ボーダーコリー

ボーダーコリーは賢いがゆえにしつけが難しい?性格・飼い方・お値段などをご紹介

犬界一ともいえる賢い頭脳を持つボーダーコリー。身体能力や人・環境の観察力にも優れているため、上下関係を築くのは難しいとされています。とはいえボーダーコリーを飼いたいという人は多いはず!ボーダーコリーの性格、しつけや飼い方などについて確認していきましょう。

ボーダーコリー

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ボーダーコリーの基本データ

ボーダーコリーの大きさ50~53㎝
ボーダーコリーの体重12~20kg
平均寿命10年以上
原産国イギリス

ボーダーコリーは生後2~5ヵ月頃にグンと体重が増え、それ以降は緩やかな増加となり、生後1年頃には落ち着くといいます。
運動量が多くエネルギーを消費するとはいえ、食べる量が多ければ体重は平均を超えてしまうこともあります。常に成長期の体重推移も気にかけましょう。

イギリスにはギネス公認の長寿犬も!

イギリスで暮らしていたBrambleという名のボーダーコリーは、27年211日も生き、ギネスに公認されています。

起源は古いが犬種の歴史は浅い?ボーダーコリーの歴史

ボーダーコリーの起源は、8世紀~11世紀頃に北欧スカンジナビア半島に発生したバイキングが、トナカイ用の牧畜犬をイギリスに持ち込んだことがきっかけです。

イギリスにはラフ・コリーなど数多くの牧羊犬が活躍しており、こうした地犬を掛け合わせたことで、19世紀後半にボーダーコリーが誕生したといわれています。

犬種名はスコットランドのボーダー州や、スコットランドとイングランドとの国境(ボーダー)に由来しているなど諸説あります。

古い起源を持っていながら、犬種として公認されたのは1987年のこと。
長い間、高い作業能力が重視されていたため容姿にバラつきが見られましたが、ドッグスポーツやドッグショーでの活躍もあって、正式な犬種として認める動きに拍車がかかったようです。

身体能力も頭脳もトップクラス!鋭敏で賢いボーダーコリーの性格

牧羊犬として名高いボーダーコリーは、とても賢く聡明で、判断力に長けています。知らない人には興味を示さない一面もありますが、飼い主や家族には愛情深く接してくれますよ。知的な表情と行動で飼い主を魅了するボーダーコリーの性格を詳しく見ていきましょう。

トップクラスの賢さを誇る犬種!

アメリカのとある大学教授は、「人の指示をどれだけ理解しているか」「最初の指示に従えるか」の2点をポイントとし、数多くの犬種の知能を図りました。
そこでボーダーコリーは1位を獲得しています。また、人の言葉を1000以上覚えられることも分かっており、人間の2~3歳並みの頭脳を持っているともいわれています。

もともと賢いことで知られる牧羊犬ですが、その中でもトップクラスの賢さを誇るボーダーコリー。非常に聡明なだけあって、飼い主にはリーダーシップの強さや、指示の正確性が求められます。

活気があって遊ぶことや運動が大好き!

ボーダーコリーは数多くいる牧羊犬の中でも作業能力が特に高く、仕事や運動に対する意欲も強いです。常に活気に満ちていて、フリスビーや障害物を使ったドッグスポーツにも適した運動能力を持ちます。
しなやかでバランスのとれた体全体を使って、ジャンプ、ラン、スピン、空中で体をねじるような難しい動きも美しくこなしてしまいますよ。

判断力や理解力が高い!鋭敏な性格

牧羊犬の多くは家畜の脚に噛みついたり、吠えたりすることで作業をこなしますが、ボーダーコリーの祖犬は噛むことも吠えることもせず、頭を低く保ち、鋭い視線と今にも飛び掛かかるような威圧的な姿勢で、家畜を誘導していたといいます。

攻撃的で気性が荒いなどともいわれる牧羊犬ですが、状況の理解力と判断力に優れ、頭のきれる鋭敏なボーダーコリーは、知性で作業を行っていたことが分かります。

警戒心が強い一面もある?牧羊犬の気質を知っておきましょう

牧羊犬の気質として、攻撃的であったり、警戒心が強かったりすることがあります。ボーダーコリーは数多くの牧羊犬の中では穏やかですが、知らない人には警戒心を抱くこともあるかもしれません。

ただし、持久力や忍耐力があり、粘り強い性質も持ちます。きちんとしつけを行えば、むやみやたらに攻撃的になったり、警戒心を強めたりすることも抑えることができるでしょう。

