古い歴史を持つボルドーマスティフの性格・飼い方・寿命などをご紹介
少し近寄りがたい厳つい見た目をしているボルドーマスティフですが、実は穏やかで優しい性格をしています。長い歴史がある犬種ともいわれており、現在では入手が困難な犬種です。そんなボルドーマスティフについて、性格や寿命などをご紹介します。
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目次
ボルドーマスティフの基本データ
ボルドーマスティフの大きさ | 58~68cm |
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ボルドーマスティフの体重 | 45~50kg |
平均寿命 | 10~12年 |
原産国 | フランス |
フランス原産の中でも歴史が深いボルドーマスティフ
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ボルドーマスティフはフランス原産の中でも古い歴史を持った犬種で、そのルーツはさまざまな説があり定かではありません。
14世紀頃には存在していたといわれており、狩猟犬や闘犬として活躍していたと考えられています。
19世紀になるとドッグショーに出品後、軍用犬として使用され多くの命が戦争で失われたことで頭数が減少しました。戦後の保護活動により絶滅は免れましたが、原産国のフランスでも珍しい犬種となっています。
穏やかで優しい!ボルドーマスティフの性格
ボルドーマスティフは強面な見た目をしていますが、実は穏やかで優しい性格をしています。また、リーダーと認めている飼い主には従順で忠実です。社交的でもあるので、子どもや他の動物とも仲良くできるでしょう。
遊ぶことも好きですが、落ち着きのある性格をしているのでリラックスしてくつろぐ姿もよく見せます。ですが、そんなときでも警戒心を持ち、家族に危険が迫ると守ってくれるので番犬としても向いています。
ボルドーマスティフの飼い方としつけのポイント
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ボルドーマスティフは感受性が強く繊細なので、家族を近くに感じられる室内がおすすめです。しつけをする際も褒めて伸ばす方法が効果的でしょう。ここでは、ボルドーマスティフの飼育方法やしつけのポイントなどご紹介します。
飼育は室内で!適度な運動も必要
ボルドーマスティフは気温の変化に弱い傾向があり、屋外での飼育は難しいでしょう。家族の愛情を欲する性格でもあるので、室内で飼育することが最適です。
ボルドーマスティフは体の成長が遅い犬種といわれています。子犬の頃に激しい運動をさせ過ぎると股関節形成不全を発症する恐れがあるので注意しなければなりません。室内では関節などに負担をかけないよう、フローリングなどには絨毯を敷いて対策すると安心でしょう。
また、マスティフ系の犬種に比べて運動欲求が低い犬種ではありますが、毎日最低でも約1時間の散歩は必要です。水遊びが好きなので水泳もさせてあげると喜ぶでしょう。あまり足腰の負担にもならないのでおすすめです。
デリケートな性格なので褒めて伸ばす
しつけは飼い主がリーダーであると理解させることがポイントです。小さい頃からしつけ、主従関係を築くことで、飼い主の命令に従ってくれるようになります。
狩猟犬や闘犬として活躍していたボルドーマスティフですが、感受性が強くデリケートな性格でもあるので強く叱るよりは褒めながら伸ばしてあげる方がしつけがしやすいです。
また、ボルドーマスティフは穏やかな性格をしているとはいえ、力が強く上手く制止できなければ事故に繋がる可能性があります。しつけが難しい場合はドッグトレーナーに力を借りることも検討しましょう。
毛色は何種類?お手入れ方法は?
