全身に散りばめられた黒ブチが特徴のダルメシアンってどんな犬?人気のカラーは?安く迎えられる地域は?
photo by Claudia24
黒ブチ模様がチャームポイントのダルメシアンは、馬車犬や害獣駆除を行うワンちゃんとして人間の生活をサポートしてきた優秀な犬種です。また、ディズニー映画に出演したことでも有名ですよね。そんなダルメシアンの魅力や歴史、安く迎えられる地域などをご紹介いたします。
目次
ダルメシアンってどんな犬?
photo by aljonushka
ダルメシアンの魅力とは
- まん丸で愛らしい瞳
- 体の至るところにある黒ブチ模様
- しなやかで力強い体型
- 一緒にアウトドアを楽しめるタフな体力
顔からしっぽの先まで至るところに入る黒ブチ模様、ビー玉のようにまん丸な瞳、垂れた耳が特徴のダルメシアン。ディズニー映画「101匹わんちゃん」に登場したことで、一躍有名になった犬種です。
そんなダルメシアンは、非常にずっしりとした力強い体をしています。胴回りは太く、四肢は骨太で頑丈です。大型犬に分類されてはいるものの、そこまで巨大な体をしているわけではありません。平均体重は25kg前後で、大型犬にしてはややコンパクトです。それゆえ、国によっては中型犬として扱っているところもあるようです。
かつて馬車犬として活躍していたダルメシアンは、かなり体力があります。持久力も全犬種の中でトップクラスですので、アウトドアのお供にはピッタリです。山道を長時間歩かせてもバテることがなく、まさに疲れ知らずの犬種だといえます。
ダルメシアンの歴史
ダルメシアンの起源は謎が多く、原産国がどこなのかも分からないようです。インドやエジプトなど様々な原産国候補が上がってはいますが、日本最大級の畜犬団体「一般社団法人ジャパンケネルクラブ」ではクロアチアのダルメシア地方が原産国であると定めています。ちなみに、ダルメシアンという名前はこのダルメシア地方から取ったそうです。
謎に包まれているダルメシアンは、非常に古くから存在している犬種だといわれています。なんと、古代エジプトの墓にあった彫刻や17世紀前後に描かれた絵からダルメシアンと思われる犬種が発見されているそうです。
当時のダルメシアンは鳥猟犬や害獣駆除犬、サーカス犬、馬車犬と様々な分野で活躍していました。今でこそペットとしての印象が強いダルメシアンですが、かつては人間の生活を大いにサポートしてくれる優秀な使役犬だったのです。
その後、1961年にダルメシアンをキャラクターとして採用したディズニー映画「101匹わんちゃん」が公開され、ペットとして人気を博します。ただ、日本ではあまり飼育されておらず、現在は約400頭近くのダルメシアンがペットとして生活しています。(2018年調べ)
ダルメシアンの性格・性質
<3つのポイント>
- 愛情深い
- フレンドリー
- 従順
ダルメシアンは、非常に愛情深い性格をしています。特に一緒に生活している飼い主や家族には深い愛情を示し、献身的な行動を見せてくれます。家庭犬としては最適な犬種であり、人間の良きパートナーとなってくれることでしょう。
また、とてもフレンドリーなダルメシアンは、どんな家庭にでも馴染むことができます。小さな子どもや先住犬とも仲良くすることができ、住む家庭を選びません。神経質でも攻撃的でもありませんので、とても飼育しやすい犬種です。
ダルメシアンは従順な性格をしているため、しつけがしやすいです。ワンちゃんを初めて飼う方にも易しく、手を焼くことは少ないでしょう。ただ、子犬の頃のしつけを怠ると従順な性格ではなく、自分勝手でワガママな性格になってしまいますのでご注意ください。
ダルメシアンのお手入れ
photo by Heroyt
ダルメシアンは毛が短いため、抜け毛が少ないと思われがちです。しかし、実際は驚くほど抜け毛が多い犬種なのです。サッとなでただけでも大量の毛が抜け落ちるといわれているため、ブラッシングが欠かせません。
週に3~4回程度でも大丈夫ですが、できれば毎日ブラッシングすることが望ましいです。特に毛の生え変わり時期である「換毛期」には目を疑うほどたくさんの抜け毛が発生しますので、より入念なブラッシングが必要となります。
また、通気性が悪くてニオイや汚れが溜まりやすい「垂れ耳」のダルメシアンには、定期的な耳掃除が必須です。耳掃除を怠ると「外耳炎」や「中耳炎」といった耳の疾患を引き起こしてしまいますので注意しましょう。耳の中は敏感ですので、耳掃除は週に2~3回程度で充分です。
ダルメシアンの飼い方の注意点
ダルメシアンは非常にエネルギッシュな犬種であるため、毎日の散歩が必要となります。散歩は1日に2回、60分以上行うことが理想です。ただ、若い頃は体力が有り余っていますので、60分程度の散歩では「物足りない!」といわれてしまう場合があります。その際は散歩時間を引き伸ばしたり、ドッグランで遊ぶ時間を設けたりしてください。運動量が足りていないとストレスに繋がってしまいますので、しっかりとエネルギーを消費させてあげましょう。
全身が筋肉で覆われているダルメシアンは、かなり力が強いです。そのため、散歩のときや遊ぶときには細心の注意を払いましょう。油断しているとグイっと引っ張られて転んで怪我をしてしまうかもしれません。また、体重の軽い子どもがリードを持つと引きずられてしまう可能性がありますので、リードの管理は必ず大人が行ってください。
ダルメシアンにまつわる噂
★ダルメシアンは聴覚障害を持った子が多いって本当?
