愛嬌たっぷりでかわいいパグの飼い方って?性格・しつけ・お値段などを紹介
パグは初心者でもしつけやすい犬種と言われています。それはパグの性格によるところが大きいかもしれません。ただ、甘やかし過ぎるとワガママに育ってしまう可能性もあります。本記事では性格や飼い方に加えて、病気や子犬のお値段などについてもご紹介します。
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目次
パグの基本データ
パグの大きさ | 25~28cm |
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パグの体重 | 6~8kg |
平均寿命 | 10年以上 |
原産国 | 中国 |
「ブサかわ」の愛称で親しまれているパグ。顔に刻まれた深いシワや少し困ったような愛くるしい表情は、見れば見るほど虜になっていきます。そんなパグの平均体重は6~8kgと小柄ですので、マンションでも気兼ねなく飼育できるでしょう。また、平均寿命は10年以上となっていますが、中には19年も生きたパグがいるそうです。
愛嬌のある表情が魅力!パグの歴史とは
顔にあるシワや大きな目、困っているような表情がかわいいパグ。
この犬種はかなり古い歴史を持つと言われているため、ハッキリとしたルーツは分かっていません。ただ、紀元前600年頃にはすでに存在していたのではないかと言われています。また、当時のパグは「魔除け」として中国の皇室で大切に飼育されていたそうです。
その後、1602~1700年代末には「オランダ東インド会社」を介して中国からヨーロッパへ渡ります。特にオランダ王室での人気が高く、王の肖像画にも描かれるほど寵愛されていたようです。オランダだけでなく、イギリスやアメリカにもパグの魅力が広まり、世界中で愛される犬種となりました。現在もその人気は安定しており、衰えることを知りません。
素直だけど頑固な一面もある?パグの気になる性格について
パグは愛嬌があって社交的な性格をしています。また、利口でしつけがしやすい素直な性格も兼ね備えており、ペットとしては文句なしでしょう。しかし、その一方でプライドが高く頑固な一面を覗かせることもありますので注意が必要です。
ここでは、パグをお迎えする前に知っておきたい性格についてご紹介します。
ペットとしては理想的な犬種!利口で素直なパグ
パグはとても利口な犬種のため、家庭に迎えるパートナーとしては理想的だと言えます。また、飼い主の言葉にもしっかり耳を傾ける素直さが備わっていますので、基本的なしつけはすぐに覚えてくれるでしょう。
さらに、パグは空気を読むことができます。飼い主の態度や表情を敏感に読み取り、その状況に合った行動を起こすことが可能です。
愛嬌があって遊び好き!陽気で社交的な性格
パグは、とても陽気で明るい性格をしています。飼い主や家族に明るく振舞うのはもちろん、初対面の相手にもフレンドリーに接することができます。誰に対しても社交的な態度を取れるため、散歩中やドッグランで出会った人・ワンちゃんとも仲良くなれるでしょう。
ただ、人懐こくて吠えることも少ないため、番犬には向いていません。
静かで落ち着きがある!室内飼いをするならパグがおすすめ
外出先では陽気で元気いっぱいなパグですが、家の中では静かに過ごします。落ち着きがあってのんびりしていますので、室内飼育できるワンちゃんをお探しの方におすすめです。
また、攻撃性は皆無に近いため、小さな子どもがいる家庭でも安心して飼育できるでしょう。
甘やかしすぎると頑固でプライドが高い性格になることも
パグには独立心があるため、自分の意思を意地でも通そうとするところがあります。また、子犬の頃から過度な甘やかしを行うと、より頑固でプライドが高い子になってしまいます。
頑固だからといって攻撃性が出てくるわけではありませんが、聞き分けの良い子に育てるためにも小さな頃から根気よくしつけを行うことが大切です。
パグは飼いやすい?飼い方のポイントや注意点とは