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毛色は基本的に茶系
- フォーン(明るい茶色)
- マホガニー(栗赤色)
- イザベラ(薄茶色) など
さまざまな種類の茶系の毛色がありますが、濃い色味が望ましいとされているようです。
胸と足先に白が入ったり、マスクと呼ばれる顔のマズル近くが黒や茶色寄りになったりするものも認められています。
抜け毛は多い?定期的にブラッシングを
ワンちゃんの被毛にはオーバーコート(上毛)とアンダーコート(下毛)からなるダブルコートと、オーバーコートのみのシングルコートがあります。換毛期(春・秋)になると、アンダーコートが抜け変わるのでダブルコートの方が抜け毛は多くなります。
ボルドーマスティフはダブルコートの犬種です。短毛なので比較的お手入れは簡単で、散歩から戻ってきたときなどに軽くブラッシングをしたりタオルで拭いたりする程度で十分でしょう。とはいえ、2~3ヵ月に1回はシャンプーをして清潔に保つことをおすすめします。
しわの間を清潔に保つ
ボルドーマスティフは顔のしわも特徴です。そのしわとしわの間は汚れが溜まりやすくなっているので、定期的に拭き取って清潔にしてあげなければなりません。
そのままにしていると、皮膚炎になることがあるので気を付けましょう。特に外出したときは汚れることが多いので、運動して帰ってきたときなどにお手入れをしてあげましょう。
かかりやすい病気(脳・関節・皮膚・消化器・眼)
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ボルドーマスティフは短命といわれており、毎日の体調管理がとても重要になります。大型犬に多い関節疾患や消化器疾患など、かかりやすい病気はさまざまです。気を付けなければならない病気を事前に知っておき、日頃のケアやもしものときに備えましょう。
関節の病気
股関節形成不全
骨が形成される発育中の中で、変形し上手くかみ合わなくなって起こる病気です。炎症で痛みが出るので運動を嫌がったり跛行が見られたりします。
原因は遺伝が関わることもありますが、過度な栄養や運動も関係しているといわれています。子犬の頃に栄養を与えすぎたり無理な運動をさせすぎたりしないように心がけましょう。特に、股関節形成不全はボルドーマスティフのような大型犬によく見られる疾患なので気を付けなければなりません。
治療は、症状や状態によって鎮痛剤などの内科治療か外科治療の方法が取られます。
脳の病気
てんかん
ワンちゃんが起こす発作でよく見られるのがてんかんです。繰り返される全身の痙攣や意識障害が主な症状で、よだれが出たり顎をかみしめたりする様子も見られます。通常、発作は数秒~数分で治まり、その後は平気な様子で過ごします。
原因は不明ですが遺伝が関与しているといわれており、予防が難しいです。治療は発作を抑える抗てんかん薬を使った対策が取られます。
また、脳腫瘍や外傷などによる脳疾患が原因の場合もあります。その場合は原因となる疾患の治療が行われます。
皮膚の病気
膿皮症
免疫力や皮膚のバリア機能が低下することで、細菌が増えて起こる皮膚炎です。赤みや痒みがみられ、ワンちゃんが患部を気にして舐めたり引っ掻いたりする様子がよく見られます。
脇や指の間などが発症しやすいので、定期的にチェックすることが大切です。特に高温多湿の夏場にはこまめに確認しましょう。日頃からワンちゃんにとって適切なシャンプーやブラッシングなどをすることも予防に繋がります。
治療は抗生物質を投与することや、定期的に薬用シャンプーをする場合があります。
消化器の病気
胃拡張胃捻転
胃が膨らみ捻じれてしまうことでショック状態になり、数時間で死んでしまうこともある危険な病気です。大型犬が発症しやすいといわれているので、ボルドーマスティフも気を付けなければなりません。
胃拡張胃捻転になると、吐きたそうにしているのに吐くことができなかったり、大量によだれが出たりします。様子を見ているうちに急変して悪化することがあるので、早めに動物病院を受診しましょう。
原因は明確には分かっていませんが、早食いや食後の激しい運動などが挙げられます。一回の食事の量や運動のタイミングは注意が必要です。
治療法としては、拡張した胃の減圧とショック状態の治療を行い、手術によって捻じれた胃を元に戻します。
眼の病気
眼瞼外反症
眼瞼外反症のほとんどは下まぶたに起こり、瞼が外側にめくれるので「あっかんべー」のような状態になるのが特徴です。常に角膜や結膜が出ているので刺激を受けやすく、痛みや涙が多くなる症状がみられます。
原因には先天的によるものが多いといわれています。ボルドーマスティフのような生まれつきしわがある犬種は好発犬種です。その他にも、外傷などによるまぶたの変形などもあります。
治療法としては手術によって瞼を矯正し、根本的な対応を行います。
ボルドーマスティフをブリーダーから購入した場合の価格は?
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ボルドーマスティフの子犬が安い地域ランキングベスト3
1位 | 長野県 | 55万円 |
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2位 | – | – |
3位 | – | – |
全国平均 | 55万円 |
※記事執筆時点のデータ
※ブリーダーナビしらべ
ブリーダーからお迎えするメリット
①健康的で社交性の高い子犬を迎えやすい
十分に衛生管理がなされているブリーダーのもとで生まれ育った健康的な子犬を探すことができます。
また、他にも子犬がいる環境で生まれ育っているため、社会性が身に付いた状態で迎えやすくなります。
さらに、基本的なしつけを受けていたり、適切な血統管理がなされていたりするケースが多いです。
②購入後のサポートも安心できる
子犬の見学を通してブリーダーの顔がわかり、信頼関係を築くことができます。
子犬の購入後も分からないことがあれば質問しやすくなり、安心してサポートを受けられます。
③購入金額を抑えられる
流通の中間マージンがかからないため、ペットショップから購入する場合にくらべて子犬の購入金額は安くなります。
ボルドーマスティフの子犬をブリーダーからお迎えしたい方は、こちらのボタンから最新情報をチェック!優良ブリーダー情報も詳しく掲載しています。
※タイミングによってはお迎えできるワンちゃんがいない場合もあります。