ボルゾイ

存在感のあるボルゾイは穏やかな性格!性格や飼い方・寿命などを紹介

大きくて圧倒的な存在感を放つボルゾイ。日本ではあまり見かけない犬種ですが、世界には熱狂的な愛好家が存在しています。本記事では、そんなボルゾイの気になる性格から飼い方、しつけ方法、かかりやすい病気など、飼育する前に知っておいて欲しい情報をご紹介します。

ボルゾイ

photo by artbycharlotte

目次

ボルゾイの基本データ

ボルゾイの大きさ68~74cm
ボルゾイの体重27~48kg
平均寿命11~13年
原産国ロシア

ボルゾイの平均的な大きさは68~74cmですが、男の子と女の子ではやや大きさが異なります。日本最大級の畜犬団体「一般社団法人ジャパンケネルクラブ」が定めた理想体高を見てみると、男の子は75~85cm、女の子は68~74cmとなっています。男の子の方が若干大きいようです。

一時は絶滅の危機にまで追い込まれたボルゾイの歴史とは

ボルゾイのルーツには諸説ありますが、ロシアの土着犬と熊狩りに用いられていた「ベアハウンド」、牧羊犬の「ロシアンシープドッグ」などを掛け合わせて作られたといわれています。

13世紀初期のボルゾイは、ウサギを狩る猟犬として活躍していました。しかし、狩りの対象がウサギからオオカミに変わったことで、ボルゾイはオオカミ狩りに適した大きな犬種へと改良されたのです。このときにロシアンシープドッグの血が混ざったと考えられています。

その後、1917年に起こったロシア革命により絶滅の危機にまで追い込まれたボルゾイ。一時は存続が危ぶまれましたが、イギリスやアメリカへ渡っていたボルゾイの末裔たちによって絶滅を回避することができました。そして、いま現在もペットとして愛されています。

穏やかだけど気まぐれな一面もある?ボルゾイの気になる性格

体が大きく、特徴的な見た目をしているボルゾイ。しかし、実は物静かで穏やかな性格をしています。

また、男の子と女の子では性格に少しだけ違いがあるようです。男の子は感受性豊かで繊細。一方、女の子は甘えん坊で警戒心が強い傾向にあります。

ここでは、そんなボルゾイの気になる性格をご紹介します。

物静かで穏やか!マナーが良くて恭しい性格

ボルゾイは物静かで、とても落ち着いた性格をしています。また、ボルゾイはめったに吠えることがありません。礼儀正しい犬種ですので、集合住宅でも気兼ねなく飼育できるでしょう。

しかし、飼い主の育て方によっては性格が真逆になることがあります。特に社会化不足や愛情不足は、攻撃的で他人に強い警戒心を抱く子に成長させてしまいます。そのため、子犬の頃から愛情たっぷりに育ててあげることが大切です。

最高時速50km!聡明かつ身体能力が高いボルゾイ

家の中では落ち着きのあるボルゾイですが、一歩外に出ると元気いっぱい駆け回ります。最高時速50kmともいわれる自慢の脚力を使って走る姿は、とても魅力的です。
また、ボルゾイは好奇心が強く遊び好きです。身体能力も高いため、アジリティやディスクドッグなどのドッグスポーツをやらせてあげると良いでしょう。

加えて、ボルゾイは聡明で従順な犬種です。そのため、早い時期からしつけを行えば飼育しやすい子へと成長するでしょう。

独立心が強くて繊細な一面も

ボルゾイには独立心が強い一面があります。特に初めてワンちゃんを飼う方は、その気まぐれな性格に振り回されてしまうかもしれません。しかし、リーダーである飼い主は毅然とした態度を示すことが大切です。

また、ボルゾイは繊細な性格をしていますので、子どもや他の動物に対して攻撃的になることがあります。そのため、ボルゾイを飼育する際は単独飼いが理想です。

初心者向きではない?ボルゾイの飼い方や注意点とは

エレガンスな見た目が魅力のボルゾイですが、実は飼育の難易度が高い犬種だといわれています。運動量が多いですし、体が大きいため広い居住スペースが必要です。また、繊細な性格をしていますので、多頭飼いは不向きだといわれています。その他、ボルゾイを飼育する上で知っておいてほしい点をご紹介します。

ボルゾイを飼育する上で注意してほしいこと

ボルゾイは非常に利口な犬種ですが、悪知恵も働いてしまうため、初心者がしつけを行うのは難しいとされています。
また、ボルゾイはかなりナイーブな犬種ですので、飼育の仕方次第では神経質な子に成長してしまいます。そのため、ワンちゃんの扱い慣れている方の飼育が望ましいです。
繊細な性格は小さな子どもや他の動物と一緒に暮らすことにも向いていません。できるだけ単独飼育してあげましょう。

ボルゾイは室内飼いに向いている?