この噂は本当です。ダルメシアンは遺伝的に聴覚障害にかかりやすくなっており、まったく耳の聞こえない子もいるようです。やはり聴覚障害を持った子をお世話することは簡単なことではなく、苦労が多いのも事実。しかし、その苦労をダルメシアンと一緒に乗り越えることで、より深い絆で結ばれることでしょう。
★ダルメシアンは警戒心が強いって本当?
基本的にはフレンドリーなダルメシアンですが、知らない人に対しては警戒心を抱くことがあります。警戒心はあるものの、攻撃的になったり吠えたりすることは少ないでしょう。ただ、ダルメシアン自身が危険だと感じたら攻撃的になる可能性がありますので、むやみに知らない人と触れ合わせることは避けたほうが良いです。
★ダルメシアンは長寿って本当?
大型犬の平均寿命が8~10年であるのに対し、ダルメシアンの平均寿命は12年。大型犬にしては長寿であるといえます。なんと17年生きたダルメシアンも存在するようで、飼育の仕方次第ではかなり長生きするようです。
ダルメシアンに限らずワンちゃんを長生きさせるためには、やはりストレスをかけないことが重要です。ダルメシアンの場合、運動不足が大きなストレスの原因となりますので、しっかり運動させることを意識しましょう。
ダルメシアンをお迎えしよう!
photo by Heroyt
ダルメシアンの基本データ
ダルメシアンの大きさ | 56~61cm |
---|---|
ダルメシアンの体重 | 18~27kg |
平均寿命 | 10年以上 |
原産国 | クロアチア |
ダルメシアンのカラー
- ブラック&ホワイト
- レバー&ホワイト
ダルメシアンといえば、ブラック&ホワイトの印象が強いのではないでしょうか。街やペットショップで見かけるダルメシアンはこのカラーであることが多く、むしろブラック&ホワイト以外のダルメシアンを見たことがない人も大勢いるかと思います。
ブラック&ホワイトはホワイトベースにブラックのブチが入り、スタイリッシュな雰囲気が漂っています。ほかの犬種にはない独特な模様ですので、そこに魅了される方も多いようです。
レバー&ホワイトは、ホワイトベースに赤茶色のブチが入っています。ブラック&ホワイトよりも色が薄いため、おしゃれで垢抜けた印象があります。ただ、日本であまり見かけることのないカラーですので、「レバー&ホワイトのダルメシアンをお迎えしたい」という方は、まずブリーダーに相談してみましょう。
女の子と男の子どちらが人気?
女の子…36% 男の子…64%
※ブリーダーナビの犬種別検索数より
ダルメシアンは、女の子より男の子の方が人気です。
男の子は甘えん坊な子が多く、飼い主にベッタリな傾向にあります。依存度はそこまで高くありませんが、留守番が続くと寂しさを感じて「自傷行為」や「破壊行為」に走る子もいるようですので、注意しましょう。
女の子は男の子に比べると落ち着いており、初めてダルメシアンを飼う方におすすめです。落ち着いているといっても、子犬の頃は非常にヤンチャな性格をしています。ただ、このヤンチャさは歳を重ねるごとに落ち着いてきます。
ブリーダーからお迎え!ダルメシアンの子犬が安い地域トップ3
photo by Heroyt
1位 | 沖縄県 | 13万7142円 |
---|---|---|
2位 | 山梨県 | 17万円 |
3位 | ― | ― |
全国平均 | 18万9508円 |
※ブリーダーナビしらべ
ダルメシアンの子犬をお迎えする際は、ブリーダーからお迎えすることをおすすめします。ブリーダーのところにいる子たちは、常にたくさんのワンちゃんに囲まれて生活しています。そのため、犬社会のルールやマナーを身につけている子が多く、お行儀の良いダルメシアンをお迎えすることができます。
また、ペットショップよりもブリーダーの方がダルメシアンを安く販売していることがあります。ダルメシアンの全国平均価格が約19万円であるのに対し、沖縄県のブリーダーは約13万円で販売しています。なんと6万円も安くお迎えできるのです。次にランクインしている山梨県でも2万円ほど安くお迎えできます。