豆柴

豆柴ってどんな犬?歴史や魅力とは?犬種の性格・毛色・子犬の安い地域もご紹介

豆柴

photo by PIXTA

見た目は柴犬そのもので、コロコロとした小さな体がたまらなく可愛い「豆柴」というワンちゃんを知らない人は少ないでしょう。小型犬人気が高まる中、豆柴も高い人気を集めています。しかし人気が高まる一方で「豆柴って何かのミックス犬?」「柴犬とどう違うの?」といった疑問を持っている人も多いのではないでしょうか。豆柴の歴史や魅力をはじめ、犬種の性格や毛色、子犬の安い地域、柴犬との関係性についてもご紹介します。

豆柴ってどんな犬?

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豆柴の魅力

  • 小柄ながら勇敢で凛としている
  • 小型犬らしく愛らしさを持っている
  • さまざまな生活環境に順応しやすい

豆柴とは、容姿や性質はほとんど柴犬と変わらず、柴犬を交配する際に自然と生まれた小型の個体同士を何代にも渡って繁殖し続けたものです。
そのため、小型ながら柴犬同様とても勇敢で気品があり、その姿は凛としています。また、豆柴には小型犬ならではの愛らしさがあります。柴犬よりも明るくフレンドリーで、甘えん坊なところは豆柴の大きな魅力です。

また、豆柴のスタンダードを定めているNPO法人日本社会福祉愛犬協会は、豆柴は現代の生活環境に順応させるべき繁殖が行われたとも伝えています。
小型の豆柴ならば、広いスペースの確保が難しい住宅や、飼育するペットの大きさに制限が設けられていることが多い集合住宅でも飼育しやすいでしょう。

豆柴は成犬になってもどこかあどけなさが残ります。そこがまた、愛犬家の心をくすぐるポイントとなっているのでしょう。

豆柴の歴史

豆柴のルーツは国の天然記念物にも指定されている柴犬にあります。縄文時代から狩猟犬として活躍していた柴犬の中に度々見られた小柄の柴犬が祖先です。
小柄の柴犬同士を掛け合わせることで豆柴サイズの個体を繁殖し、「小柴」と呼び柴犬と同じく戦前から、ウサギやキツネといった小型害獣の狩猟犬として用いていたといいます。

意外にも昔から存在している豆柴ですが、脚光を浴びたのは平成3年頃です。小さくて可愛い柴犬として人気を集め、当時は高値で販売されました。
ブームにあやかり他犬種と交配して小さくしたものを販売する人もいれば、柴犬を栄養不良にすることで小さく見せ、高値で販売する人が増えるなどして、豆柴は本来の姿を失いかけたこともあります。

そして、犬種の基準から大きく外れる小型の豆柴は健全性に欠けるとして、JKCや日本犬保存会では正式な犬種として認められることなく長い時が経ちました。

しかし、国内には豆柴を一犬種として認めている団体もあり、今後さまざまな愛犬団体で正式に認められるよう、犬種の安定的な繁殖に努力している愛犬家達も多くいます。歴史ある豆柴という犬種は、今後の発展も非常に楽しみです。

豆柴の性格・性質

<3つのポイント>

  • 服従心が高い
  • 警戒心が強い
  • 依存心が強い

豆柴の性格や性質は、ほとんど柴犬と変わりありません。日本犬らしく高い服従心を持ち、自らの存在や行動に誇りを持つ自立心の高い犬種です。
テリトリーを守る意識が高いため警戒心が強く、見知らぬ人やワンちゃんに対して攻撃的な姿勢を示すこともあります。また、通常の柴犬よりも遥かに小さい豆柴の場合は、特に警戒心が強く表れるでしょう。

ワンちゃんは体が小さいほど甘えん坊で飼い主に依存するといいますが、豆柴もこの通りです。成犬になっても幼さを感じる容姿と甘えん坊な性格で、ついつい甘やかしてしまうこともありますが、柴犬と同じくきちんと上下関係を築くことで精神的にも成熟していくでしょう。

豆柴の飼い方の注意点

豆柴は柴犬と同じように屋外で飼育することも可能ですが、小さな体は大型犬や野生動物などに狙われやすいため、ほとんどの飼い主が室内飼いを選んでいます。外敵から愛犬を守るためにも、可能な限り室内で飼育しましょう。

その他、豆柴は小型だからといって多くの運動が必要ない訳ではないため、毎日1時間ほど散歩を行います。運動不足はストレスの原因になりますので、毎日の散歩は必須です。
豆柴は柴犬同様運動好きで、四肢の筋肉がよく発達しているため走るスピードも速く、その姿はとても軽快です。成犬になってからはドッグランでの遊びなども喜びます。

成犬になっても幼さが残る豆柴は、ついつい甘やかしてしまいがちです。しかし中身は柴犬と変わらないため、ときに厳しく訓練を行い、主従関係を築くことも大切です。

豆柴のお手入れ

豆柴の被毛は直毛で硬いオーバーコートと、綿毛のように柔らかいアンダーコートの2層になって生えています。基本は艶があり滑らかですが、触ったときに毛質がゴワゴワとしていたらブラッシングをするタイミングです。汚れが目立ち、臭いが強くなったときがシャンプーをする目安となります。

また、春~夏、秋~冬にかけての換毛期と呼ばれる時期には抜け毛が増えるため、毎日のブラッシングで抜けた毛を取り除いてあげましょう。

その他、豆柴は綺麗な立ち耳のため、耳掃除は週に1度を目安に汚れのチェックを行う程度で十分です。また、耳掃除を行うタイミングで爪が伸びていないかもチェックしましょう。

柴犬はとても綺麗好きです。さらに、体をベタベタと触られることをあまり好みません。これは豆柴も同じです。落ち着いて手入れを行うためには、触られることやブラシの刺激に慣れておく必要があるため、子犬の頃から丁寧なケアを習慣化するようにしましょう。

豆柴にまつわる噂

★豆柴は寿命が短いって本当?