ボルゾイは気温の変化に弱く、皮膚病にもかかりやすいため、室内での飼育が理想です。室内飼育の際は、室温管理に気を配ってください。加えて足が滑らないようにカーペットやコルクを敷いたり、脱走しないように柵の高いサークルを用意したりしましょう。

また、ボルゾイは大型犬ですので、広々とした飼育スペースが必要です。運動量の多い犬種でもありますので、庭付きの家が好ましいでしょう。

運動量が多いボルゾイの散歩について

ボルゾイはスタミナのある犬種ですので、毎日の散歩が欠かせません。最低でも1日2回、各1~2時間程度の散歩を行いましょう。特に若齢期は体力が有り余っていますので、散歩だけでなくドッグランや広い公園で運動させてあげてください。公園を使用する場合は、ボルゾイが自由に動き回っても大丈夫か、周りに人がいないかを確認しましょう。

また、運動不足はストレスの原因となってしまいますので、注意してください。

ボルゾイのしつけは難しい?注意点やポイントについて

ボルゾイ

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大型犬のボルゾイは噛み付く力が強く、一度走り出すと最高時速50kmにもなるスピードで駆け回ります。そのため、子犬の頃からしつけを行ってボルゾイをコントロールする必要があります。特に子犬の頃はやんちゃさが目立ちますので、根気よくしつけることが重要です。

しつけの際は、叱るよりも褒める割合を多くしましょう。やや神経質なボルゾイは叱られるとストレスを感じ、しつけに対するモチベーションが下がってしまいます。

そのため、「褒めて伸ばす」を意識してください。これはトイレや甘噛み・噛み癖のしつけの際も同じです。飼い主に褒められたボルゾイは、飼い主が喜んでくれたことを学習し、より飼い主に喜んでもらおうとしつけを頑張るようになります。

ただ、ボルゾイのしつけは初心者には難しいといわれています。そのため、ドッグトレーナーやブリーダーなどプロに手助けしてもらいながら、しつけを進めていくと良いでしょう。

ボルゾイの被毛にはどんな特徴がある?

ボルゾイのシルクのような美しい被毛は、よく抜けます。特に毛の生え変わり時期には大量の抜け毛が発生しますので、注意が必要です。
また、ブラッシングやシャンプーなどの抜け毛対策をこまめに行うことが大切です。
ここでは、そんなボルゾイの抜け毛事情やカットスタイル、毛色についてご紹介します。

ボルゾイの毛色

  • ブラック
  • ホワイト
  • ブリンドル
  • フォーン
  • クリーム
  • レッド

ボルゾイの毛色はバリエーション豊富ですが、唯一ブルーとブラウン(チョコレート)は好ましくないとされています。また、ボルゾイの毛色は単色でもパイド(白をベースに他の色が入った毛色)でも、正式なカラーとしてジャパンケネルクラブ(日本最大級の畜犬団体)に認定されています。

単色であっても、フリンジや尾の飾り毛は地色よりも明るめになっています。さらに、上掛けの毛色はブラック・マスクが一般的なようです。

ダブルコートのボルゾイは抜け毛が多い!

ボルゾイは、被毛がオーバーコート(上毛)とアンダーコート(下毛)の2重構造になっている「ダブルコート」の持ち主です。ダブルコートの犬種は基本的に抜け毛が多く、一年中毛を撒き散らしています。特に、春と秋にやってくる換毛期には大量の毛が抜け、サッと撫でただけでも毛が抜け落ちてしまいます。

さらに、ボルゾイは皮膚が弱い犬種なため、毎日お手入れする必要があります。ブラッシングやシャンプーなどのケアを入念に行い、皮膚を清潔に保ってあげましょう。お手入れだけでなく、皮膚に異常がないかチェックしてあげることも大切です。

ブラッシングやシャンプーで抜け毛対策を!

抜け毛対策として、1日1回はブラッシングを行いましょう。ボルゾイの被毛は柔らかくて細いため、丁寧にケアをしてあげてください。また、ブラッシングの際はスリッカーブラシとコームを使用しましょう。スリッカーブラシは先が鋭利になっていますので、力加減に注意してください。

ブラッシングに加えて、月に1回はシャンプーを行ってください。皮脂が多くなる夏場は2~3回が目安です。シャンプーは体の汚れを落としてくれるだけでなく、抜け毛も一緒に取り除いてくれますので、抜け毛対策にもなります。

また、ボルゾイに洋服を着せることで、床に抜け毛が散らばるのを防ぎます。

ボルゾイにカットは必要?

