ペキニーズの飼い方

ペキニーズの飼い方!飼育環境・被毛の手入れ方法・定期的な5つのケア

ユニークかつ高貴な風貌を持つペキニーズ。ゴージャスな被毛は抜け毛が多く、飼うには少し手がかかるようです。しかし、その独特な容姿がかわいすぎると、飼ってみたい人は多いのでは?今回は、ペキニーズの飼育環境やお手入れ方法など、気になる飼い方をご紹介します!

ペキニーズ

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ペキニーズに適した飼育環境・飼い方

古くから愛玩犬として飼われてきたペキニーズですが、その割には飼い主にベタベタされるのが苦手なようです。とはいえ、生活環境は家族と共に過ごす室内が理想的。その理由はペキニーズの健康を考慮してのこと!
まずは、ペキニーズに適した飼育環境や、どんなことに気をつければいいのか、飼い方を確認していきましょう。

健康のためにも室内飼いが理想

ペキニーズは健康のためにも、室内飼いを行いましょう。

ペキニーズの体はふさふさの被毛に覆われているほか、鼻の短い短頭種のワンちゃんであることから、高温多湿な環境が苦手です。

通常、ワンちゃんはハァハァと舌を出して呼吸を行うことで体温調整を行いますが、短頭種であるペキニーズの場合は、鼻が短いうえに口腔内の面積も狭くなっています。
そのため、体の熱気を呼気として吐き出すことが得意ではなく、暑さに弱く熱中症にかかりやすいのです。

夏場はクーラーで室温を快適に調整してあげる必要があります。

季節に合った温度管理を!

ペキニーズが苦手とする夏場は、室温を25℃前後に保つようにし、多湿にも注意してくださいね。冷感マットなどを備えておくと、万が一停電や故障などでエアコンが使えなくなったときにも安心です。

また、冬場も同じくヒーターやエアコンを使って快適な温度を保ってあげましょう。冷気は床に溜まりやすいため、床に近い位置で生活しているワンちゃんは寒さにも敏感です。

体を震えわせている、体が縮こまっているなど、寒がっている様子はないか確認しながら、人が快適に過ごせる温度に調整しながら様子を見るといいでしょう。寒さ対策にはペット用ヒーターもおすすめです。

ただし、ホットカーペットやヒーターなどは大変便利ですが、温めすぎると被毛のダメージになったり、静電気を起こして毛が絡まったりしてしまうこともありますので、温めすぎには注意しましょう。

床材・段差・家具の配置に気を付ける

自由気ままで一人の時間を大切にするペキニーズは、基本的に穏やかな犬種ですが、子犬の頃は好奇心旺盛でさまざまなことに興味を示します。

周囲に媚びず、プライドが高いことでも有名な犬種のため、ときに自分の意志を強く前面に出し、攻撃的になることもあるでしょう。ストレスから家の物にイタズラしてしまうこともあります。

そのため、手の届く範囲に壊れやすいものや割れやすいものを置かないようにし、誤飲誤植にも気をつけましょう。

また、家族の大事な物や家具、食料などに触れないようにするためにも、日頃からサークルで生活する習慣をつけるのもおすすめです。
食事スペースやくつろげる環境をサークル内に整え、ペキニーズにとって居心地の良いパーソナルスペースを作ります。

また、家のフローリングは滑りにくいものに変えましょう。ラグやペット用のマットなどを敷くのも良いですし、ペットが生活するに適した床にコーティングしてくれるサービスなどもあります。その際、ペキニーズは抜け毛が多いため、床材は掃除しやすいものを選びましょう。

基本的に室内で生活する犬種ですので、関節への負担を減らしてあげることが健康につながりますよ。
階段やソファなど、段差により怪我の恐れがある場所にはクッションなどを置いて怪我を防止しましょう。

長時間の運動は不要?ペキニーズの散歩の頻度

ペキニーズ

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マイペースで一人遊びが好きなペキニーズは、長時間の散歩が苦手です。また、そこまで運動量を確保しなくてもいい犬種であるため、散歩の頻度や運動量には少し気を使ってあげましょう。とはいえ、毎日の散歩は欠かせませんよ。その理由や散歩の目安、散歩時の注意点などを確認していきましょう。

外気浴や社会化を目的に適度な散歩を!

