ブービエデフランダース

パトラッシュのモデル犬?ブービエデフランダースの性格や飼い方とは

ブービエデフランダースは、フランダースの犬に登場する「パトラッシュ」のモデルとなったワンちゃんです。しかし、日本では見かけることが少なく、名前すら知らないという人も多いのではないでしょうか?本記事では、そんなブービエデフランダースの歴史や魅力、性格、飼い方などをご紹介します。

ブービエデフランダース

photo by Erik Lam/Shutterstock.com

ブービエデフランダースの基本データ

ブービエデフランダースの大きさ59~68cm
ブービエデフランダースの体重27~40kg
平均寿命10年以上
原産国ベルギー/フランス

ブービエデフランダースの歴史

ブービエデフランダースのルーツとなったのは、ベルギーとフランスの国境地帯にて家畜追いや番犬などをしていた作業犬だといわれています。この犬種の詳細は定かではありませんが、容姿からアイリッシュウルフハウンドやチベタンマスティフ、シュナウザーなどの血を引いているのではないかと考えられています。

その作業犬から誕生したブービエデフランダースは、牧畜犬や運搬犬などとして大変優秀な活躍をしていたそうです。その働き振りもあってか、個体数の増加計画が企てられましたが、運悪く第一次大戦が勃発。戦時中は、軍用犬や医療物資を運ぶ運搬犬として働いていたそうです。しかし、それと同時に多くのブービエデフランダースが命を落としました。

なんと、一時は絶滅の危機に追い込まれるほど個体数が激減。しかし、生き残った数頭のブービエデフランダースを元に繁殖が行われ、復活を遂げました。現在は警察犬や農園を守る番犬として活躍しています。

また、この犬種は「フランダースの犬」に登場するパトラッシュのモデルだといわれています。しかし、パトラッシュといえば垂れ耳で白と茶色のワンちゃんをイメージするのではないでしょうか。

それもそのはず、日本にてアニメ化する際「真っ黒なワンちゃんは子供向けアニメに不向きだ」ということで、まったく別物のパトラッシュが作り上げられたのです。そのため、パトラッシュと元になったブービエデフランダースのギャップに驚く人も多いといいます。

ブービエデフランダースの性格

ブービエデフランダースは愛情深く、飼い主や家族に対しては穏やかに接します。また、番犬や警察犬としても活躍できるほどの辛抱強さも兼ね備えているため、小さな子どもがいる家庭でも安心して飼育できるでしょう。

その反面、見知らぬ相手には強い警戒心を示します。それに加えて保護意識が旺盛ですので、飼い主を守ろうとして攻撃的に出ることも。トラブルを起こさないためにも、子犬の頃からきちんとしつけることが大切です。

そんなブービエデフランダースは忠実聡明なため、しつけさえ行えば信頼できるパートナーになってくれるでしょう。特に忠実さには定評があり、「待て」と指示されれば解除の指示があるまで、ひたすら待っているといいます。

ブービエデフランダースの飼い方としつけのポイント

ブービエデフランダースは大型犬ですが、家族と一緒に過ごすことを好みますので、室内飼いが理想です。また、非常に体力があるため、運動時間はたっぷりと設けてあげましょう。聡明で物分りの良い犬種ですが、頑固な性格をしていますので、甘やかさないことが重要です。そのほか、ブービエデフランダースの飼い方やしつけのポイントをご紹介します。

飼い方

室内飼いが理想

ブービエデフランダースは仲間意識が強く、家族と一緒に過ごすことを好みます。そのため、室内で飼育してあげましょう。また、暑さに弱いため、夏場は必ず冷房の効いた部屋を用意してください。冷房での室温管理だけでなく、ペット用のクールマットを寝床に入れて、涼しく過ごせる工夫も凝らしてあげましょう。

運動時間はたっぷり取る

ブービエデフランダースはかなり体力がありますので、散歩や運動は毎日行いましょう。散歩時間は最低でも1日2回、各1時間~2時間ほど設けてください。また、ただ単に歩くだけでなく、ドッグランや広い公園で自由に走らせる時間も必要です。なお、ブービエデフランダースはフレンドリーな性格ではありませんので、リードを外すことは控えてください。