ボルゾイは基本的にカットが必要ない犬種です。しかし、肛門周りや足裏などの汚れやすい毛はカットし、清潔な状態にすることをおすすめします。また、飼い主によってはボルゾイの特徴であるほっそりとした顔とスタイルを際立たせるカットを行うようです。

ただ、トリミングサロンでカットを行うとなると1回1万円以上もかかってしまいます。さらに、ボルゾイのような大型犬を扱えないトリミングサロンも存在しているため、事前に連絡しておく必要があります。

もしできるのであれば、自宅でのカットがおすすめです。ボルゾイは繊細で神経質な面がありますので、知らない人にカットされるよりも、信頼のおける飼い主に行ってもらった方がストレスになりません。

ブラッシングやシャンプーだけじゃない!ボルゾイのお手入れ

ボルゾイのお手入れは、ブラッシングやシャンプーだけではありません。歯磨きや爪切り、耳掃除なども一緒に行いましょう。これらのお手入れはトリマーや獣医師に依頼しても良いのですが、飼い主がすべて行うことが理想です。やはり飼い主にケアしてもらった方が、ボルゾイも安心して身を預けられます。ここでは、飼い主に定期的に行ってほしいボルゾイのお手入れをご紹介します。

耳掃除

ボルゾイは完全な垂れ耳ではありませんが、やや垂れ気味で被毛も多いです。そのため、飼育環境によっては耳ダニや炎症を起こしてしまう恐れがあります。耳の疾患を防ぐためにも、週に1~2回は耳掃除を行いましょう。

耳掃除を行う際は専用のイヤーローションを耳に数滴垂らし、しっかりと揉み込んでください。そうすると汚れが浮き出てきますので、コットンで優しく拭き取ってあげましょう。このとき、耳の中に汚れや水分が残ると悪臭の原因となりますので、隅々まで拭き取ってください。

爪切り

ボルゾイは外で運動する時間が長いため、爪は自然と地面に削られていきます。そのため、定期的に爪をチェックして伸びていたら爪切りを行ってください。爪が伸びたままだとカーペットに引っかかって爪が折れたり、歩きづらくなったりしてしまいます。

爪切りの際は「ギロチンタイプ」を使用し、少しずつ切り進めましょう。

ただ、ワンちゃんの足先は敏感ですので、最初は足を触る練習から行ってください。いきなり爪切りを行うと苦手意識が芽生えてしまいます。

歯磨き

歯周病や口臭を予防するため、歯磨きは毎日の習慣にしましょう。食後に歯磨きガムを与えたり、犬用歯ブラシで磨いたりしてあげてください。歯ブラシを使用する場合は、奥歯の磨き残しがないように注意しましょう。

歯磨きを怠ると歯石が溜まっていきますので、こまめな歯磨きを心がけてください。歯石は蓄積しすぎると歯磨きでは落ちず、麻酔をかけて除去しなければいけません。

ボルゾイは要注意!かかりやすい9つの病気とは

ボルゾイ

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ボルゾイは純血種にしては、遺伝病が少ない方です。しかし、皮膚疾患と眼病にかかりやすい傾向にあるため、注意が必要です。特に「網膜形成不全」という病気は先天的にかかるリスクが高く、「ボルゾイ網膜症」とも呼ばれています。また、「胃捻転」や「骨肉腫」など大型犬特有の病気にも注意しなければいけません。

ここでは、ボルゾイがかかりやすい病気についてご紹介します。

こまめなスキンケアで予防!「マラセチア感染症」などの皮膚疾患

マラセチア感染症とは、「マラセチア」というカビの一種が増殖することによって引き起こされる病気です。発症すると皮膚が赤くなる、ベタつく、痒み、皮膚が黒ずむなどが見られるようになります。

マラセチア自体は皮膚に常在する菌ですので、基本的には体に害を及ぼすことはありません。しかし、皮脂が多い状態が続くとマラセチアが増えて皮膚に異常を起こしてしまうのです。予防するには正しいスキンケアが重要となります。

発症した後は、週に2~3回のシャンプーと内服薬を使って治療を進めます。

ボルゾイ網膜症とも呼ばれている「網膜異形成」

網膜が成長する段階で異常が発生し、視覚障害を引き起こす病気です。症状にはグレードがあり、軽度のものであればほぼ無症状といわれています。しかし、重度になると失明してしまうこともあります。

発症の原因としては遺伝的要素が大きいため、予防は難しいです。そのため、毎日目をチェックして異常があればすぐに動物病院へ連れて行きましょう。

ボルゾイの発症率が高い「進行性網膜萎縮症(PRA)」

目の中で重要な働きをしている“網膜”が異常を起こした状態が「進行性網膜萎縮症」です。発症すると徐々に視力が低下し、暗がりでぶつかる、動きが鈍くなるなどの行動が引き起こされます。