ボーダーコリーは飼いにくい?飼い方や飼育環境について

ボーダーコリー

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非常に賢いボーダーコリーですが、全ての子が競技などで活躍している優秀なワンちゃんに育つわけではありません。頭脳や身体能力が高いだけに、甘やかし過ぎると手に負えないわがままな子に育ってしまいます。ここでは飼い方や飼育環境について見ていきましょう。

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飼育環境はパーソナルスペースを整えよう!温度管理にも注意

ボーダーコリーは寒さには強い犬種ですが、暑さは苦手です。夏場は熱中症に気をつけなければいけません。室温はエアコンを使って25℃前後を保つようにしましょう。
ゲージやサークルも、直接日のあたらないところに設置してくださいね。

また、ゲージやサークルは成犬になっても使えるように、大きめのものを用意します。来客時や留守番時にもサークルなどのパーソナルスペースの中で過ごせるように、ベッドや食事スペース、水飲み場など、快適に整えてあげましょう。

室内を自由に行き来できるようにする際は、フローリングをコルクマットなどの滑りにくいものに変えるか、カーペットやペット専用のマットで滑らないよう安全を確保します。

その他、ボーダーコリーは好奇心旺盛なところもあるため、留守番中や目を離したすきに誤飲や家具などにイタズラしないように工夫が必要です。

運動量は十分に!散歩は1日2回、知的な遊びも取り入れよう

ボーダーコリーにとって運動はとても大切です。運動不足は攻撃性や病気などにつながってしまう恐れもあります。1日2回は必ず散歩に行き、1回30~60分と十分に運動させましょう。夏場は熱中症を避けるため、日中以外の時間帯に散歩を行いましょう。

また、牧羊犬としての本能が働き、車や動く動物などを反射的に追いかけてしまうこともあります。「マテ」や「止まれ」といった指示をきちんとマスターさせることも大切です。

その他、作業意欲を満たしてあげるためにも、ボール、フリスビー、障害物など、頭を使った遊びも取り入れてあげるといいでしょう。

ボーダーコリーのしつけには、飼い主のリーダーシップやしつけの正確性が最も求められます。叱るときは低い声で、褒めるときはしっかり褒めるなど、メリハリのあるしつけを基本とし、リーダーとしての威厳を保つことが大切です。

また、賢いボーダーコリーは良いことも悪いこともすぐに覚えます。間違ったしつけが噛み癖や吠え癖、問題行動につながってしまうため、時にはプロの手も借りながら、確実にしつけを行っていきましょう。

間違っても叱らない!トイレのしつけは迎えたその日から

トイレのしつけは迎えたその日からはじめたいもの。用意したサークル内にトイレを設置しましょう。起床時や寝る前など、排泄しやすいタイミングでトイレに誘導し、「おしっこ」などと声をかけてあげるといいでしょう。

正しい場所で排泄ができたらたくさん褒めます。共に生活をしていると、床の匂いを嗅ぎまわるなど、トイレを探す素振りが分かるようになり誘導もしやすいです。

間違っても叱らないことがポイント。粗相をしたときは素早く片付け、臭いが残らないようにしましょう。

無駄吠え対策にはストレス解消や母犬が行う指導法が効果的?

ボーダーコリーの中には警戒心の強い子もいて、不安から吠えてしまう場合もありますが、無駄吠えの多くは運動不足によるストレスだといいます。
日々きちんと運動をさせてあげることが対策のひとつです。

それでも吠えるときには、子犬が吠えたときに母犬がそれを抑える仕草に基づいた、下記の対策も試してみるといいでしょう。

左に愛犬を座らせ、左手を体に回して首輪を抑えます。右手で口もとを包むように抑えながら口を下に引き下げ、「静かに」と指示するのです。
賢いボーダーコリーは1週間程で学習子もいるといいます。

怪我や破損の原因に!ボーダーコリーは飛びつき癖に注意

活発なボーダーコリーは、飛びつき癖にも注意が必要です。運動神経も高くパワーもあるため、勢いよく飛びついてしまうと、物の破損、人や愛犬の怪我にもつながることもあります。

飛びつきをした場合は他の部屋に移動するなどして、まずは無視しましょう。飛びつきを止めたらご褒美を与えます。

「飛びつくと相手にしてもらえない」「静かにしていればご褒美がもらえる」ということを学習させるのです。また、基本的な「おすわり」をマスターさせることも忘れずに。

※タイミングによってはお迎えできるワンちゃんがいない場合もあります。