スター性抜群!オーストラリアンシェパードの性格・毛色・大きさなどをご紹介
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バランスのとれた体型に個性的で美しい被毛、頭が良く運動神経に優れたオーストラリアンシェパードからは、実にスター性を感じます。
今回は「オゥシー」や「オージー」の愛称で、世界各国で愛されている人気の犬種であるオーストラリアンシェパードの性格や毛色、大きさなどをご紹介します。
目次
オーストラリアンシェパードの基本データ
オーストラリアンシェパードの大きさ | 46~58cm |
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オーストラリアンシェパードの体重 | 18~29kg |
平均寿命 | 10年以上 |
原産国 | アメリカ |
多方面で活躍!芸達者なオーストラリアンシェパードの歴史
オーストラリアンシェパードは、1800年代にオーストラリアからアメリカに移住した羊飼いに連れてこられた牧羊犬が起源といわれています。
羊飼いたちが「オーストラリアからきた羊飼い」と呼ばれていたことにちなんで、連れてきた牧羊犬にもそのような名前がつけられたといいます。
オーストラリアンシェパードの存在は第二次世界大戦後、ロデオやホース・ショー、世界的に有名な某テーマパークの会社が手掛けた映画などで一躍有名になり、芸達者で賢い性質はアメリカの農場や牧場の人々をはじめ世界中で評価されました。
アメリカの牧畜業者がオーストラリアンシェパードの高い知性、身体能力、美しい容姿を維持するよう努めた末、現在は麻薬捜査犬や介助犬、現役の牧羊犬など多方面で活躍する優秀な犬種へと発展しています。
オーストラリアンシェパードの育種には、ワーキング・コリー、ラフ・コリー、スムース・コリー、ボーダー・コリー、グレートピレニーズ、ティモンズ・バイターといった多くの犬種が用いられているため、詳細については分からないことも多いです。
家族が大好きな愛情深いオーストラリアンシェパードの性格
- 温厚
- 愛情深い
- 保護意識が旺盛
- 聡明
- 活動的
家族思いで利口な、とても気立ての良いオーストラリアンシェパードは、喧嘩や争いを好まない平和主義で、常に温厚に過ごしています。
愛情深く防衛本能に優れた犬種であるため、幼い子供や家族を守ろうとする保護意識が旺盛で、最良の伴侶犬として紹介されることも多いです。
初対面の人やワンちゃんに対しては大人しく控えめなオーストラリアンシェパードですが、心を開くと思いやりを持って接し、仲間を大事にするため多頭飼いにも向いているでしょう。
また、とても賢く聡明なオーストラリアンシェパードは、任された仕事をきちんとこなす優秀な作業犬で、今でも使役犬として活躍している個体は多くいます。
活動的なうえ遊び好きで、子供のようにとぼけたり、むじゃきにじゃれたりする様子は多くの愛犬家を魅了しています。
オーストラリアンシェパードの飼い方としつけのポイント
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頭脳良し、運動神経良し、見た目良し、全てにおいて高い評価を得られるオーストラリアンシェパードはまるでスーパースターのようです。
しかし、はじめから飼い主に対して忠実で、頭脳と身体能力の高さを活かして楽しませてくれるという訳ではありません。
オーストラリアンシェパードのスター性を引き出せるかどうかは飼い主次第!オーストラリアンシェパードの運動やしつけの注意点について、いくつか確認しておきましょう。
運動神経抜群!ドッグスポーツなども楽しもう
散歩は1日2回、1回60分以上
活動的なオーストラリアンシェパードは、十分な運動によるストレス発散が必要です。散歩は1日2回、1回60分以上が理想です。
運動量の多い犬種のため、普通に歩くだけでは物足りないかもしれません。飼い主が自転車に乗って愛犬を走らせたり、一緒にランニングをしたり、ときにはドッグランでの自由なランを取り入れてあげると喜ぶでしょう。