進行性網膜萎縮症は遺伝が関与している病気ですので、現段階では予防法はありません。発症後は点眼薬や内服薬、レーザー治療などを使って症状の悪化を防ぎます。

最終的には目が見えなくなってしまう「白内障」

水晶体の一部もしくは全体が白く濁る病気を白内障といいます。濁りが強くなるにつれて視力が低下し、最終的には失明してしまいます。

白内障の多くは加齢とともに引き起こされるため、愛犬がシニア期に入ったらこまめに目をチェックしてください。治療は病気の進行を遅らせる点眼薬の処方、もしくは水晶体に人工レンズを入れる外科手術を行います。

遺伝的な要素が関与してくる「甲状腺機能低下症」

甲状腺ホルモンの分泌が減少することで様々な症状を引きこす病気を「甲状腺機能低下症」といいます。発症すると動きが鈍くなる、低体温、脱毛、皮膚の色素沈着などの症状が現れます。

発症の原因は免疫介在性(体内の免疫システムが自らの甲状腺を破壊してしまう)、もしくは遺伝性によるものが考えられます。遺伝性のものが原因である場合は予防法がないため、早期発見が大切になります。

早期発見が重要な「外耳炎」

ワンちゃんがかかりやすい病気のひとつとしても知られており、発見が遅れると慢性化しやすいという特徴を持ちます。発症すると痒みや痛みが生じ、首を振る、後ろ足で掻くなどの仕草を頻繁に起こすようになります。

発症の原因は湿気や異物、細菌、体質など様々なものが考えられます。いずれにせよ、耳を清潔に保つことで外耳炎を予防できるそうです。
外耳炎にかかってしまった場合は、耳道内の清浄と点耳薬を使って治療をします。

夏場は注意が必要!「熱中症」

温度の高い環境下に長時間滞在したり、運動したりすると体温が上がります。その結果、体温調節機能が上手く働かなくなり、熱中症を引き起こします。発症すると激しい呼吸や大量のよだれ、虚脱、嘔吐などの症状が起こります。

予防法としては、高温多湿の環境下にボルゾイを置かない、徹底した室温管理と水分補給を行うということが挙げられます。
熱中症を引き起こした場合は、脱水を補うための点滴治療やショック症状や脳炎を防ぐためのステロイド剤投与などが行われます。

数時間で命を落とすこともある「胃捻転」

胃捻転とは何かしらの原因で胃が拡張し、その後にねじれを起こす病気です。発症したワンちゃんは胃が拡張しているため、呼吸困難や脈圧の低下などのショック症状を引き起こします。

また、胃捻転は症状の進行が早く、数時間で命を落とすこともある恐ろしい病気なので素早い処置が必要です。

胃捻転の原因は不明なため、予防法はありません。しかし、1回の食事の量を多くしすぎない、食後に運動をさせないなどの配慮を行うことで発症のリスクを下げられるようです。

骨の至るところに腫瘍ができる「骨肉腫」

骨と軟骨に悪性腫瘍ができる病気を「骨肉腫」といいます。特にシニア期の大型犬がかかりやすいとされています。

腫瘍は手足などの長い骨に出来やすく、激しい痛みが生じます。その痛みから足を引きずる、触ると痛がる、足をかばうなどの仕草を起こすようになります。

発症の原因は明らかになっておらず、予防は困難です。そのため、日頃から愛犬の様子をチェックし、病気の早期発見に努めましょう。
骨肉腫の治療方法は、外科手術で腫瘍周辺を摘出し、抗がん剤を投与することが一般的だとされています。

ボルゾイをブリーダーから購入した場合の価格は?

ボルゾイの子犬が安い地域ランキングベスト3

1位京都府18万6567円
2位岡山県23万8000円
3位千葉県29万8600円
全国平均20万3936円

ブリーダーナビしらべ
※執筆時のデータのため最新状況と異なる場合もございます

ブリーダーからお迎えするメリット

①健康的で社交性の高い子犬を迎えやすい

十分に衛生管理がなされているブリーダーのもとで生まれ育った健康的な子犬を探すことができます。 また、他にも子犬がいる環境で生まれ育っているため、社会性が身に付いた状態で迎えやすくなります。 さらに、基本的なしつけを受けている他、適切な血統管理がなされているケースが多いです。

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子犬の見学を通してブリーダーの顔がわかり、信頼関係を築くことができます。 子犬の購入後も分からないことがあれば質問しやすくなり、安心してサポートを受けられます。

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※タイミングによってはお迎えできるワンちゃんがいない場合もあります。