万能犬!ジャーマンショートヘアードポインターの性格・飼い方・病気などをご紹介
ジャーマンショートヘアードポインターは従順で賢く、引き締まった美しい体が特徴です。さらに、猟犬として必要な能力を全て持っているので万能犬としても人気を集めています。ここでは、ジャーマンショートヘアードポインターの歴史や飼い方などをご紹介します。
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目次
ジャーマンショートヘアードポインターの基本データ
ジャーマンショートヘアードポインターの大きさ | 53~64cm |
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ジャーマンショートヘアードポインターの体重 | 20~32kg |
平均寿命 | 10~14年 |
原産国 | ドイツ |
優秀な猟犬ジャーマンショートヘアードポインターの歴史
ジャーマンショートヘアードポインターは、優秀な鳥猟犬を目指して作り出された犬種です。ドイツのポインター種にイングリッシュポインターやダルメシアンなどを交配させて誕生したといわれています。
そうして生まれたジャーマンショートヘアードポインターは、俊足で持久力があり、獲物を回収する能力を兼ね備えた万能犬として活躍しました。
また、引き締まった美しい見た目からドッグショーでも活躍するようになり、世界的に有名になっていきました。しかし、ドッグショー向きへと改良するあまり、鳥猟犬としての性質が衰えるようになったという歴史があります。
今では愛好家たちによって犬質を取り戻すことができ、現在でも優秀な鳥猟犬として活躍しています。
利口で番犬向き!ジャーマンショートヘアードポインターの性格
ジャーマンショートヘアードポインターは家族に従順で、優しい性格をしています。飼い主の気持ちを読み取ることができ、落ち込んでいるときなどは寄り添ってくれることがあります。陽気な性格でもあるので、いつも楽しませてくれるでしょう。子どもがいる家庭でも安心して飼育できます。
一方で、もともと鳥猟犬として活躍していたこともあり、縄張り意識が強く知らない人に警戒心を持つことがあるので番犬としても向いています。基本的には温厚な性格をしていますが、オス同士だと攻撃的になる場合があるので散歩のときなどは注意しましょう。
ジャーマンショートヘアードポインターの飼い方としつけ
ジャーマンショートヘアードポインターは運動量が多く、気軽に飼うことは難しい犬種です。ここでは、ジャーマンショートヘアードポインターの飼育方法やしつけのポイントなどご紹介します。
室内飼育が最適!毎日欠かさず運動を
室内と屋外どちらでも飼育することはできますが、飼い主の側にいることを好むので室内飼いが向いています。日本は高温多湿という環境でもあるので、温度管理できる室内が望ましいでしょう。
ジャーマンショートヘアードポインターは脱走癖が多い傾向があり、もし外で飼う場合は2mほどの高さがある壁を用意しておくと安心です。脱走はコミュニケーション不足や退屈などが原因となるので、原因を作らないよう愛情を持って接することも大切です。
また、ジャーマンショートヘアードポインターは運動量が多く、毎日2回、1時間以上の散歩を行いましょう。散歩だけではなく、アジリティーなどのドッグスポーツや思いっきり走らせてあげることもおすすめです。ジャーマンショートヘアードポインターの指の間には水かきがあり泳ぎも得意なので、水遊びなども喜ぶでしょう。
社会性を身に付けさせ狩猟本能を抑える
ジャーマンショートヘアードポインターは頭が良く、従順なのできちんとしつけを行えば飼い主の指示に従うことができる犬種です。ただし、しつけるには主従関係を築いておかなければなりません。まずは子犬の頃から主従関係を教え、褒めながら優しくしつけていきましょう。
また、狩猟本能があるので子犬の頃からさまざまな場所に連れて行ったり、人や動物に触れ合わせたりする機会を作ってあげる必要があります。狩猟本能を抑えるためには社会化も大切です。
毛色は何種類?お手入れ方法は?