運動はバリエーション豊富に取り入れる
運動神経抜群で賢く物覚えの良いオーストラリアンシェパードには、ドッグスポーツなどもおすすめです。
障害が設けられたコースを走行していくアジリティや、フリスビーをキャッチして戻ってくる速さを競うフリスビードックなどドッグスポーツの種類はさまざま。
ドッグスポーツを通して愛犬の精神的・身体的な成長に役立つ他、飼い主とワンちゃんの信頼関係を築くこともできます。
ドッグスポーツでなくても、日常的にボールやフリスビーなどを取り入れたバリエーション豊かな遊びを行うことで愛犬も喜んでくれるでしょう。
散歩時の引っ張り癖に注意
もともと牧羊犬として活躍していたオーストラリアンシェパードは、動物を追いかけることを仕事としていたため、車、自転車、バイク、他のワンちゃんや鳥など、動くものを追いかけたくなる衝動に駆られることがあります。
何かを追いかけて急に走りだしてしまったり、飼い主よりも前に出てリードをグイグイ引っ張り自分の思うように前進したりすることもしばしば。
幼い頃から散歩時の引っ張り癖を直すよう心掛けましょう。
脱走に注意!飼育環境を整えよう
運動神経の高いオーストラリアンシェパードは、低い塀であれば簡単に乗り越えてしまいます。寂しがり屋のため基本的には室内での飼育になるかと思いますが、庭に放すことがある場合は高い塀が必要です。
また、室内の家具の配置によっても物に手が届いてしまうため、低いところには小物や食べ物などを置かないことも大切です。
家庭と社会でのルールをきちんと教えることが大事!しつけのポイント
牧羊犬であったオーストラリアンシェパードは、自分主導で牛や羊などの大きな動物を誘導していたこともあり、自分の仕事に自信と誇りを持っています。
飼い主や学んだルールに対しては忠実に従う犬種ですが、そうなるためには基本的なルールを教えこむしつけが必要です。
しつけの際のポイントをいくつか確認しておきましょう。
はっきりとした主従関係を築く
まずリーダーが誰かを認識させ、はっきりとした主従関係を築きましょう。人とのコミュニケーションやスキンシップを好む犬種であるため子犬の頃からたくさん触れ合うかと思いますが、仲良く遊んでいるだけでは同等もしくは下に見られてしまいます。
オーストラリアンシェパードは判断力に長けているため、自分が従うべき人間であるかどうかきちんと見極めています。
飼い主は威厳を保ち、ダメなことはダメ!と厳しく叱り、できたときにはたくさん褒めてあげるといったメリハリのあるしつけを心掛けましょう。
社会性を育む
オーストラリアンシェパードは、愛情深くフレンドリーな性格のため仲良くなれば上手に遊ぶことができますが、見知らぬ人や不信感を感じた人には安易に近づかない習性があります。
散歩に行ったときに他のワンちゃんや子供を追いかけたり噛みつこうとしたりといった、攻撃的な姿勢を示したときには「大丈夫だよ」と安心させてあげることや、「そうした姿勢はいけない!」ということを教えましょう。
オーストラリアンシェパードは幼い頃から社会性を育むことで、社会のルールを自然と自ら学んでいくことができる賢い犬種です。
噛み癖に注意
牧羊犬のときは軽く噛むことで動物をコントロールしていたこともあり、小型犬や子供など、自分よりも小さな生き物には噛むことで何かを伝えようとするときがあります。
幼い頃から噛み癖を修正していかなければ大変なことになるため、噛まれたときには「痛い!」と声を上げて不快感を示し、噛み癖が付かないよう子犬のときから注意していきましょう。
長時間の留守番は苦手
オーストラリアンシェパードは家族が大好きで、人との多くのスキンシップを必要とし、とても寂しがり屋です。そのため、長時間の留守番は不安や寂しさから問題行動を起こしてしまう可能性もあります。
長い留守番時は誰かに世話を依頼する他、留守番が多いようであれば兄弟のような存在となってくれるワンちゃんをもう1匹飼うのもいいでしょう。
留守番がストレスにならないよう工夫が必要です。
※タイミングによってはお迎えできるワンちゃんがいない場合もあります。