小動物との同居は危険

ブービエデフランダースは元々牧畜犬として活躍していたため、小動物や猫などを見かけると追いかけてしまいます。これは小動物や猫にとって大きなストレスになりかねないため、同居させるのは控えた方が良いでしょう。もし同居させるのであれば、お互いが顔を合わせないよう、居住スペースを分けてあげてください。

しつけ

早い段階で主従関係を築く

ブービエデフランダースは聡明で物覚えが良いため、比較的しつけしやすいです。しかし、子犬の頃からきちんとしつけしていないと、他人に対して攻撃的になったり、遊びがエスカレートして暴走したりします。さらに、体が大きいため、しつけをしていないと飼い主が制御できないことも。

そうならないよう、できるだけ早い段階で主従関係を築き、飼い主が常に主導権を握った状態にしておきましょう。

甘やかさない

ブービエデフランダースは頑固な一面を持っています。そのため、子犬の頃から甘やかして育てると、成犬になってから異様なこだわりの強さを見せることがあります。それを防ぐためにも、毅然とした態度で接することが大切です。愛犬が可愛くてついつい甘やかしそうになりますが、しつけのときばかりは心を鬼にしましょう。

ブービエデフランダースには「噛み癖」のしつけが必須

ブービエデフランダースは、かつて牧畜犬として活躍していました。その頃の名残で、人間の足を噛んでしまうことがあるようです。噛み癖は甘噛みであったとしても許してはいけません。のちに本気噛みへと発展する恐れがありますので、早い段階でしつけておきましょう。

噛み癖のしつけには様々なものがありますが、まずは噛まれた瞬間に大きな声で「痛い」と叫ぶ方法を試してみてください。突然大きな声を出されるとワンちゃんはびっくりして口を離すでしょう。噛むのをやめたら、しっかり褒めてあげてください。

ブービエデフランダースの被毛・毛色について

ブービエデフランダースの毛色

  • グレー
  • グレー・ブリンドル
  • グレ・ブラック・オーバーレイ
  • ブラック

ブービエデフランダースの中で最もポピュラーな毛色は、グレーです。黒に近い深い色をしており、クールな印象を抱きます。そのほか、グレー以外の毛色も暗い色味が多く、色あせたような明るい毛色は好ましくないとされています。

ブービエデフランダースの被毛の特徴

ブービエデフランダースは「ダブルコート」の持ち主で、被毛は粗くて固いオーバーコートと柔らかなアンダーコートの2重構造になっています。

ブービエデフランダースを始め、ダブルコートの犬種は抜け毛が非常に多いです。1年を通して毛が抜け落ちます。特に毛の生え変わり時期である「換毛期」には大量の抜け毛が発生しますので、こまめなケアを行いましょう。

ブービエデフランダースの被毛のケア

ブービエデフランダースは毛玉ができやすいため、ブラッシングが欠かせません。できれば2日に1回はブラッシングでケアしてあげましょう。

固い被毛を持つブービエデフランダースをブラッシングする際は獣毛ブラシ、スリッカーブラシ、コームを使用してください。

まずは獣毛ブラシを使って全体をとかし、ホコリや汚れなどを取り除きます。その次にスリッカーブラシを使い、抜け毛をしっかり抜き取っていきます。そして、最後の仕上げとしてコームを使って毛並みを整えましょう。

ブービエデフランダースのトリミングについて

ブービエデフランダースの被毛は伸び続けるため、定期的にトリミングサロンへ行ってカットする必要があります。カットの頻度は2~3ヶ月に1度が理想です。また、カットに加えてシャンプーも定期的に行いましょう。皮膚の清潔を保つ役割があるほか、抜け毛対策としても効果があります。

ブービエデフランダースがかかりやすい病気

ブービエデフランダースは比較的遺伝疾患が少なく、健康な犬種です。しかし、まぶたに異常が起こりやすいとされていますので、注意が必要です。また、大型犬特有の病気「股関節形成不全」や「胃捻転」にも気を付けなければいけません。ブービエデフランダースがかかりやすい病気について知り、早期発見・早期治療に努めましょう。