もともと室内遊びだけでも十分なペキニーズは、長時間の運動を必要としません。

ただ、頑固な一面を持つペキニーズにとって、外に出てさまざまな刺激を受けることはとても大切です。車やバイクのエンジン音にサイレンの音、子どもがはしゃぐ大きな声や、他のワンちゃんや知らない人との触れ合いなど。
あらゆる刺激を受けることで社会性を育んでいきます。

散歩は外気浴や日光浴にもなるほか、運動不足による肥満の防止、ストレス解消にもなります。朝晩2回、1回10~15分程度でいいので散歩に行きましょう。
また、夏場は早朝や夕方などに散歩に出かけ、熱中症に気を付けることも大切です。

ペキニーズのお手入れは大変?ブラッシングや抜け毛について

ペキニーズは体を覆う長くてふさふさの被毛が特徴的ですよね。気高くエレガントで、とても素敵なチャームポイントではありますが、抜け毛が多く被毛のお手入れに悩む飼い主は多いようです。
ここでは、ペキニーズの被毛の特徴や抜け毛の量について、お手入れの方法などを確認していきましょう。

毎日のブラッシングと定期的なシャンプー・トリミングで被毛のケア

ペキニーズは春と秋の換毛期に毛が大量に抜け落ちる「ダブルコート」の犬種です。

ダブルコートの被毛はアンダーコート(下毛)とオーバーコート(上毛)の2層になって生えていますが、ペキニーズはアンダーコートの量がもともと多いといわれています。
換毛期に抜け落ちるのはアンダーコートのため、抜け毛の量がとにかく多いのです。

特に換毛期は抜け毛の量が増えるため、ブラッシングを毎日行う必要があります。

ブラッシングの手順としては・・・

  • 濡れタオルで体を拭いて汚れをとる
  • ピンブラシで毛をとく(毛先のホコリや汚れからとる)
  • 全体を丁寧にとかす
  • 毛を少量の束にして持ち、コームで抜け毛と取り除いていく
  • 獣毛ブラシで毛並みを整える

ペキニーズの被毛は床につくほど伸びるため、定期的なトリミングも行うといいでしょう。伸ばし続けると毛玉や皮膚トラブルの原因にもなるため、注意が必要です。

また、被毛や皮膚にベタつきが見られるようになったら、シャンプーのサインです。シャンプーは抜け毛対策にも効果的なため、定期的に行いましょう。

シャンプーの手順としては・・・

  • シャンプー前にブラッシングする(皮膚や被毛の汚れを浮かすため)
  • お尻から徐々にシャワーをかけて濡らしていく(38℃程が目安)
  • お尻の方からシャンプーする
  • 高い位置にある頭から流す
  • タオルドライで水気をとり、ドライヤーでしっかり乾かす

皮膚や被毛が十分に乾いていないと雑菌が繁殖する原因になります。毛量も多く長さもあるペキニーズの被毛は乾かすのも大変ですが、きちんとドライしてあげましょう。

ペキニーズに必要な日頃のお手入れ5つ

ペキニーズを飼うには、ブラッシングやシャンプー以外にも、日頃から行う必要のあるお手入れが5つあります。ひとつひとつ方法や頻度を確認していきましょう。

肛門腺絞り

肛門腺絞りは、ワンちゃんの肛門周辺に溜まる分泌液を絞り出してあげるもので、月に1回行いたいお手入れです。肛門を舐めたり、尻尾を追ったり、お尻を床にこすりつけたりしているときは分泌液が溜まっている可能性大です。

手順としては・・・
  • 片方の手で尻尾の付け根をつかみ持ち上げる
  • もう片方の手は、時計でいう4時と8時の位置を目安に肛門に指を添える
  • 肛門よりも指1本分くらい奥を優しく揉む
  • 肛門を下から上に絞り上げるようにして分泌液を出す
  • 洗い流すか、ウェットティッシュで拭き取る