豆柴の場合、体の小さな成犬同士を掛け合わせて繁殖させるため母体数がそこまで多くはなく、血筋を遡った際に近親交配が行われていることも少なくないといいます。
身近な個体同士の交配だと寿命が短くなる傾向にあるため、豆柴の子犬を購入する際には、ブリーダーに交配の過程を詳しく聞く必要があるでしょう。

★成犬になったら通常の柴犬になることもあるって本当?

豆柴として販売されている個体は、普通であれば成犬になっても小さいままで、成犬になって柴犬になることはまずありません。
しかし、柴犬の子犬に充分な栄養を与えずに小さく育て、豆柴として販売する悪質な繁殖家もいます。豆柴を飼育したいという人は、良質なブリーダーを見極めることも重要です。

★豆柴として血統書を発行してもらえるって本当?

世界的愛犬団体のJKCや国内最古の愛犬団体の日本犬保存会では、豆柴という犬種を正式に登録している訳ではないため、血統書を発行してもらうことができません。しかし、NPO法人日本社会福祉愛犬協会では豆柴を一犬種と認め、血統書を発行しています。

その背景には、戦前から日本各地の山岳地帯にある農猟兼業農家で小さな柴犬が活躍していたという歴史や、昭和25年から小さな柴犬の繁殖に力をいれていた「樽井壮」の存在があります。

豆柴の初めての犬舎でもある樽井壮のワンちゃんを基礎犬として、30年以上かけて繁殖を続けた結果、完成度の高い豆柴が安定して作られるようになりました。これを機に、社会福祉愛犬協会では新犬種として豆柴を認めています。

豆柴をお迎えしよう!

豆柴

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豆柴の基本データ

豆柴の大きさオス:30~34cm、メス:28~32㎝
豆柴の体重柴犬はオスで9~11kg、メスで7~9kg
豆柴の場合、体重は柴犬の半分程になる
平均寿命10~12歳
原産国日本

豆柴の人気カラー

  • 胡麻

豆柴の毛色は上記の4つ。
赤毛の個体は褐色の濃淡が幅広く見られ、赤毛にもさまざまな色合いが見られます。胡麻は赤地に黒の差し毛がある毛色のことで、日本犬ならではのカラーです。白毛は純白ではなく、クリーム色に近い白が好まれます。また、白毛の豆柴は鼻や目の色がはっきりとした黒色が好ましいです。
また、顎下から首下、胸やお腹の下部、足と尾の裏部分は白でなければならないといわれています。

ミックス犬ってどう?

他犬種の血が入っていない純粋な豆柴の個体数が多くないこともあり、メジャーなミックス犬はあまりいないようです。
ミックス犬は2つの犬種を交配させることで犬種の可能性が広がり、さまざまな容姿や性格を楽しめるところが魅力ですが、豆柴という犬種の奥深さに魅力を感じる人も多いため、あえてミックスするようなケースは少ないのではないでしょうか。

豆柴のその他の特徴

豆柴のサイズは犬種の基礎データでご紹介した通りで、体重は4~6㎏が平均的です。これよりも小さい個体を小豆柴、極小柴と呼ぶこともあります。

また、通常の柴犬よりも少し小さな個体を「豆柴サイズ」や「豆柴タイプ」として紹介しているケースもあるようですが、これは豆柴ではなく柴犬です。

豆柴だと思って子犬を買ったのに、成長してみれば柴犬だったということも少なくありません。豆柴の子犬を購入する際には、本当に豆柴であるかどうか、親犬のサイズなどブリーダーに詳しく話を聞き、確認するといいでしょう。

女の子と男の子どちらが人気?

女の子・・・45%、男の子・・・55%

ブリーダーナビの犬種別検索数より

豆柴は男の子の方がやや人気がありますが、女の子と大差はないようです。日本社会福祉愛犬協会よると、豆柴のスタンダードにはオスはオスらしく、メスはメスらしくという基準が設けられており、男の子はより凛々しく勇敢であり、女の子はエレガントで気品に溢れています。性別で異なる魅力を持っているところも豆柴の魅力です。

ブリーダーからお迎え!豆柴の子犬が安い地域トップ3

1位山口県16万円
2位兵庫県17万4,000円
3位千葉県17万5,703円
全国平均29万8,859円

ブリーダーナビしらべ

豆柴は個体によって100万円を超える値で販売されていることもあるといいます。
しかしブリーダーナビによれば全国平均は約30万円で、平均的に見れば桁違いな値段ではないようです。また、ランキング上位3県では16~17万円台で購入できるといいます。

豆柴は子犬の体が小さいほど高値で売られている傾向にあるようですが、高値だからと言って良質な豆柴とは限りません。値段だけに惑わされず、犬舎の環境やブリーダーの人柄、血統なども考慮しながら子犬を選ぶようにしましょう。