クレオパトラも愛したサルーキ!犬種の歴史や魅力とは?性質・飼い方の注意点・毛色・子犬の安い地域などもご紹介
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スラリとした手足に美しい顔立ち、優美な容姿を持つ中東原産のサルーキ。多くの犬種の基礎となり、古くからこの地球に生息する最古の犬種として知られています。本記事では、神秘的でエキゾチックなサルーキの歴史や魅力、犬種の性質や飼い方、子犬についてご紹介します。
目次
サルーキってどんな犬?
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サルーキの魅力
- 神秘的で美しい
- もの静かでおとなしい
- 臭いが少ない
サルーキはスリムな体に細長い手足、楕円形の大きな瞳と垂れ耳が印象的です。どこか神秘的で優美な姿がこの犬種の大きな魅力。古代エジプト王国では貴族達と暮らし、クレオパトラも愛したことで知られています。
サルーキは鹿やうさぎなどを狩る“狩猟犬”として活躍していた長い歴史を持ちますが、攻撃的な様子は見られず、もの静かでおとなしい性格です。飼い主の機嫌をうかがい、人間のように気をつかう様子も見られるなど繊細な心を持ちます。
自立心が強く少し頑固なサルーキですが、飼い主に対しては甘えん坊な一面も覗かせます。
また、お手入れは難しくなく、臭いが少ないところも魅力です。
サルーキの歴史
紀元前2100年以上前から生息しているというサルーキは、現在飼育されている全犬種の中で最も古い犬種として知られています。テペ・ガウラというイラクの古代遺跡に最も古いとされるサルーキの彫刻が残されています。
サルーキはもともと古代人と共に暮らし、鹿狩りで活躍していました。やがて文明が生まれると鹿狩りが娯楽のひとつとなり、遊牧民や皇族達のペットとして飼われるようになります。
サルーキの原産地である中東では、宗教の関係でワンちゃんは「ネズミ以下の不浄の生物」とされていましたが、サルーキだけは特別だったようです。人々と昼夜を共にし、寝る場所も同じなど、サルーキは大切に飼われていました。
エジプト文明になると、サルーキは高貴な人々のみが飼育できるロイヤルペットとして名誉の象徴となります。「神に遣えし神聖な生き物」であったサルーキは、他国へ売買されることなく広い中東の地で大切に保存されました。
日本にはじめて輸入されたのは1969年。現在も日本国内でサルーキを目にすることは少なく、珍しい犬種です。
サルーキの性格・性質
<3つのポイント>
- 自立心がある
- 聡明
- 控えめ
サルーキはとても自立しており、自ら考え行動します。基本的には飼い主に対して忠実ですが、理解力が高く飼い主の指示をよく聞き分け、理に適わない指示には従わないこともある賢い犬種です。
また、サルーキは感情を表に出すことが少なく、内向的といわれています。家族以外の人に対しては控えめで、初対面の人には警戒心を抱くことも。ただし、神経質な一面や攻撃的な様子は見られません。もの静かでどこかよそよそしい様子がまた、サルーキの気高さを際立たせているようにも思えます。
そんな威厳のあるサルーキですが、走っているときの笑っているようにも見える活き活きとした表情が印象的です。スリムな体からは想像できないようなパワフルでエネルギッシュな走りはサルーキの魅力でもあります。身体能力が高いところも特徴です。
サルーキの飼い方の注意点
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サルーキは自由を好み、開放的な飼育環境を望みます。ゲージを嫌う子が多いため、室内での飼育もしくは柵を取り付けた広い庭のある環境でなければ飼育は難しいでしょう。
自由に動き回れるような充分な飼育環境でないとストレスが溜まってしまうため、サルーキを飼う際にはスペースの確保が重要となります。
また、サルーキは走るのが得意で、時速70㎞ほどで走ることもあるという俊足の持ち主です。さらに、遠くにいる獲物を視覚で捉え、疾走して捕まえるサイトハウンドという種の犬種であるため、うっかりリードを離してしまった際には、本能が働き凄まじい速さで走って行ってしまう可能性もあります。
体も大きく噛む力も強いため、噛まれた際には大怪我をすることも。道路への飛び出しや、ワンちゃん同士のトラブルなど、万が一の事故を防止するためにもリードをしっかりと持ち、行動を慎重に管理することが大切です。
サルーキのお手入れ
サルーキの被毛はロングコートとスムースコートの2種類。ロングコートには長い耳と尻尾にフェザリングという羽のような飾り毛が生えています。
被毛のお手入れは週に1回のブラッシングを基本とし、羽毛状で絡まりやすいフェザリング部分はこまめにブラッシングしてあげるといいでしょう。シャンプーは月に1回を目安に行います。
また、運動時や食事の際に長い耳が汚れやすいことから、耳をカバーできるワンちゃん用のスヌードをつける子も多くいますので、必要に応じて使用しましょう。
サルーキにまつわる噂
★サルーキはオオカミに最も近いって本当?
