クランバースパニエル

日本では珍しいクランバースパニエル!しつけや性格、飼い方などをご紹介

日本では希少な犬種であるクランバースパニエルは、スパニエル種の中でも大きくどっしりとした体型をしています。そのおっとりとした見た目の通り、性格も落ち着いていて穏やかなワンちゃんです。本記事では、そんなクランバースパニエルの魅力についてご紹介します。

クランバースパニエル

photo by audrey_sel

クランバースパニエルってどんな犬?

クランバースパニエルの基本データ

クランバースパニエルの大きさ43~51cm
クランバースパニエルの体重25~34kg
平均寿命10~12年
原産国イギリス

クランバースパニエルの歴史

クランバースパニエルの起源について、詳細は明らかになっていないようですが、その歴史は1700年代まで遡ります。

当時フランスのノアイユ公爵は複数のスパニエル犬を飼っていましたが、フランス革命の中で処刑されることとなり、イギリスのニューカッスル公爵に犬舎ごと譲ったそうです。
そこでニューカッスル公爵が自身の領地である「クランバーパーク」にて改良し、その土地の名前にちなんでクランバースパニエルと名付けられました。

クランバースパニエルは貴族のみに飼育され、エドワード7世、その息子のジョージ5世などの英国王族に寵愛されていたといわれています。

そして1800年代にイギリスにてドッグショーに登場し、その後1848年にカナダへ、1883年にはアメリカへ輸出されました。

第二次世界大戦が終わる頃には人気は衰退してしまい、他のスパニエル犬と比べ飼育数がかなり少なくなってしまいました。猟犬として活躍できる場は減ってしまいましたが、ペットやショードッグとして現在も飼育されています。

日本では非常に珍しいワンちゃんですが、原産国イギリスでは、「ワーキング・クランバースパニエル協会」がクランバースパニエルの猟犬としてのスタイルを維持するため、活動をしているようです。

見た目通りのおっとりワンちゃん!クランバースパニエルの性格

クランバースパニエルは、おっとりとしていて温厚な性格をしています。

飼い主やその家族には非常に忠実であり、冷静で聡明なワンちゃんです。
おおらかでゆったりとしているため、小さなお子様やお年寄りのいるご家庭にもおすすめです。

人見知りのため、見知らぬ人や他のワンちゃんと積極的に関わろうとはしませんが、攻撃性は全くなく優しい性格です。
そのため番犬には不向きのようですが、落ち着きがあり優雅なクランバースパニエルは、家族のパートナーにぴったりの優秀な家庭犬です。

クランバースパニエルの飼い方としつけのポイント

クランバースパニエルは温厚で家庭犬に向いているワンちゃんではありますが、その大きな体などから気を付けるべきポイントもあります。飼い方や運動量、お手入れ方法などについて詳しく見ていきましょう。

飼い方と注意点

クランバースパニエルは、成犬になると40キロにもなる可能性があるワンちゃんなので、狭いアパートなどでの飼育は難しいかもしれません。
一戸建てか広いマンションなどでの室内飼いが理想で、広い庭があるとさらに良いでしょう。

クランバースパニエルはよだれが多く、よくいびきをかくことで知られています。また抜け毛が多いので、毎日のお部屋の掃除もかかさず行う必要があります。

肥満になりやすく、後述する通りアクティブに運動をするワンちゃんではないため、日々の食事に気を付けるようにしてください。

散歩は、激しい運動は好まないので、ゆっくりとしたペースで長く行う必要があります。毎日の散歩時間を長く確保できる飼い主に向いていますよ。
自分から外に出たがることは少ないようですが、一度出て散歩を始めると、長時間散歩をしたがります。

定期的なお手入れとして、垂れ耳で蒸れやすいため、耳掃除を行い清潔にしてあげてくださいね。爪切りも同様に行うようにしましょう。

生後6~12ヶ月あたりに、動きが鈍くなる時期があります。
これは骨の急激な成長に体がついていけずに起こる現象で病気ではありませんが、状態が悪い場合には獣医に相談しましょう。

