トイプードルより1回り大きいサイズのミニチュアプードルってどんな犬?人気のカラーは?安く迎えられる地域は?
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クルクルとした巻き毛に潤んだ瞳が特徴のミニチュアプードル。愛らしい見た目と利口さを兼ね備え、世界でも高い人気を誇る犬種です。ここでは、そんなミニチュアプードルの魅力や歴史、販売価格などをご紹介いたします。
目次
ミニチュアプードルってどんな犬?
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ミニチュアプードルの魅力
- 様々なカットが楽しめる被毛
- 全犬種の中でも群を抜く利口さ
- 愛情深い性格
小さな顔につぶらな瞳が特徴のミニチュアプードル。この犬種の魅力といえば、やはりくるりとカールした被毛でしょう。被毛には強いウェーブがかかっており、非常に優雅な印象を受けます。
この自慢の被毛は量が多いため、様々なカットスタイルを楽しめます。スタイルはテディベアカットやライオンカット、サマーカットなどバリエーション豊富。その中から、愛犬に似合うカットスタイルを探すのも楽しみの1つです。
また、利口なこともミニチュアプードルも魅力でしょう。全犬種の中で2番目に頭が良いと言われており、その頭脳を活かして警察犬やサーカス犬として活躍している子もいます。さらに、従順な性格を併せ持っているため、非常にしつけがしやすいです。
そして、愛情深い性格もミニチュアプードルの魅力です。家族や飼い主に対しては体全体を使って愛情を示し、ぴったりと寄り添ったり、後ろをついて来たりすることも珍しくありません。驚くほど素直に愛情を表現してくれますので、こちらも撫でてあげたり、声をかけたりして応えてあげましょう。
ミニチュアプードルの歴史
ミニチュアプードルの元となったプードルは、原産国を特定するのが困難だと言われるほど古くから存在している犬種です。一説によると、ヨーロッパ全域に生息していたそうですが、今のところフランスが原産国であるという説が濃厚なようです。
祖先犬となったのは、水辺の猟を得意とするドイツ原産のワンちゃんだと言われており、かつてはプードルも祖先犬と同じ猟犬として活躍していました。しかし、16世紀に入るとフランスの上流貴族から“ペット”として愛されるようになります。
このことをきっかけにプードルはペットとして最適なサイズへと改良され、17世紀にはミディアム・ミニチュア・トイ、すべてのバラエティが作り出されたと言います。その後、徐々に世界へと広まっていったプードルは、その愛らしい容姿と全犬種の中でもトップクラスを誇る頭脳で数多くの人を虜にしています。
現在日本では、ミニチュアプードルよりワンサイズ小さいトイプードルが人気を博しています。日本最大級の畜犬団体「ジャパンケネルクラブ」の調査によると、ここ数年はトイプードルが飼育頭数ランキングで1位をキープし続けているのだとか。
ところが、ミニチュアプードルは国内でたった150頭ほどしか飼育されておらず、プードル4種の中で最も数が少ないのです。かなりレアなサイズでペットショップにはなかなか出回ることがないため、お迎えする際はブリーダーからとなるでしょう。
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ミニチュアプードルの性格・性質
<3つのポイント>
- フレンドリー
- 陽気
- 好奇心旺盛
ミニチュアプードルは非常にフレンドリーな性格をしているため、初対面の人・ワンちゃんとも仲良くできます。また、誰にでも愛想良く接することが可能ですので、どんな家庭にでも上手く馴染めます。子どもがいても、先住犬がいても、その持ち前のフレンドリーさを活かして、すぐに仲良くなれるでしょう。
また陽気で誰とでも仲良くなれるため、お友達をたくさん作ることができます。ワンちゃん同士がお友達になると、自然と飼い主さん同士でも交流が始まりますので、ジャックラッセルテリアを通じて“友達の輪”が広げることができます。
そんなミニチュアプードルは、かなり好奇心旺盛な性格をしています。そのため、初めての環境に置かれても物おじすることなく、むしろ興味津々で辺りを探索し始めます。また、自分の知らないことを積極的に知ろうとする子が多いため、色々な場所へ連れて行って社会勉強をさせてあげましょう。たくさんの経験を積み重ねることで、社交性のある子へと成長します。
ミニチュアプードルのお手入れ
ミニチュアプードルを含むプードル種は、抜け毛が少ないことで有名です。でも、毛が絡まりやすいという特徴があるため、ブラッシングは毎日行わなければなりません。ブラッシングを怠ってしまうと、体の至るところに毛玉ができてしまいますので、こまめにケアしましょう。
また、ブラッシングに加えて月に1度カットを行ってください。ミニチュアプードルの毛は放置しておくと伸び続けますので、定期的にカットして切りそろえる必要があるのです。プードル種のカットスタイルは愛らしいスタイルから個性的なものまで、バリエーション豊富に存在しています。その中から愛犬に合ったものを選んであげてください。
ミニチュアプードルの飼い方の注意点
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ミニチュアプードルは猟犬として活躍していた活発な犬種なため、毎日散歩を行って体力を発散させる必要があります。散歩は1日2回、各30分前後が理想です。散歩だけでは物足りない場合もありますので、週に1回はプールや海で泳がせたり、ドッグランで思う存分走らせたりしてあげると良いでしょう。
また、ミニチュアプードルは時々いたずらっ子な一面を覗かせます。特に飼い主が留守にしている間は、ゴミ箱を倒したり、家具を噛んだりして家中を荒らします。だからといって、頭ごなしに叱るのはNGです。
過ぎたことを叱られても、ミニチュアプードルはどうして飼い主が怒っているのか理解できません。むしろ、構ってくれて嬉しいと思っているのです。また、この経験を積み重ねると、頭の良いミニチュアプードルは家を荒らせば飼い主が構ってくれると学習してしまいます。一度学んでしまうとイタズラが加速しますので、叱るよりイタズラをされない部屋作りを心がけましょう。
ミニチュアプードルにまつわる噂
★プードル種の中で最も飼育頭数が少ないのはミニチュアプードルって本当?
この噂は本当です。ジャパンケネルクラブが調査した「犬種別犬籍登録頭数」によると、プードル種の中で飼育頭数が最も多いのはトイプードル(7万4158頭)で、次にスタンダードプードル(681頭)、その次がミディアムプードル(161頭)、そしてミニチュアプードル(149頭)という結果になっています。
そのため、ペットショップでもなかなか見かけることがありません。
★ミニチュアプードルは骨折しやすいって本当?
サイズに関わらず、プードルは骨折の多い犬種として有名です。普段は毛に覆われて見えないのですが、実はプードルの脚は非常に華奢で、高い場所から飛び降りると簡単に骨が折れてしまいます。そのため、ソファーやテーブルなど高低差のある場所には登らせないようにしましょう。
★ミニチュアプードルは運動神経抜群って本当?
ミニチュアプードルを含むプードル種は、非常に運動神経が良いです。動きも身軽ですし、脚も早いです。この運動神経の良さを活かし、ドッグスポーツで活躍する子も大勢存在しています。
ドッグスポーツには様々な種目がありますが、ミニチュアプードルは「アジリティ」と呼ばれる競技を得意としています。アジリティとはコースに用意されたトンネルやハードルを超えていく、いわば障害物レースのような競技です。ワンちゃんだけでなく飼い主も全速力で走らなくてはいけないハードなスポーツではありますが、練習を重ねれば重ねるほど固い絆で結ばれていきます。
※タイミングによってはお迎えできるワンちゃんがいない場合もあります。