分泌液は臭いが強く、飛び散ると落ちにくいため、すぐに洗い流せるお風呂場で行うと安心です。うまくできるか不安な方は、トリマーや獣医師に依頼するといいでしょう。

爪切り

室内で過ごすことの多いペキニーズは散歩で自然と爪が削れることも少ないため、床を歩く際にカチカチと爪の音がしたら、爪切りをするサインです。

手順としては・・・
  • ワンちゃん用の爪切り(ギロチン式)と止血剤を用意する
  • まずは地面に触れている部分だけでもカットする
  • 慣れてきたら爪をよく観察し、血管を切らないよう伸びて乾燥した部分のみカットする
  • やすりで切り口をなめらかにする

ペキニーズのような小型犬は、片手をお腹に回して抱っこしてあげると落ち着いて切らせてくれるといいます。また、子犬の頃から手足を持たれることに慣れてもらうといいでしょう。
はじめてで不安な場合は、トリマーや獣医師に依頼してやり方を見せてもらうと安心です。

耳掃除

頻繁に掃除する必要はありませんが、ワンちゃんは外耳炎にかかりやすいといわれていますので、日頃から臭い、耳垢の量や色、皮膚の状態などをチェックしましょう。耳掃除は週に1回を目安に行います。

手順としては・・・
  • 柔らかいガーゼやコットンにイヤークリーナーを染み込ませる
  • 耳介をこすらないように浮き出た汚れを優しく拭きとる
  • 天然成分のクリーナーを使うとより安心

私たち人間が行うように、綿棒で奥まで掃除するのは耳を傷つけるため止めましょう。掃除しているのに臭いが強い、耳垢が出るなど異常がある場合は、早めに動物病院を受診してください。

目のお手入れ

大きな瞳を持つペキニーズは目にホコリやゴミが入りやすく、自然と涙が多くなります。そのため、涙の成分で皮膚が変色してしまう涙やけや、目やにが出やすくなるため、目のトラブルが心配です。日頃から目の状態をチェックし、涙やけや目やにはこまめにお手入れしてあげましょう。

手順としては・・・
  • ワンちゃん、飼い主共に姿勢を安定させ、誤って目を傷つけないようにする
  • 濡れたガーゼなどを使って、目やにや汚れをふやかし優しく拭き取る
  • 取りにくい細かな目やには、綿棒で慎重に取り除く

涙はそのままにしておくとシワの部分に溜まり、皮膚炎を引き起こすこともあるため注意が必要です。

歯磨き

歯周病など歯のトラブルを起こしやすいワンちゃんにとって、歯磨きはとても大切な習慣です。頑固なペキニーズは一度嫌な経験をしてしまうと、頑なに嫌がるようになります。子犬の頃から少しずつ時間をかけて歯磨きを習慣化していきましょう。

手順としては・・・
  • 顔や口周りを触られることに慣れてもらう、少しずつ時間を触る長くする
  • 唇を優しくめくってみる、前歯に触れてみる
  • 奥歯に触れてみる
  • 慣れてきたらガーゼで拭き取り磨きをする
  • 歯ブラシを見せる、歯ブラシそのものに慣れてもらう
  • 前歯から磨いてみる、慣れてきたら奥歯を磨く
  • 歯の裏側も磨けるように練習する

口元を触らせてくれたら褒める、おやつをあげるなどして練習を積み重ねるのがおすすめです。歯磨きの練習後にペキニーズが喜ぶ遊びや散歩を行い、歯磨きの後に良いことがあると学習させるのも有効ですよ。

まとめ

ペキニーズ

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ペキニーズは健康を維持するためにも、温度管理をしっかりと行った室内で飼うのが理想的です。怪我をしないように生活環境を整えてあげましょう。

多くの運動量を必要としない犬種ですが、健康や社会経験を積むためにも少しの散歩がとても大切ですよ。抜け毛が多い犬種なので、ブラッシングはこまめに行い、耳掃除や歯磨きなど、日頃から行うケアについても事前に確認しておきましょう。

近くに不安なことを相談できるペットサロンや動物病院があると安心ですよ。

ペキニーズについて詳しく知りたい方はこちらから

※タイミングによってはお迎えできるワンちゃんがいない場合もあります。