しつけについて

クランバースパニエルは飼い主に忠実で温厚なので、しつけはしやすいといえます。

おっとりとマイペースなところがあるので、一度で理解してもらえない場合もあります。ワンちゃんのペースに合わせ、ゆっくりとしつけを行うようにしましょう。
褒めて伸ばすしつけが効果的です。

クランバースパニエルは攻撃的になることはありませんが、重量のあるワンちゃんで力も強いため、予期せぬ事故に繋がらないよう主従関係をしっかりと身に着けさせるようにしてくださいね。

被毛のお手入れや毛色について

クランバースパニエルの毛色はベースがホワイトで、レモンのマーキングが入ることが理想ですが、オレンジのマーキングも許容されます。

被毛はウエーブのかかった柔らかいロングコートで、密集して豊富に生えているため抜け毛が多く、比較的暑さに弱いです。

ブラッシングはできたら毎日、最低でも週2,3回は行い、美しい被毛を保てるようにしましょう。
皮膚病になりやすいので、ブラッシングの際は皮膚の状態をチェックしてあげてくださいね。

シャンプーは月1回行うことが理想です。白い被毛は汚れが目立つので、汚れやすい部分は日頃から頻繁に綺麗にしてあげるようにしましょう。

クランバースパニエルのかかりやすい病気

クランバースパニエル

photo by Joan Valencia

体の大きなクランバースパニエルは、「股関節形成不全」や「椎間板ヘルニア」が発症しやすい傾向にあります。
また、その他目の病気や皮膚病、暑さに弱いため熱中症にもかかりやすいようです。
それぞれの病気について詳しく知っておきましょう。

股関節形成不全

股関節形成不全とは、ワンちゃんの股関節に異常が起きる病気で、以下のような症状がみられます。

  • 横座りをする
  • 腰を振る歩き方をする
  • 立ち上がるのに時間がかかる
  • 段差の昇り降りや運動を嫌がる
  • 後ろ足を一緒に動かす走り方をする

これらの症状は生後4~12ヶ月頃に確認されることが多く、2~3歳くらいになってから現れることもあるようです。

原因は、遺伝性のときもありますが、成長期の偏った食事や不適切な運動なども関与しているといわれています。
子犬の頃に過剰に栄養を与えすぎることが発症の原因となるので、注意するようにしましょう。
また、股関節形成不全が発症しているワンちゃんの場合、病気の進行を防ぐため体重管理が大切になります。肥満にならないよう、日頃からしっかりと体重管理をするようにしてください。

日常生活においては、フローリングなど滑りやすい床を避けたり、滑らないよう足の裏の毛をこまめにカットしたりし、関節に負担がかからないよう気を付けましょう。過度な運動も禁物です。

治療には内科的治療と外科的治療があり、ワンちゃんの年齢や状態、飼い主の希望などによって治療法を決定します。

椎間板ヘルニア

椎間板ヘルニアとは椎間板が変形し、突出した内容物が脊髄を圧迫してしまう病気です。以下のような様々な神経の症状を引き起こします。

  • 段差の昇り降りを嫌がる
  • 抱き上げると鳴いて痛がる
  • 動くことを嫌がる
  • 後ろ足がふらつく

重症になると、四肢が麻痺したり、排便や排尿が難しくなったりします。

椎間板の変性は、過度な運動や脊髄に強い力がかかること、また老化などが原因となります。
階段やソファーなど段差の昇り降りを極力減らすようにし、ジャンプなどの過度な運動をさせないように注意しましょう。
肥満は椎間板ヘルニアの発症率を上げるので、食事量に気を付け体重管理をしっかり行うようにしてください。

