃に体液やガスが多く停滞してしまうなどで胃が拡張するといわれています。食後、嘔吐したくてもできずに、唾液がダラダラと流れているときは注意が必要です。

食事を一度にたくさん与えないことや、食後に運動をしないなどが予防につながります。
治療は胃へチューブを注入する他、注射針を刺し、胃の減圧処置を行います。ショック状態が落ち着いたら、外科手術で胃の捻転を直し、再発防止の処置を行います。

サモエドをブリーダーから購入した場合の価格は?

サモエド

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サモエドの子犬が安い地域ランキングベスト3

1位奈良県26万2500円
2位香川県27万5714円
3位埼玉県36万2333円
全国平均32万6333円

ブリーダーナビしらべ
※執筆時のデータのため最新状況と異なる場合もございます

ブリーダーからお迎えするメリット

①健康的で社交性の高い子犬を迎えやすい

十分に衛生管理がなされているブリーダーのもとで生まれ育った健康的な子犬を探すことができます。また、他にも子犬がいる環境で生まれ育っているため、社会性が身に付いた状態で迎えやすくなります。さらに、基本的なしつけを受けている他、適切な血統管理がなされているケースが多いです。

②購入後のサポートも安心できる

子犬の見学を通してブリーダーの顔がわかり、信頼関係を築くことができます。子犬の購入後も分からないことがあれば質問しやすくなり、安心してサポートを受けられます。

③購入金額を抑えられる

流通の中間マージンがかからないため、ペットショップから購入する場合にくらべて子犬の購入金額は安くなります。サモエドの子犬をブリーダーからお迎えしたい方は、こちらのボタンから最新情報をチェック!優良ブリーダー情報も詳しく掲載しています。

※タイミングによってはお迎えできるワンちゃんがいない場合もあります。