アメリカンブリー

ピットブルを家庭犬に改良したアメリカンブリーの魅力とは?犬種の歴史や性格は?人気の毛色や子犬の安い地域などをご紹介

アメリカンブリー

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闘犬で知られるピットブルを、家庭犬に改良した「アメリカンブリー」という犬種をご存知でしょうか。国内では名前を耳にすることも、実際に見かけることもあまりない犬種かと思います。今回は情報があまりないアメリカンブリーの魅力や歴史に迫ります。犬種の性格や人気の毛色、子犬の安い地域などもご紹介!

アメリカンブリーってどんな犬?

アメリカンブリーの魅力

  • 筋肉質な体が格好いい
  • 飼い主に忠実で愛情深い
  • 見かけによらず可愛らしい性格

ボディビルダーのようなムキムキの体が格好いいアメリカンブリー。アメリカで誕生した新しめの犬種です。離れた目が特徴的で、ブルドッグに似た顔つきをしています。

一見強面なアメリカンブリーですが、根は陽気で明るく、飼い主に対して愛情深い犬種です。甘えん坊な一面を見せたり、ひょうきんな様子で家族を楽しませたりと、時折見せるギャップにハマる人は多いといいます。

アメリカンブリーは体高が低く横に広いがっちり体型で、大きな頭が特徴的です。まだまだ歴史の浅い犬種なだけあって、基礎犬となったアメリカンピットブルテリアに似ている子がいます。“温厚なピットブル”と呼ばれるアメリカンブリーは、ピットブルに憧れを持つ愛犬家からも人気のある犬種です。

アメリカンブリーの歴史

アメリカンブリーはアメリカ原産の闘犬で、“最強の犬”としても知られる「アメリカンピットブルテリア(通称ピットブル)」を家庭犬用に改良した犬種です。アメリカンブリーの正式名称は「アメリカン・ピット・ブル・テリア・ブリータイプ 」といいます。

18世紀頃にはワンちゃん同士を闘わせるブラッドスポーツが裏社会で流行していました。見世物に用いるために作られたのがアメリカンブリーの基礎犬、ピットブルです。
やがて動物愛護法が広がり闘犬が禁止されると、ピットブルは牧場や農家などで使役犬として生活するようになります。しかし20世紀に入ると、自らに凶悪なイメージをつけるため、犯罪にピットブルを悪用する人々が現れます。
ピットブルは再び獰猛で危険な犬種としてのイメージが強くなっていったのです。

そこでピットブルの愛好家たちは、ピットブルから攻撃性や獰猛な素質を取り除こうとしてショータイプやブリー(家庭犬)タイプを生み出しました。
アメリカンブリーの歴史は浅く、純血種の犬種登録を行うジャパンケネルクラブ(JKC)やアメリカンケネルクラブ(AKC)にも正式な犬種としては未だ登録されていません。

アメリカンブリーの性格・性質

<3つのポイント>

  • 温厚
  • 服従心が高い
  • 明るく陽気

アメリカンブリーは温厚な性格が特長で、飼い主に対して高い忠誠心を持つ犬種です。子犬の頃からきちんとした訓練を行えば、飼い主への服従心を持った利口な子に育てることができます。

また、アメリカンブリーは基礎犬であるピットブルの性格を受け継ぎ、陽気で明るい性格の子が多いです。飼い主に対しての愛情は深く、飼い主が他のワンちゃんや人と仲良くしている姿を見るとやきもちを焼くこともあるほど。強面な容姿とは裏腹に、可愛らしい一面を持っている犬種です。

性質だけを見ると「しつけがしやすそう」とも思えますが、アメリカンブリーの飼育は闘犬の血筋を引いていること、強靭な体格であることなど犬種の性質全てを踏まえても、ワンちゃんの飼育が初めての人には向いていません。ワンちゃんの飼育経験が豊富な人で、さらに飼育が難しいとされるピットブルといった犬種の知識を持つ上級者に向いています。

アメリカンブリーの飼い方の注意点

アメリカンブリーは3種あるピットブルの中でも、最もたくましい体つきをしています。体力のある大人にも力負けしないパワーを持ち、強靭な顎は噛む力も強いです。誤って小さな子供や小型犬、他人に噛みつかないように注意が必要です。

どんなワンちゃんでも些細なことがきっかけとなり、本能に突き動かされることがあります。特に闘犬の血筋を引いているアメリカンブリーは、見慣れないワンちゃんや人に対して強い警戒心を抱くことがあるため、散歩の際には細心の注意が必要です。
ドッグランなど多くのワンちゃんや人が集まる場所には、日々の散歩などで十分な社会性を育んでから行くようにしましょう。

残念なことに、欧米ではアメリカンブリーの噛みつき事故が報告されています。被害を受けているのは抵抗力の低い子供が多いそう。アメリカンブリーは「格好いいから」「珍しいから」「温厚だから大丈夫」など、安易な気持ちで飼える犬種ではないということをもう一度理解する必要があります。

アメリカンブリーのお手入れ

アメリカンブリーの被毛は、生え変わりのある柔らかい下毛(アンダーコート)と、通年生えている硬くて太い上毛(オーバーコート)の二重構造(ダブルコート)になっています。春から夏にかけてと、秋から冬にかけて訪れる換毛期には大量に毛が抜けるため、獣毛ブラシで毎日ブラッシングを行いましょう。
皮膚の汚れが目立つ際は、ホットタオルで体を拭いてあげると喜びます。シャンプーは月に1度行いましょう。

アメリカンブリーには折れ耳と立ち耳の子がいますが、生まれたときは基本的に折れ耳です。闘犬として断耳されている子は立ち耳となっています。折れ耳の子は通気性が悪くなりやすいため、ブラッシングをする際に耳掃除も行いましょう。

アメリカンブリーにまつわる噂

★アメリカンブリーは温厚ではない子もいるって本当?

アメリカンブリーという犬種は歴史が浅く、全ての子が同じように温厚な性格ではないといわれ、ブリーダーや犬舎によって見た目や性格にバラつきがあります。温厚なアメリカンブリーを選ぶためには、購入先の犬舎にいるアメリカンブリーの性格を全体的に観察し、母親、父親、祖父母の性格なども調べるといいでしょう。

★アメリカンブリーは多頭飼いNGって本当?

アメリカンブリーは飼い主に対しては愛情深いですが、その他の人やワンちゃんとの付き合いがあまり上手ではありません。もちろん、固体差や子犬の頃にいかに社会性を育めるかにもよります。
2頭目、3頭目にアメリカンブリーを迎え入れる予定の方は、心を配りながらワンちゃん同士の関係作りをサポートしてあげるといいでしょう。その際、アメリカンブリーとのスキンシップ不足によるストレスには注意が必要です。

★アメリカンブリーは特定危険犬種って本当?

心苦しい話ではありますが、アメリカンブリーの基礎犬ピットブルは国によって特定危険犬種にも指定されており、所有や飼育を禁止しているところもあります。アメリカンブリーは国や自治体によって細かな取り締まりが異なるようです。

ただ、特定危険犬種といっても全ての固体が危険という訳ではありません。人や動物に危害を加えないようにしつけを行い、快適な生活環境をもたらしてあげることが人間の役目です。どんな犬種も愛情をもって育てるという強い信念を持ってワンちゃんを飼うことが大切です。

※タイミングによってはお迎えできるワンちゃんがいない場合もあります。