まぶたに起こる疾患「眼瞼外反症」「眼瞼内反症」

まぶたが内側にめくれている状態を「眼瞼内反症」、外側にめくれている状態を「眼瞼外反症」と呼び、一般的にどちらも先天的な原因が多いとされています。まつ毛によって角膜や結膜が傷つけられるため、炎症が起こります。
それぞれの違いについては、下記の通りです。

眼瞼外反症

眼瞼外反症の多くは、下まぶたに発症します。症状がひどい場合は、常に角膜や結膜が露出した状態になり、結膜炎や角膜炎のリスクが高まります。また、目の痛みや痒みが生じ、目やにや涙が多く発生するのも特徴です。

眼瞼内反症

眼瞼内反症は、まぶたが内側にめくれてしまい、角膜や結膜が常に刺激を受けている状態となります。その結果、目に痒みや痛みが生じます。最終的には角膜が白く濁ったり、黒い色素沈着が見られたりすることもあります。

どちらも予防は難しいため、日頃から目をチェックして異変があれば、すぐに動物病院へ連れて行きましょう。
治療は外科手術による、まぶたの矯正が一般的だとされています。症状によっては点眼をしたり、まつ毛を抜いたりするだけで改善する場合もあります。

体の大きなワンちゃんは要注意!「股関節形成不全」

股関節形成不全とは、股関節が成長段階で何かしらの異常を起してしまう病気です。発症すると太ももの骨とうまく連結できなくなり、股関節が常に不安定になってしまいます。その結果、立ち上がりが遅かったり、階段の上り下りを嫌がったりするようになります。

発症の原因としては遺伝的なものや、成長期の偏った栄養や運動などが挙げられます。そのため、過度な運動を控え、徹底した食事管理をすれば予防できるでしょう。

股関節形成不全の治療は、鎮痛剤やレーザー療法などによる内科的治療、もしくは「骨盤 3点骨切り術」や「股関節全置換術」などの外科的治療を行います。

命を落としてしまうこともある「胃拡張胃捻転」

胃拡張胃捻転とは何かしらの原因で胃が拡張し、その後ねじれを起こしてしまう病気です。発症したワンちゃんは胃が拡張しているため、吐きたくても吐けない状況に陥り、呼吸困難や脈圧の低下などのショック症状を引き起こします。

また、症状の進行が非常に早いという特徴を持ちます。数時間で命を落とすこともあるため、素早い処置が重要です。

恐ろしいことに発症の原因は不明なため、予防法はありません。しかし、1回の食事の量を多くしすぎない、食後に運動をさせないようにすると発症のリスクを下げられるようです。

胃拡張胃捻転を発症した場合は、胃の減圧処置とショック状態の治療を行います。そして、ある程度ショック症状が落ち着いたら、開腹手術で胃を正しい位置に戻します。

ブービエデフランダースをブリーダーからお迎えしよう!

ブリーダーからお迎えするメリット

①健康的で社交性の高い子犬を迎えやすい

十分に衛生管理がなされているブリーダーのもとで生まれ育った健康的な子犬を探すことができます。
また、他にも子犬がいる環境で生まれ育っているため、社会性が身に付いた状態で迎えやすくなります。
さらに、基本的なしつけを受けていたり、適切な血統管理がなされていたりするケースが多いです。

②購入後のサポートも安心できる

子犬の見学を通してブリーダーの顔がわかり、信頼関係を築くことができます。
子犬の購入後も分からないことがあれば質問しやすくなり、安心してサポートを受けられます。

③購入金額を抑えられる

流通の中間マージンがかからないため、ペットショップから購入する場合にくらべて子犬の購入金額は安くなります。

ブービエデフランダースの子犬をブリーダーからお迎えしたい方は、こちらのボタンから最新情報をチェック!優良ブリーダー情報も詳しく掲載しています。

※タイミングによってはお迎えできるワンちゃんがいない場合もあります。