トイプードルのミニチュア版!希少なタイニープードルとは?性格・歴史・子犬の安い地域をご紹介
photo by 柿崎織絵ブリーダー
一時期ティーカップサイズの小さなプードルがブームとなりましたが、トイプードルとティーカッププードルの間には「タイニープードル」と呼ばれる犬種がいるのをご存知でしょうか。繁殖数も少なく中々見かけないタイニープードルとはどんなワンちゃんなのか、タイニープードルの歴史や性格、子犬の選び方や安い地域などをご紹介します。
目次
タイニープードルってどんな犬?
photo by 柿崎織絵ブリーダー
タイニープードルの魅力
- 室内や集合住宅でも飼いやすい超小型犬
- ぬいぐるみのように愛らしいルックスが魅力
- 愛情深く友好的で、子供や他の犬との暮らしにも馴染みやすい
トイプードルをさらに小さくしたタイニープードルは、プードルならではのぬいぐるみ感がさらに増した非常に愛らしいルックスが魅力です。
タイニープードルとトイプードルの違いですが、タイニープードルの方が小顔でマズルが短く、鼻・口・瞳など全体的にパーツが小さい、耳が上の方についているなど、似ているようで意外と異なる点も多いです。
そんなタイニープードルは無駄吠えも少なく、特徴的な小さな体は飼育するペットのサイズが設けられていることの多い集合住宅でも飼いやすい大きさです。また、愛情深く友好的なタイニープードルは、子供や他の犬とも上手に付き合ってくれるでしょう。
タイニープードルの歴史
タイニープードルは、トイプードルを繁殖する際にたまたま生まれた特別小さな(tiny)プードルを育種した歴史の浅い犬種で、アメリカで作出されたといわれています。
そんなタイニープードルは、実は正式な犬種ではないのです。犬の品種登録や標準を定める国際的な愛犬団体、ジャパンケネルクラブ(JKC)にも認定されていません。
プードルはスタンダード、ミディアム、ミニチュア、トイと4種のサイズがありますが、タイニープードルはトイプードルよりも一回り小さいサイズの犬となります。
タイニープードルの血統書には、トイプードルと記載され、あくまでもトイプードルの1種として見ているのです。
タイニープードルが分類されるプードルは、もともとヨーロッパ大陸全土に古くから生存していた歴史の古い犬種で、祖先犬はドイツから来た水中回収犬として知られています。
猟の他、地上で荷車を引いたりトリュフ犬として活躍したりと、さまざまな仕事を任されていた使役犬です。
使役犬として活躍する一方で、フランスの貴婦人達にとっては愛玩犬でもあったプードルは次第に様々なサイズが作出されていきます。
第二次世界大戦後にアメリカから日本へ小さなプードルが3頭輸入されたことを機に、国内でトイプードルの繁殖に火がつき、現在では小型犬トップクラスの人気を博しているのです。
タイニープードルの性格・性質
<3つのポイント>
- 賢明
- 友好的
- 甘えん坊
タイニープードルの体型や性質は、トイプードルとほとんど同じです。トイプードルはプードルの中でも最も賢いといわれる犬種としても知られています。
そんなトイプードルの遺伝子を受け継ぐタイニープードルは、賢明で飼い主に従順なため、しつけもしやすいでしょう。
人や動物に対しても友好的で、多頭飼いの家庭にも問題なく馴染むことができます。活動的で遊ぶことが大好きなため、子供とも仲良くできる犬種です。
プードルはサイズが小さくなればなるほど、甘えん坊でやんちゃな性格が際立ちます。
トイプードルよりもさらに小さなタイニープードルは、飼い主や家族にぴったりとくっついているのが大好きな甘えん坊です。密なスキンシップを必要とする犬種のため、留守番は苦手な子が多いでしょう。
