イングリッシュセッター

イングリッシュセッターってどんな犬?歴史や魅力は?犬種の性格・毛色・子犬の安い地域もご紹介

イングリッシュセッター

photo by terjeaeriksen

絹糸のように美しい斑点模様をした被毛が特徴のイングリッシュセッター。セッターという名のつくワンちゃんは他にもいますが、セッターというと一般的にはイングリッシュセッターのことを指すといいます。それほどメジャーで、世界的に人気の高いイングリッシュセッターとはどんな犬種なのか、歴史や魅力、性格、毛色、子犬の安い地域などもご紹介します。

イングリッシュセッターってどんな犬?

イングリッシュセッターの魅力

  • 貴族的でエレガントな容姿
  • 愛情深く辛抱強い
  • 誰とでも仲良くできる

「犬界の貴公子」などともいわれるイングリッシュセッターは、まさに貴族的でエレガントな容姿が魅力です。長い首を伸ばして遠くを見据える穏やかな表情は、とても優雅で品があります。また、シルクのような光沢のある被毛も、この犬種の品格の高さを象徴しています。

このように大変優美な容姿を持つイングリッシュセッターですが、その性格も一級品。
家族を楽しませようと、いつでも陽気に振る舞ってくれる愛情深い犬種です。幼い子供には優しさを持って接し、子供のイタズラな行動にも動じず、広い心で受け止めてくれる辛抱強さも持ち合わせています。

他のワンちゃんや人に対しても愛嬌たっぷりなイングリッシュセッターは、友達を作るのも上手です。イングリッシュセッターは、どこに行っても愛される自慢のパートナーとなってくれるでしょう。

イングリッシュセッターの歴史

セッターという名のつく犬種は他にも存在しますが、その中でも最も古い歴史を持つといわれているのがイングリッシュセッターです。

スパニエルが鳥猟犬として活躍しだした初期の頃は、茂みから鳥を飛び立たせて撃ち落とす他、追い詰めて捉えるスタイルが主流でしたが、その中にはターゲットの位置を伏せて知らせる個体もいたといいます。鳥の居場所を伏せた姿勢(セット)で知らせることから、その犬達はセッティング・スパニエルと呼ばれるようになりました。

イングリッシュセッターの起源についての詳細は不明なことも多いですが、ほぼこのセッティング・スパニエルであることが間違いないといわれています。

その後、セッティング・スパニエルに優れた身体能力と狩猟能力を持つさまざまなスパニエルが掛け合わされ、育種がはじまりました。
イギリス人の繁殖家を中心に、猟犬にふさわしい精神力と高い身体能力を持つイングリッシュセッターという犬種が作出されました。

国や地域によっては現在も猟犬として活躍している個体は多いです。また、美しい容姿を活かしてショードッグとして活躍している子もいるなど、世界的に高い人気を得ています。

イングリッシュセッターの性格・性質

<3つのポイント>

  • 友好的
  • 活動的
  • 感覚が鋭い

イングリッシュセッターはとても友好的です。他のワンちゃんや小さな子供にも優しく接することができ、見知らぬ人の前でも穏やかで、その性格の良さは多くの愛犬家を魅了しています。

また穏やかな性格をしている一方で、狩猟欲が強く残っているためとても活動的です。普段は大股でゆったりと歩くイングリッシュセッターですが、走るとスピードとパワーがあり、生まれ持った身体能力の高さが伺えます。

さらに鳥猟犬として活躍してきたイングリッシュセッターは、感覚が鋭く何でも上手にこなすため、愛犬と一緒に訓練を楽しみたい飼い主にも向いているでしょう。

余談ですが、かつて鳥猟犬の能力を競うフィールドトライアルで無敗記録を達成した、愛犬家の間でも有名なイングリッシュセッターがいます。このワンちゃんの名は「カウント・ノーブル」といい、アメリカのピッツバーグ・カーネギー博物館には、栄光を称えて標本が残されています。

イングリッシュセッターは、こうした功績を残せる力を大きく秘めた、優れた精神力と身体能力を持つ優秀な犬種です。

イングリッシュセッターの飼い方の注意点

イングリッシュセッターは多くの運動量を必要とするため、大人が普通の速度で歩きながら散歩をするのでは、全く満足できません。
イングリッシュセッターは、飼い主のサイクリングやランニングに一緒について回れるくらいの体力を持っていますので、通常の散歩以外に、こうしたハードな運動を取り入れるといいでしょう。また、イングリッシュセッターの従順さはストレスを溜め込まないライフサイクルから生まれるため、運動不足によるストレスは円滑なしつけを行うためにも避けなければなりません。

その他、イングリッシュセッターは飼い主や家族とのスキンシップを大事にする愛情深い犬種です。屋外飼育も可能ですが、できれば室内で一緒に暮らすのが理想といえます。ただ、活動的なイングリッシュセッターの飼育には十分な生活スペースが必要となるため、飼育を検討する際には住まい環境も考慮する必要があります。

また、寂しがりやな一面も持つため、留守番は苦手です。寂しさや不安を感じるあまり、留守番中にイタズラをしてしまうこともあるかもしれません。長時間の留守番になるときは、誰かに見守りを頼む他、サロンに預けるなどの工夫が必要です。

イングリッシュセッターのお手入れ

イングリッシュセッターの被毛は長く、絹のように細く柔らかい毛質です。ややウェーブがかった被毛が皮膚に密着して生えています。そのため被毛は絡まりやすく、放置しておくと皮膚トラブルの原因にもなるため注意が必要です。
キメの細かい柔らかめのブラシを使い、週に2~3回は念入りにブラッシングを行ってください。シャンプーは1ヵ月~1ヵ月半に1回を目安にするといいでしょう。さらに、春~夏と秋~冬にかけての換毛期には抜け毛が目立つため、この時期は毎日ブラッシングが必要です。

また、ショータイプはフィールドタイプに比べて被毛が長く伸びる傾向にあるため、長く伸びすぎて衛生面に支障が出る場合は、トリミングに連れていくといいでしょう。

運動量が多いため爪の伸びすぎは心配ありませんが、月に1度カットしてあげると安心です。

その他、イングリッシュセッターは垂れ耳のため、耳の通気性があまりよくありません。週に1度は耳掃除を行うようにしましょう。

イングリッシュセッターにまつわる噂

★イングリッシュセッターにはタイプがあるって本当?