パグは落ち着きがある犬種ですので、比較的飼育しやすいと言われています。また、攻撃性もないため、小さな子どもがいる家庭でも問題なく飼えるでしょう。ただ、暑さや寒さに弱い犬種ですので、室温管理が重要です。また、パグが怪我をしないように室内環境を整えなければなりません。
ここでは、そんなパグの飼い方についてご紹介します。
体温調節が苦手なパグには室温管理が欠かせない
パグは体温調節が苦手なため、暑さや寒さに弱いです。そのため、パグをお迎えしたら必ず室内で飼育し、温度管理を徹底しましょう。
特に夏場は熱中症の恐れがあるため、室内でエアコンを効かせて快適な温度を保ってください。室温は26~28度が適温だとされています。また、冬場も暖房器具を使用して26~28度をキープしましょう。
適度な運動で肥満防止
パグは空気を吸っているだけでも太ると言われるほど、肥満になりやすい犬種です。そのため、毎日適度な運動を行いましょう。ただ、過度な運動は体に悪影響を及ぼしますので、毎日20~30分ほどの散歩を1日2回行うことが理想です。なお、パグは暑さや寒さに弱いため、散歩の時間帯は季節に合わせて変えましょう。
食欲旺盛なパグは食事量に注意
パグは食欲旺盛ですので、与えられたら与えられただけ食べてしまいます。必要以上に与えすぎると太ってしまうため、ご飯は愛犬に適した量だけ与えるようにしましょう。ご飯の量が適切かどうかは、便の硬さに現れます。柔らかい便が続く場合は与え過ぎ、逆に硬い便が続く場合は少な過ぎだとされています。
また、パグは早食いの子が多い傾向にありますので、早食い防止食器を使ってゆっくり食べさせましょう。
褒めると伸びる!パグのしつけ方法について
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パグのしつけは子犬の頃から行いましょう。しつけを行わずに甘やかしてしまうと、わがままな性格になってしまいます。そのため、小さな頃から主従関係をはっきりさせ、お互いの信頼を築くことが大切です。
また、パグは褒めると伸びるタイプの犬種ですので、しつけの際は「褒め」の割合を多めに入れるようにしてください。ただ、悪いことをしたときはきちんと叱ることが重要です。静かに低い声で「ダメ」「いけない」などと叱りましょう。このとき、あまりにも厳しく叱ってしまうと拗ねてしまいますので、注意してください。
また、パグ自身がしつけに乗り気でない場合は無理強いせず、気分転換を挟んであげましょう。
トイレのしつけ
パグにトイレを教える際は、おやつやおもちゃなどを使ってトイレまで誘導する方法がおすすめです。ただ、おやつを与えすぎると肥満になるため、低カロリーのものを少量だけ与えるようにしてください。
トイレに誘導できたら、「ワンツー」「トイレ」などの言葉を繰り返し投げかけてあげましょう。こうすることで排泄と言葉が結びつき、最終的には「ワンツー」という言葉を聞いただけでトイレできるようになります。
また、トイレにはメッシュを付け、シーツを噛んで遊ばないように工夫しておきましょう。
吠え癖のしつけ
パグは甘えん坊な性格をしているため、飼い主の気を引こうとして吠えることがあります。また、飼い主が他の人やワンちゃんに構っていると、やきもちを焼いて吠えることも。このようにパグは愛情を求めて吠えることが多いです。
そのため、吠え癖の解決法としてはスキンシップを多くとってあげることが有効的でしょう。パグが寂しさを感じないよう、たくさん構ってあげてください。
噛み癖のしつけ
小型犬とはいえ、パグは顎の力が強く、本気で噛まれると怪我をしてしまいます。そのため、子犬の頃から噛み癖のしつけを行いましょう。
しつけの際は「どうして噛むのか」その原因を探ることが重要です。子犬の頃であれば、歯の生え変わりによって生じるむず痒さや、遊びの延長線上で噛むことが多いとされています。
もし手や足などを噛んできたら、「痛い」「ダメ」などと低い声で言い放ちましょう。また、遊びの最中に噛んできた場合は、その遊びを一旦中断してください。
※タイミングによってはお迎えできるワンちゃんがいない場合もあります。