2004年にアメリカのサイエンス誌にて、DNA鑑定の結果サルーキが最も早くオオカミから別れたワンちゃんであることが分かったという記事が掲載されました。
サルーキは純血種としての歴史を7000年以上もさかのぼることができる古い犬種ですから、犬の祖先といわれるオオカミと近いつながりを持つことも不思議ではありません。
★サルーキは歌うって本当?
サルーキは「歌う犬」としても知られ、家族や群の絆を深めるために声を震わせて歌っているように高い声を出すことがあります。
長いあいだ留守番をして家族と離れていたときや、不安を感じたときなどに歌うことがあるようです。サルーキと厚い信頼関係を築くことができれば、この歌を聴くことができるでしょう。
★サルーキは室内と屋外で様子が全く異なるって本当?
サルーキは穏やかで落ち着きがあり、子供に対しても優しく一緒に遊ぶこともできますが、ひとりでまったりとくつろぐ静かな時間も好みます。室内では基本的に穏やかでいることが多く、とても優雅です。
しかし外に出ると一変し、グルグルと飼い主の回りを走り回るなどとても活発になり、無邪気な様子が見られます。運動が好きなことや、狩猟犬として活躍していたことから、屋外に行くと本能が働くのでしょう。こうしたギャップもサルーキの魅力です。
サルーキをお迎えしよう!
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サルーキの基本データ
サルーキの大きさ | 58~71㎝ |
---|---|
サルーキの体重 | 16~29kg |
平均寿命 | 12歳 |
原産国 | 中東 |
サルーキの人気カラー
- レッド
- クリーム
- ブラック&タン(ブラックをベースに眉毛や胸に茶色やベージュが入った毛色)
- トライカラー(ホワイト、ブラック、ブラウンなど3色の毛色)
- グリズル(黒系をベースに灰色や赤などが混ざった毛色)
中東の広い範囲に生息していたサルーキは、繁殖を繰り返す中でさまざまな大きさ、毛色が生まれました。毛色の種類が多いところは、サルーキの魅力でもあります。
そのため、サルーキの被毛はどんな色、どんな組み合わせでも許されますが、虎のような縞模様が特徴的なブリンドルという毛色は好ましくないそうです。
ミックス犬ってどう?
異なる純血種同士を交配させることで生まれるミックス犬。性格や容姿を予測しきれないところが楽しみであり、ミックス犬の魅力でもあります。国内ではサルーキ自体あまり見かけることがありませんが、サルーキのミックス犬にはどんな子がいるのでしょうか?今回、気になるミックス犬を1種見つけたのでご紹介します。
ボルーキ
サルーキ×ボルゾイ
長い手足にシュッとした顔立ちをボルゾイは、サルーキと見た目もよく似ています。ボルゾイとサルーキのミックスはかなり珍しいそうで、愛犬家達からも人気が高いです。両犬種共に視覚や走力が優れたサイトハウンドで、優れた身体能力が魅力。
珍しいミックス犬だけに犬種の情報が少ないところが難点ですが、毛色の種類は多く、サルーキよりも10cm大型なボルゾイまでは大きくならないといいます。
抜群のスタイルと存在感が魅力的なこの種の犬好きにはたまらないミックス犬のようです。
サルーキその他の特徴
サルーキはスリムな体が特徴的で、あばら骨が浮いて見えるほど細く、中には不安に思う人もいるかもしれません。しかし、あばら骨が浮いて見えるのは普通のことで、サルーキのスタンダードな体型です。
また、子犬を選ぶ際にはコロコロと太った健康的な子が好ましいといわれていますが、サルーキは子犬の頃からシュッとしています。大きさの割に体重も軽いため、体つきだけを見ると健康かな?と心配になる人もいるでしょう。
サルーキの子犬を選ぶときは「目が活き活きとしている」「活発・元気」「性格が良い」など、見た目以外の部分もよく観察しながら選びます。
その他、親犬の遺伝性の病気や両親の性格なども参考にしながら子犬を選びましょう。
女の子と男の子どちらが人気?
女の子・・・43%、男の子・・・57%
※ブリーダーナビの犬種別検索数より
性別ごとの人気度は、やや男の子が上回っています。サルーキは男の子の方が体が大きく迫力があります。女の子は男の子よりも目元が色っぽく、サルーキならではのエレガントさが増してとても神秘的です。
データ上では極端な偏りはないため、性別で迷ったときには固体の性格や容姿なども踏まえて好みで選ぶといいでしょう。
ブリーダーからお迎え!サルーキの子犬が安い地域トップ3
1位 | 埼玉県 | 14万円 |
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2位 | 岡山県 | 18万3,333円 |
3位 | 鹿児島県 | 19万8,000円 |
全国平均 | 16万8,486円 |
※ブリーダーナビしらべ
エジプト王家やクレオパトラが愛した犬、アラーの神の遣いとされるサルーキとなると、「さぞお高いのでは?」と高貴なイメージを持っている人もいるでしょう。しかし、データを見ると意外な結果に。特に安い地域トップ3はどこも20万円をきっています。
気高いイメージがあり、決して飼いやすい犬種ではないことから憧れのままで止まっている人もいるかもしれません。そんな人もぜひ、このランキングを参考にサルーキの子犬を探してみてはいかがでしょうか。