遊んだりスキンシップをとったりと、飼い主と一緒に過ごすことが大好きなタイニープードルは、飼い主と一緒に運動を楽しむドッグスポーツなどにも向いています。
タイニープードルの飼い方の注意点
タイニープードルは体の大きさによって犬種が確定するため、生まれてすぐタイニープードルであるかどうかの明確な判断ができません。
体重や体高が安定してくる生後6か月頃になってみてはじめてタイニープードルであるか、またはさらに小さいティーカッププードルであるか、はたまたトイプードルであるかが決定します。
確実にタイニープードルを飼いたいという方の多くは、生後6か月にサイズが確定してから飼うことになるかと思いますが、生後6か月のプードルというと本格的なしつけがはじまる時期です。
タイニープードルはこの時期、生活環境の中で誰に従い自分はどんな地位であるかを確定させます。
賢く学習能力が高いタイニープードルは飼い主に忠実で、教えたことはどんどん吸収していきますが、しつけを曖昧にしてしまうと、賢さを活かして飼い主を利用し、自分が優位に立とうとすることもあります。
主従関係が逆転してしまわないよう、しつけには注意が必要です。甘えん坊なタイニープードルの要求に応えて可愛がることはもちろん良いことですが、甘やかしすぎには注意しましょう。
タイニープードルのお手入れ
タイニープードルは抜け毛が少ない犬種のため、部屋の掃除も楽です。ブラッシングを1日1回行い、毛玉を取り除きます。
カールした被毛は放っておくとどんどん伸びていくので、月に1度はトリミングを行いましょう。
毛量が多く、程よい硬さで形を整えやすい毛質をしたタイニープードルは、ヘアカットも楽しみのひとつです。
垂れ耳は通気性に欠けるため、耳掃除も週に1~2度行い清潔に保つようにしましょう。
タイニープードルにまつわる噂
タイニープードルは精神年齢が幼いって本当?
タイニープードルはトイプードルのように賢く明るい性格ではありますが、精神年齢が幼い子が多いです。
幼稚な一面は小さな体にマッチして、そんなところもご愛敬といいたいところですが、イタズラに拍車がかかったり、甘えん坊に磨きがかかって独占欲が強くなってしまったりしないように、メリハリをつけたしつけを行うことが大切です。
タイニープードルは虚弱体質って本当?
プードルの中で2番目に小さいタイニープードルは、その小さな見た目から体が弱く見えがちです。とはいっても他のサイズと寿命も変わりませんし、もともとプードルは長寿の犬種としても知られているため、虚弱体質ではないことは確かといえるでしょう。
ただし未熟児や虚弱児として生まれた場合は、健全な子犬と比べて体が弱いです。
また、小さな体のタイニープードルは衝突や転落などの怪我、運動や極端な気候による心拍数の上昇などで体に加わる衝撃や負担も大きくなります。
健康診断を定期的に受けるようにし、健康的な生活を送るようにしましょう。
タイニープードルは犬種として認められていないって本当?
タイニープードルはトイプードルを繁殖する際に、“たまたま”生まれた小さな子犬をきっかけに作出した犬種であるため、さまざまな国で繁殖されるようになった現在でも、成犬時にトイサイズまで成長する子や、ティーカップサイズで成長が止まる子もいます。
タイニープードルの子犬は繁殖経験の豊富なブリーダーにより、両親犬のサイズや出生体重から成犬時の大きさを推測して、タイニープードルであるかどうかの判断がされているのが現状です。
タイニープードルはだいたいの大きさが決まっていますが、確実にその大きさになるという正確性に欠けることが、正式な犬種として認められていない理由のひとつでもあります。
タイニープードルをお迎えしよう!