毛色は単色からマーキングがあるものまで
ジャーマンショートヘアードポインターは艶やか美しい被毛をしています。毛色はブラウンの単色やホワイトのマーキングや斑が入ったブラウン、ホワイトの毛色で頭にブラウンのマーキングや斑があるものなどさまざまなタイプがあることも特徴です。
比較的お手入れは簡単
ジャーマンショートヘアードポインターの被毛は短毛なので、それほどお手入れは大変ではありません。週に1回程度ブラッシングを行い、よく絞ったタオルで身体を拭くと魅力でもある被毛の光沢を保つことができます。シャンプーは汚れが目立ったときに行うだけで十分でしょう。
また、ジャーマンショートヘアードポインターは垂れ耳なので、定期的な耳掃除が必要です。垂れ耳は立ち耳と比べて通気性が悪く、汚れが溜まりやすい傾向があります。こまめに耳をチェックして少しでも異常を感じた場合は動物病院を受診しましょう。
かかりやすい病気(関節・眼・耳・消化器)
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ジャーマンショートヘアードポインターの遺伝的な病気として股関節形成不全などがあります。その他にも耳や眼、消化器など気を付ける病気がいくつかあります。
関節の病気
股関節形成不全
成長する中で股関節に形態的な異常が起き、寛骨臼と大腿骨頭が上手く噛み合わなくなる疾患が股関節形成不全です。関節内の炎症から横座りをしたり、腰を振るように歩いたり(モンローウォーク)するようになります。ジャーマンショートヘアードポインターのような大型犬に多い傾向があります。
原因は遺伝の他、過剰な栄養や運動が関わるといわれているので、栄養バランスや運動管理に気を付けることが予防に繋がるでしょう。
症状や状態によって内科治療と外科治療から治療方法が選択されます。獣医師と相談して治療法を決めましょう。
眼の病気
眼瞼内反症
瞼が内側にめくれ、結膜や角膜を刺激し炎症を起こす病気です。眼に痛みや痒みがずっと続くと角膜に異常が起き、併発した結膜炎や角膜炎が治りにくくなることがあります。
通常、先天的な理由で発症することがよくあるといわれているので、予防は難しいでしょう。また、外傷や結膜炎などによってまぶたが変形することで発症することもあります。こまめに眼をチェックして早期発見・早期治療することが大切です。
軽度の場合は眼を刺激しているものを取り除く処置や点眼などの内科治療で良くなることがあります。しかし、根本的な治療としては瞼を矯正する手術が必要です。
耳の病気
外耳炎
耳の中で炎症が起きる外耳炎になると、痒みや痛みから首を振ったり後ろ足で耳を引っ掻いたりする様子が見られます。その他にも悪臭や耳垢が増えるなどの症状があります。
原因は耳の中に細菌や真菌などが繁殖した場合や腫瘍、アレルギー反応などが挙げられます。特にジャーマンショートヘアードポインターのような垂れ耳の犬種は耳の中の通気性が悪いので発症が多く見られます。こまめに耳掃除を行い、清潔に保つことに気を付けましょう。
治療は原因によって異なります。外耳道の洗浄や点耳薬などで治療することが一般的ですが、耳ダニが原因の場合は駆虫薬が使われます。
消化器の病気
胃拡張胃捻転
胃が大きく膨れて捻じれてしまい起こり、数時間で死亡することもある緊急性の高い病気です。大型犬によく見られることがあるので、ジャーマンショートヘアードポインターも気を付けなければなりません。吐きたくても吐けなかったり大量のよだれを出したりします。その後、呼吸困難などのショック症状が起こるので早期治療が重要です。
明確な原因は分かっていませんが、早食いや食べすぎ、食後の激しい運動などが考えられています。1回の食事の量や運動のタイミングには気を付けましょう。
膨張した胃の減圧を行い、合わせてショック状態の治療をします。落ち着いた後に手術によって捻転した胃を元に戻します。
ジャーマンショートヘアードポインターをブリーダーからお迎えしよう!
ブリーダーからお迎えするメリット
①健康的で社交性の高い子犬を迎えやすい
十分に衛生管理がなされているブリーダーのもとで生まれ育った健康的な子犬を探すことができます。
また、他にも子犬がいる環境で生まれ育っているため、社会性が身に付いた状態で迎えやすくなります。
さらに、基本的なしつけを受けていたり、適切な血統管理がなされていたりするケースが多いです。
②購入後のサポートも安心できる
子犬の見学を通してブリーダーの顔がわかり、信頼関係を築くことができます。
子犬の購入後も分からないことがあれば質問しやすくなり、安心してサポートを受けられます。
③購入金額を抑えられる
流通の中間マージンがかからないため、ペットショップから購入する場合にくらべて子犬の購入金額は安くなります。
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※タイミングによってはお迎えできるワンちゃんがいない場合もあります。