イングリッシュセッターは、実猟犬としての素質を持つフィールドタイプと、家庭向きのショータイプに分かれます。国内で飼育されている個体のほとんどはショータイプと聞きますが、実猟に使われている個体もそれなりの数がいるといいます。
子犬を買う際にどちらのタイプか気になる場合は、ブリーダーに血統などを聞いてみるといいでしょう。

★イングリッシュセッターはタイプによって性格が異なるって本当?

どんなシーンで活躍するかによっても求められる性質は異なります。そのため、実猟に使われるフィールドタイプは猟犬としての気質が強く、活動的で鋭敏です。
家庭犬として飼われるショータイプは、フィールドタイプに比べて温厚でおとなしいといいます。

性格に差はありますが、どちらのタイプも飼い主に対して従順で賢いため、しつけの難しさに大きな差はないようです。

★イングリッシュセッターは無駄吠えが多いって本当?

イングリッシュセッターは活発で明るく元気があるため、大きな声で吠えることもしばしば。しかし無駄吠えは近所迷惑となってしまうこともあるため、子犬の頃から吠えないようにしつける必要があります。
物分かりの良い賢い犬種ですので、きちんとしつけを行えば無駄吠えを減らすことができるでしょう。

イングリッシュセッターをお迎えしよう!

イングリッシュセッターの基本データ

イングリッシュセッターの体高61~64㎝
イングリッシュセッターの体重25~30kg
平均寿命12~13歳
原産国イギリス

イングリッシュセッターの人気カラー

  • ブラック&ホワイト
  • オレンジ&ホワイト
  • レモン&ホワイト
  • レバー&ホワイト
  • トライカラー(ブルー・ベルトン&タン、レバー・ベルトン&タン)

イングリッシュセッターは、斑が全身に出ているベルトンという毛色が特徴です。斑の色はブラックやオレンジ、レモン、レバーなどさまざま。3色の毛色が混ざったトライカラーもあり個性豊かです。

いずれのカラーも斑は小さいもので、全体に均一に出ていることが好ましいといいます。
イングリッシュセッターの毛色は昔から絶賛されており、貴族的でエレガントな容姿で多くの人を虜にしてきました。

ミックス犬ってどう?

イングリッシュセッターのミックス犬には、これといってメジャーなものはないようですが、ボーダーコリーやラブラドールレトリバーの他、パグといった個性的な犬種とミックスされている例もありました。

こうしたミックス犬に共通しているのは、イングリッシュセッターの特徴ともいえる、均一な小さい斑の出る毛色を受け継ぐ確率が高い傾向にあるということです。
他にも、シルクのようなエレガントな被毛や、大きな垂れ耳、長い首など、イングリッシュセッターのチャームポイントを受け継いでいることが多いように思います。

国内ではもともと純血の個体数がそこまで多くないため、ミックス犬も貴重ではありますが、気になる方は探してみるといいかもしれません。

イングリッシュセッターその他の特徴

イングリッシュセッターは穏やかで優しく、落ち着きのある犬種ですが、猟犬としての素質を強く残しているということを忘れてはなりません。
これはフィールドタイプだけでなく、ショータイプにもいえることです。

動物は本能のままに生きている部分がありますので、イングリッシュセッターでいえば日常で鳥や小さな動物に鋭く反応を示すこともあり得るでしょう。
穏やかな子でも突発的に猟犬としての素質が全面に出る可能性もあるため、日常的に体力のある大人がきちんと管理することが大前提です。

また、イングリッシュセッターは体力がありますので、走ったり、泳いだり、ハードな運動が苦手な人にとっては飼育が厳しい犬種といえます。
こうした犬種の特徴も考慮しながら、飼育を検討してみてください。

女の子と男の子どちらが人気?

女の子・・・33%、男の子・・・67%

ブリーダーナビの犬種別検索数より

女の子の方が落ち着きがあり、大人な性格の子が多く、男の子は女の子に比べてやんちゃで甘えん坊だといいます。飼い主としては、愛犬がたくさん甘えてくれるのは嬉しいことですよね。
たくさんじゃれ合いたい、遊びたいという人には男の子の方が相性がいいかもしれません。
ただ、しつけがしやすく初心者でも飼いやすいのは女の子だといわれています。固体によっても性格は異なるため、さまざまな観点から見て選ぶといいでしょう。

ブリーダーからお迎え!イングリッシュセッターの子犬が安い地域トップ3

1位栃木県12万2,266円
2位
3位
全国平均12万2,267円

ブリーダーナビしらべ

純血種の血統書を発行や登録を行う愛犬団体ジャパンケネルクラブでは、毎年犬種別犬籍登録頭数を公開しています。イングリッシュセッターは、2017年のデータでわずか10頭のみです。これだけを見ると国内ではあまり見かけない珍しい犬種にも思えますが、データにのっていないだけで、国内にもショーや猟で活躍している個体は多くいるといいます。

ブリーダーナビによるリサーチでは、栃木県がヒットしました。きちんと探せば熱心なブリーダーにも出会えるため、他の犬種に比べれば手に入りにくい犬種かもしれませんが、ぜひイングリッシュセッターの子犬を探してみてください。