photo by 柿崎織絵ブリーダー
タイニープードルの基本データ
タイニープードルの大きさ | 23~27cm程 |
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タイニープードルの体重 | 2~3㎏程 |
平均寿命 | 12~14歳 |
原産国 | フランス |
タイニープードルの人気カラー
- ブラック
- ホワイト
- ブルー
- グレー
- ブラウン
- アプリコット
- クリーム
- シルバー
- レッド
タイニープードルが分類されているトイプードルの毛色は綺麗な一色毛が特徴です。プードルはもとはホワイトとブラックの単色のみだったとされていますが、育種が進むにつれて種類豊富な毛色が誕生しました。
一色毛といっても毛色には濃淡が出るため、固体それぞれで個性があります。トイ・プードルは面白いことに毛色によって性格もさまざまです。
ブラウン系の毛色をした子は好奇心旺盛で気が強いという特徴があり、人気のアプリコットやレッドの毛色は元気が良くやんちゃな子が多いです。性格を選ぶうえでも毛色は参考になります。
タイニープードルその他の特徴
タイニープードルは小柄ながら、抱いたときのしっかりとした体つきが特徴です。子犬を選ぶときは肋骨の骨格が分かる程の華奢な子ではなく、がっしりとした重みのある子を選びましょう。全体的に体重は2~3㎏と軽いため、何匹か抱き比べると体格の良さを判断しやすくなります。
また、小さな瞳はイキイキとしていてよく目が合うこと、元気良く動き回ったり近寄ってくる子も健やかな印です。
生後6か月頃にならないとサイズが確定しないタイニープードルですが、人気のある子犬は生後2~4カ月の幼齢期に飼い主が決まってしまうこともあります。
生後2ヵ月の体重から約3倍の体重が成犬の体重目安となりますので、「確実にタイニープードルが飼いたい」「サイズは確定前だけど、どうしても飼いたい子犬を見つけた」という方は、ブリーダーさんに体重を聞くなどして成犬時の体重を予想してみるのもおすすめです。
明確なサイズ規定や絶対的な繁殖方法が定まっていないタイニープードルは、食事や生活習慣、遺伝的なものによってトイ、またはティーカップサイズになってしまうこともあります。どんなサイズであれ愛情を持って生活を共にしていきましょう。
女の子、男の子、どっちが人気?
女の子・・・52%、男の子・・・48%
※ブリーダーナビしらべ
タイニープードルは温厚で人懐っこく、どんな環境でも馴染みやすいところが魅力です。
社会性が高いところや、賢くしつけやすいところは女の子、男の子どちらにも共通していえることですが、女の子の方が独立心が強く、しっかり者のため留守番も難なくこなすなど、飼い主が手を焼くことも少ない傾向にあります。
こうした理由もあってのことか、女の子の方がやや人気のようです。
男の子は女の子よりも甘えん坊で素直な性格の子が多く、飼い主への愛情も全身で表現してくれます。エネルギッシュなタイニープードルの男の子は、遊びたい盛りの子供がいる家庭などにもおすすめです。
ブリーダーからお迎え!タイニープードルの子犬が安い地域
1位 | 静岡県 | 12万円 |
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2位 | 山口県 | 14万9783円 |
3位 | 兵庫県 | 15万9080円 |
全国平均 | 24万6356円 |
※記事執筆時点のデータ
※ブリーダーナビしらべ
犬は多産型の動物としても知られており、1度の出産で平均6~10匹生みますが、タイニープードルは一度の出産でおよそ2~4匹と他の犬種に比べて少ないです。
ランキングの参考サイト、ブリーダーナビでもトイプードルの子犬が430匹程登録されているのに対し、タイニープードルの子犬は21匹程と、繁殖数が少ない希少な犬種であることが分かります。
タイニープードルの子犬は希少なだけに悪質な業者が販売している場合もあるため、信頼できるブリーダーから子犬を紹介してもらうのがおすすめです。
そんな希少価値の高いタイニープードルの子犬を、上位3位ではかなりお得な価格で買うことができるため、子犬をお探しの方は要チェックです。特に1位の静岡県は全国平均よりも10万円以上安い破格に驚きです。
※タイミングによってはお迎えできるワンちゃんがいない場合もあります。