テリア種の中で最も古いアイリッシュテリアの性格・飼い方・病気などをご紹介
すらりとした体つきをしているアイリッシュテリアは、テリア種の中で最も古い犬種の一つといわれています。テリア種だけに活気があって気が強い一面のある犬種です。
そんなアイリッシュテリアについて、性格や飼い方などをご紹介します。
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目次
アイリッシュテリアの基本データ
アイリッシュテリアの大きさ | 46~48cm |
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アイリッシュテリアの体重 | 11~12kg |
平均寿命 | 12~15年 |
原産国 | アイルランド |
古い歴史を持つアイリッシュテリア
アイリッシュテリアのルーツは定かではありませんが、テリア種の中でも一番古い犬種といわれています。古くからカワウソやキツネの小型害獣の駆除や番犬として活躍していたようです。
第一次、第二次世界大戦では軍用犬として、情報の伝達や監視をする役割を果たしていました。飼い主に忠実で理解力に優れ、勇敢な性格をしていたので、軍用犬として重宝されたという歴史的なエピソードも伝えられています。
アイリッシュテリアはレッドの被毛が特徴的ですが、毛色が固定される前まではブラック&タンやブリンドルも存在していました。19世紀末頃にはレッドの被毛に統一され、その後イギリスやアメリカで人気を集めていったようです。
怖いもの知らず?アイリッシュテリアの性格
アイリッシュテリアの性格は、怖いもの知らずといわれています。毛色も相まって「レッドデビル」とも呼ばれるほど、タフで勇敢に立ち向かう姿が特徴です。
理解力と記憶力も優れ、飼い主に忠実なところも魅力の一つです。遊ぶことも大好きで、小さい子どもとも仲良くできる可愛らしい一面もあります。
ただし、知らない人やワンちゃん、小動物に対して攻撃的になることがあるので注意しなければなりません。駆除犬として活躍していただけあって、動く物を咬むこともあるので気を付けましょう。
アイリッシュテリアの飼い方としつけのポイント
アイリッシュテリアはエネルギッシュなので運動が欠かせません。気性が荒い犬種でもあるので、子犬の頃からのしつけも重要です。
ここでは、アイリッシュテリアの飼育方法やしつけのポイントなどご紹介します。
室内飼いが理想的!運動は必要不可欠
信頼関係を築くためにも、家族を近くに感じられる室内で飼育することがおすすめです。ただし、十分なスペースがないとストレスとなってしまうので、アイリッシュテリアが自由に動き回れるよう工夫する必要があります。室外で飼育する場合はジャンプ力が高いので、脱走を防ぐためにも塀の近くでは飼わないようにしてください。
また、アイリッシュテリアは、狩猟能力が高く、運動や知的好奇心に不満を感じていると攻撃的になる場合があります。毎日1時間程度は散歩を行い、他にもゲームを取り入れて遊ぶと喜ぶでしょう。
主従関係を築き、褒めてしつける
アイリッシュテリアは、飼い主には忠実で、理解力と記憶力が優れている犬種です。そのため、甘やかさせ過ぎず小さい頃から主従関係をしっかり築くことがしつけのポイントとなります。
記憶力がいいので、良いことも悪いこともよく覚えています。叱られて怖い思いをすると、そのことを忘れることがないので、しつけは褒めて伸ばすようにしましょう。飼い主が喜んだ経験から進んで従うようになるはずです。
また、アイリッシュテリアは、気が強く狩猟本能から噛みついたり追いかけたりすることがあります。それを制止できるようしつけておくことも大切です。
毛色は何種類?お手入れ方法は?
赤みがかった毛色が基本
- レッド
- レッド・ウィートン
- イエロー・レッド
毛色はレッドの被毛に固定させた歴史もあり、赤みがあり単色のカラーが基本です。胸にホワイトの小斑が現れることもあります。
抜け毛は少ない?定期的にブラッシングとトリミングを
アイリッシュテリアは短毛で少し硬めの密集したワイヤーコートの被毛をしています。抜け毛は少なめですが、1週間に2回程度はブラッシングをしてあげましょう。
また、比較的に被毛が伸びるスピードが早いので、年に2~3回はトリミングをする必要があります。口周りは被毛が長くなっているので、汚れたときは拭いて綺麗にしてあげましょう。
※タイミングによってはお迎えできるワンちゃんがいない場合もあります。