治療は、麻痺を伴わず比較的軽い症状の場合は内科的治療、それでも改善が見られない場合や重症の場合は外科的治療を行います。

眼瞼内反症

まぶたが内側にめくれる状態を眼瞼内反症といいます。
内側にめくれたまぶたやまつ毛が角膜、結膜に刺激を与え、角膜炎や結膜炎を起こす可能性があります。この状態が続くと角膜が白く濁ったり黒く色素が沈着したりし、目の炎症がなかなか治りにくくなることもあります。

原因としては外傷や目の周りの筋肉・神経異常などでまぶたが変形することが考えられますが、一般的には先天的に発生することが多いようです。
予防することは難しいので、まぶたの状態に異常を感じたら早めに通院するようにしましょう。

治療は、まぶたの矯正をする手術を行うことになります。軽度の場合は、まつ毛を抜いたり、点眼薬を服用したりすることで症状が改善される場合もあります。

アレルギー性皮膚病

アレルゲンにはノミ、ハウスダスト、花粉、食べ物などが考えられます。
皮膚の痒みが症状となるので、ワンちゃんが痒みのために体を舐めたり噛んだりする行動をするようになります。
皮膚炎の症状が進行すると、皮膚に赤身や発疹が見られる他、脱毛も見られるようになります。

原因によって、吸引性アレルギー、食事性アレルギー、ノミアレルギー、接触性アレルギーの主に4種類に分けられます。
ノミアレルギー性の皮膚炎はノミを駆除することで予防できますが、それ以外のものは体質によるものなので予防することは難しいようです。

治療は、アレルギー検査で原因を特定したあとに、痒みの原因となるアレルゲンを除去していきながら、投薬などにより痒みのコントロールをしていくことになります。
他にも原因物質を少量体内に入れ、アレルゲンに体を慣れさせるという治療法もあります。

熱中症

熱中症は長時間直射日光に当たったり温度の高い環境にいたりすることで体温が上昇し、体温調節が正常に行われなくなり以下のような様々な症状を引き起こす病気です。

  • 呼吸困難に陥る
  • 多量のよだれが出る
  • 足元がふらつく
  • ぐったりとする
  • 嘔吐・下痢
  • けいれん発作が起きる
  • 意識を失う

ワンちゃんも人間と同様に、死に至ることもあります。

ワンちゃんは全身が被毛に覆われているため体温を外に逃がしにくく、また人間のように全身から汗をかくことで体温を下げることもできないため、人間よりも熱中症になりやすいといわれています。

熱中症になりやすいような環境下に長時間いることは避けるようにしましょう。
夏場は必ずエアコンなどで温度を調節するようにしてください。部屋や車の中で留守番をさせる際などは特に注意が必要です。また、換気ができていない部屋やケージの中に閉じ込めておく状態も避けるようにしてくださいね。

直射日光下での長時間の運動は避け、夏場の散歩は朝方や夕方以降の涼しくなる時間帯に行うことがおすすめです。
肥満は熱中症の発症率を上げるので、体重管理も心掛けましょう。

クランバースパニエルをお迎えしよう!

クランバースパニエル

photo by audrey_sel

ブリーダーからお迎えするメリット

①健康的で社交性の高い子犬を迎えやすい

十分に衛生管理がなされているブリーダーのもとで生まれ育った健康的な子犬を探すことができます。

また、他にも子犬がいる環境で生まれ育っているため、社会性が身に付いた状態で迎えやすくなります。

さらに、基本的なしつけを受けていたり、適切な血統管理がなされていたりするケースが多いです。

②購入後のサポートも安心できる

子犬の見学を通してブリーダーの顔がわかり、信頼関係を築くことができます。
子犬の購入後も分からないことがあれば質問しやすくなり、安心してサポートを受けられます。

③購入金額を抑えられる

流通の中間マージンがかからないため、ペットショップから購入する場合にくらべて子犬の購入金額は安くなります。

クランバースパニエルの子犬をブリーダーからお迎えしたい方は、こちらのボタンから最新情報をチェック!優良ブリーダー情報も詳しく掲載しています。

※タイミングによってはお迎えできるワンちゃんがいない場合もあります。